焚き火ハンガーは自作方法を紹介！100均やカインズのアイテムでも自作可能！

キャンプシーンでおしゃれに便利に使える『焚き火ハンガー』。ダッチオーブンを吊るすのはもちろん、フライパンやトングなどの調理器具を掛けたり、ランタンハンガーとしても活用できます。しかし市販の焚き火ハンガーは高価な商品が多く、購入を躊躇している方も多いですよね。

焚き火ハンガーは、100均やカインズなどホームセンターの材料を使って自作が可能です。工具さえあれば低価格で、自分好みのデザインのものが作れます。サイズも自由に調整できるので、ソロキャンプ用にコンパクトサイズにもできます。

この記事では、焚き火ハンガーの作り方の手順や必要な材料や工具・注意点などをまとめて解説します。自分だけの焚き火ハンガーが作れるので、DIYが得意な方もあまり慣れていない方も、ぜひチャレンジしてみてください。

近年のキャンプブームでキャンプギアに凝っている方も多く、おしゃれな空間でキャンプシーンを充実させたいですよね。焚き火ハンガーがあれば重いダッチオーブンを吊るして、本格的な煮込み料理や焼き料理が作れます。

また、フライパンやケトル・トングなどの調理器具をまとめて吊るせるので、調理中に取りやすく紛失せずに使用できます。夜はランタンハンガーとしても使え、おしゃれさと実用性を兼ね備えた優秀なアイテムです。

焚き火ハンガーを自作するために、必要な材料をご紹介します。

• 鉄筋1本（メインポール用：全長130cm・直径15mmくらい）
• 丸筋3本（ハンガー用：全長1m・直径10mm×2本、全長1ｍ・直径13ｍｍ×1本）
• 耐熱スプレー（ブラック・シルバーなど好きな色）
• ガス管用パイプ2本

次に焚き火ハンガーを自作するために必要な工具をご紹介します。

• 手動ベンダー付き鉄筋カッター
• 電動ディスクグラインダー（鉄切用の刃・研磨用の刃）
• 保護具（グローブ・ゴーグル・マスクなど）

手動ベンダー付き鉄筋カッターは、太い鉄筋を切ったり曲げたりが簡単にできる便利な工具です。電動ディスクグラインダーはメインポールの長さ調整や、先端を尖らすときに使用します。

電動ディスクグラインダーは使い方は簡単ですが、音が大きく火花や粉塵がが飛び散るので大変危険です。使用時間は短いですが、グローブ・ゴーグル・マスクなどの保護具は必ず着用しましょう。

まずは、メインポール用とハンガー用の鉄筋を置いて、曲げる位置を決めていきます。

1. メインポール用の鉄筋を真っすぐ水平に置く。
2. メインポールの下に、ハンガー用の鉄筋を斜めに傾けて配置する。
3. 物を掛けたい方は長めに配置し、メインポールの巻きつける方は短めに配置する。

ハンガー用の鉄筋は、少し斜め上になるように配置すると曲げやすくなります。

次に、ハンガー用の鉄筋の左右からガス管パイプを通していきます。ガス管パイプがメインポールにくっついていると、曲げにくくなってしまうので、メインポールの手前で止めておくのがおすすめです。

次に、鉄筋の曲げ作業に入ります。

1. メインポールを足で踏んで固定する。
2. ハンガー用の鉄筋に通したガス管パイプを左右に持ち上げて交差させる。
3. そのまま下まで押して曲げていく。

鉄筋の曲げ作業は力がいるので、メインポールを押さえる役と曲げる役で2人でやるか、手動ベンダーや鉄筋曲げ棒などを使うのもおすすめです。

鉄筋を曲げ終わったら、メインポールに取り付けて耐久性を試してみましょう。物を掛ける部分が長すぎると、重いダッチオーブンを支えられなくなってしまいます。水や物を入れて重くなったダッチオーブンを実際に吊るして確認しましょう。

長すぎるときは手動ベンダー付き鉄筋カッターで、丁度いい長さにカットします。最後に、物を掛ける側の端を手動ベンダーで、フックのように曲げるとハンガーの加工は完成です。

メインポールの高さが丁度いい長さなのかを確認します。ここでは、3段ドライネット等の長さがあるキャンプギアにも対応できるように、130cmの鉄筋を想定しています。手持ちの鉄筋がそれ以上の場合は、電動ディスクグラインダーか鉄筋カッターでカットします。

