シェラカップはいらない？シェラカップとは？クッカーで代用とどっちがいいか解説

調理道具や食器として幅広く使用できるシェラカップは、近年キャンパーに人気のアイテム。しかしその一方で「いらない」との声もあり、購入すべきか悩んでいる方も少なくありません。またキャンプでの使い道がわからない方もいます。

シェラカップとは金属製のカップで、食器以外にもクッカー・軽量カップ・お玉・風防としても使える万能アイテムです。1つあるだけでキャンプの楽しみがさらに広がる便利なギア。軽量コンパクトなものも多く、スタッキングできるためソロキャンにもおすすめのアイテムです。

今回はそんなシェラカップのメリット・デメリットや活用方法をまとめました。人気のチタン製シェラカップや、蓋・ザルなどのセットで使える便利なアイテムも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

シェラカップとは一言で表すと、アウトドア向けの金属製カップです。金属製の器に持ち手が付いただけに見えて、ただの食器ではありません。クッカーとして焼く・揚げる・煮る・蒸す・炊くなどの調理にも使えます。

さらに、軽量カップ・お玉・食器・アルコールストーブの風防にも使えて、万能すぎるアイテムです。実は衣類の染み抜きにも使えます。熱湯を入れたシェラカップの上にシミ部分をかぶせ、洗剤をつけブラッシングすれば、簡単に汚れが落とせて便利です。

直火対応の目盛付きシェラカップなら、1つで計量から調理までできる手軽さが魅力です。ちょっとお湯を沸かしたいときにも正確な量をはかりつつそのまま火にかけられるので、他の調理器具を準備する必要がありません。

また調理後もそのまま器として使用できるため、洗い物が増えないのも嬉しいポイント。またコップや食器・鍋など幅広いツールの代用が可能なので、持ち物を減らしたい方にもピッタリのアイテムです。

シェラカップはスタッキングしてコンパクトに収納できます。そのため多人数のキャンプでも荷物がかさばらないのがメリット。特になにかと荷物が増えやすい子供連れのファミリーキャンプでは、コップや食器をひとまとめにできるシェラカップが重宝します。

またソロキャンやツーリング・登山などの軽量化が求められるシーンにもシェラカップは最適です。1つ持っているだけで調理から食事までできるため、大幅に荷物を減らせます。

シェラカップは豊富なサイズ展開も魅力です。主流の200～300mlサイズは取り皿としても使い勝手がよく、複数人のキャンプに適しています。30mlのミニサイズから1000ml以上の大容量サイズまであり、調味料入れ・食材の一時置き・小ぶりな鍋として家で使う人も多います。

• 100ml以下：調味料入れやインテリアとして人気
• 200～300ml：コップ・取り皿・ちょっとした調理に最適
• 400～500ml：レトルト食品の温め・1人分の食事に適したサイズ
• 600ml：ご飯の上におかずをのせる丼ものにも対応可能
• 900ml以上：袋麺やパスタも調理できるサイズ

シェラカップには掴みやすい持ち手があり、小さい子供でも扱いやすいです。一般的なお皿やお椀には持ち手がないため、小さい子供は手で持って食べづらくこぼしてしまう場合も少なくありません。その点しっかりつかみやすいシェラカップだと、こぼしにくく親も快適です。

熱い料理を食べる際にも取っ手があるため火傷しにくいのがメリット。また一般的な200～300mlのシェラカップは50g以下の軽い製品が多く、小さなお子様でも片手で持てます。

愛用しているホーローカップやクッカーなどがすでにある場合は、シェラカップ本来のメリットが大幅に減少してしまいます。せっかくの万能アイテムも、計量カップやお玉にしか使わないなら購入するメリットが見つかりません。

記事前半で紹介したさまざまな用途に使いたいと思える方にはおすすめですが、他に愛用のギアがある方は新たに購入しても使い道がない可能性もあります。

シェラカップはソロキャンプに適したギアですが、キャンプスタイルによってはいらない場合もあります。たとえば焚き火台を使用した強火力のワイルド料理には、取っ手の短いシェラカップは不向きです。またクッカーやメスティンなどで調理して、そのまま食べる方にも不要と言えます。

取り皿にクッカーの蓋を利用するのであれば、シェラカップの活躍する場はほぼありません。ただし、現在クッカーを使用してもっと荷物を軽量化したいと考えているソロキャンパーには、シェラカップがおすすめです。

シェラカップの中には直火に対応していない製品もあります。近年人気が高まっている100均製品の多くが直火NGです。また見た目で選んでしまうと素材によっては直火に適していないものもあるので、事前に確認しておきましょう。

アウトドアメーカーが販売しているステンレス製やチタン製のシェラカップは、ほぼ直火に対応しています。ただしチタン製は熱伝導率低く、直火に当たった箇所のみ温まる特性があるため炊飯には向いていません。

本格的に調理を楽しむならクッカーが最適との声もありますが、どっちが適しているかはシーンや用途によって異なります。大人数での鍋料理には大容量の2000mlサイズもあるクッカーがおすすめですが、シェラカップは取り皿としても使用できるので両方あると便利です。

特に大人数の場合には食器がかさばりやすいので、コンパクトにスタッキングできるシェラカップがあると便利です。ソロキャンプでクッカー料理を楽しみたい場合や、オートキャンプなど荷物量に余裕がある場合、シェラカップはなくても問題ありません。

シェラカップが特に活躍するのは大人数でのキャンプシーンです。かさばりがちな食器類をスタッキング可能なシェラカップにすると、調理スペースも確保しやすくなります。構造もシンプルでお手入れもしやすいため、食後の片付けも楽なのが魅力です。

シェラカップは深さがありつつ上部が広いため、さまざまな料理に対応できる汎用性の高さもポイント。食事シーンではもちろん、焚き火を囲みながらの晩酌や目覚めのコーヒーにもピッタリです。

チタン製のシェラカップは他の金属と比べて、軽量なうえに耐久性が高いメリットがあります。またサビにも強いためお手入れが楽なのも魅力です。とにかく軽いので、少しでも軽量化したいソロキャンプや登山にも人気の素材になっています。

ただしその性能の高さからステンレス製シェラカップに比べると、価格が高いのがデメリット。また熱伝導率が高くない為、直火当たる部分しか温まらないのも難点です。全体に効率よく熱を与えたい場合にはバーナーパットの併用がおすすめです。

シェラカップは調理具として万能なのはもちろん、食器や染み抜きにも応用できる汎用性の高いキャンプギアです。クッカーとの相性もいいため両方使う方もいます。ぜひ用途に合わせて使い分け、さらに快適なキャンプを楽しみましょう。