カット作業に入る前に、グローブ・ゴーグル・マスクなどの保護具は必ず着用しましょう。特に電動ディスクグラインダーは火花が飛び散り、しっかり押さえておかないと弾かれてしまうので、気を付けて使いましょう。

次に、メインポールを地面に挿しやすいように先端を尖らせます。その際は、電動ディスクグラインダーの研磨用の刃を使用します。先端は鋭利に削りすぎると、体に当たった時や物に当たった時に怪我や傷の原因になるので、尖りすぎないようにしましょう。

最後の仕上げとなるのは塗装です。もちろん塗装はせずにそのまま使ってもOKですが、よりキャンプシーンを盛り上げるために、自分好みのカラーで色を付けましょう。使用するのは耐熱スプレー塗料です。

1. 不要な木材や新聞紙等を大きく広げる。
2. その上にハンガーを置く。
3. ハンガーから少し離して全体的に薄くスプレーを繰り返す。
4. まんべんなく塗装したら乾かす。

一気にスプレーを振りかけるとムラになってしまうので、少しずつ薄くスプレーを何回か掛けるのがコツです。

塗装がしっかり乾いたのを確認したら、組み立てていきます。メインポールにハンガーを取り付けましょう。何も物を掛けていない状態だと、ハンガーが下がってしまう場合がありますが、物を掛けると重さで固定されます。

自作した焚き火ハンガーの設営には、地面への打ち込みが必要になります。メインポールを地面に挿し、ハンマーを使えば楽に打ち込みができます。その際、倒れてしまうと危険なのでしっかり固定できるように打ち込みましょう。

打ち込みに慣れていない方は、ペグの使用もおすすめです。長めのペグを地面に打ち込み押し込んで、下穴を掘ってメインポールを挿し込みます。

何度も説明していますが、焚き火ハンガーの自作で使用する工具類は使用時に危険を伴います。工具を使用する時間は短いですが、ちょっとした気のゆるみで大きな事故につながる場合があるので、注意が必要です。

鉄筋カッターや電動ディスクグラインダー・塗装スプレーを使用する時には、必ずグローブ・マスク・ゴーグルを着用しましょう。メインで作業する方はもちろん、手伝いでも人数分の保護具を用意しておきましょう。

今回使用する工具の中でも特に気を付けたいのが、電動ディスクグラインダーです。グローブ・マスク・ゴーグル着用はもちろん、あわてず丁寧に取り扱いましょう。使用する前にはスイッチのオンオフを確認してからコンセントを差し、刃の交換はコンセントを抜いてから行いましょう。

また、使用後はディスクグラインダーの回転を終わってから置くようにしましょう。1つずつの工程を目で確認し丁寧に行えば、未然に事故は防げます。

自作の焚き火ハンガーはポール先端が尖っているので、車に積んだ他のキャンプギアを傷つけてしまう場合があります。持ち運びには収納ケースに入れておけば安心です。おすすめの収納ケース2点をご紹介します。

スノーピーク「パイルドライバーケース」は、ランタンスタンドが収納できるケースです。厚手の6号帆布で頑丈に作られており、火に強いのが魅力です。キャリーベルト付きで、他の荷物と一緒に持ち運びやすくなっています。

アソビト「トライポッドケース」は口部分が折り返しできるので、収納する物の長さによって調整できる、便利なケースです。引き裂き強度が高く防炎性・防水性に優れた綿帆布を使用し、パラフィン加工で撥水性が高いのも魅力です。

工具を持っておらず簡易的な焚き火ハンガーを自作したい方は、100均やカインズなどのホームセンターのアイテムだけでの自作も可能です。異形ロープ止め丸形は、上部が輪っかになっているので、2本あれば曲げ作業等が不要です。

【用意する材料】

• 異形ロープ止め丸形・2本（メインポール）
• 異形丸棒・1本（ハンガー用ポール）
• 耐熱塗料スプレー
• 100均のS字フック

【作り方・設営方法】

1. 異形ロープ止め丸形・異形丸棒・S字フックを耐熱スプレーで塗装する。
2. 乾いたら異形ロープ止め丸棒2本を地面に挿す。
3. 異形ロープ止め丸形の輪っかの部分に異形丸棒を通す。
4. 異形丸棒にS字フックを掛ける。

自作の焚き火ハンガーは、自分だけの好みのデザインやカラーにカスタマイズでき、キャンプシーンを盛り上げてくれます。自作の焚き火ハンガーで、より充実したアウトドアを楽しみましょう。