ダッチオーブンで燻製を作ろう！作り方やおすすめレシピを紹介！

ダッチオーブンは煮る・焼く・蒸す・燻製など、さまざまな調理ができるキャンプシーンにぴったりのアイテムです。ダッチオーブンで燻製を作ってみたいけれど「燻製の作り方が分からない」「いろんなレシピを知りたい」といった方が多いですよね。

ダッチオーブンでの燻製の作り方を1度覚えれば、食材の仕込み方法と燻製する時間などが違うだけなので、簡単にさまざまな料理が楽しめます。ダッチオーブンや燻製調理が初めての方でも簡単に作れるので、ぜひさまざまなレシピに挑戦してみましょう。

そこで、本記事ではダッチオーブンで燻製を作る方法、ダッチオーブンで作りたいおすすめレシピ5選などを紹介します。また、煙が出ない原因、対処法なども紹介しているので、ダッチオーブン・燻製入門者は必見です。

ダッチオーブンでおすすめな燻製方法は「熱燻」です。燻製方法は、熱燻・温燻・冷燻の3種類あります。温燻は80〜140℃の温度で90分から数日かかり、冷燻は30〜80℃で専用機器を使うなど、温度管理やケアが大変のため、温度管理が簡単な熱燻がおすすめです。

ダッチオーブンは火にかけられる調理器具なので、短時間スモークチップを火にかけて燻す熱燻の燻製方法に適しています。小さな食材でもチップの量や燻製時間を調節しながら燻せるのも魅力です。

ダッチオーブンで燻製を作る際のスモークチップの使用量は、ダッチオーブンの大きさや食材の量にもよりますが、ひと掴み（10g程度）を目安にしましょう。以下で、ダッチオーブンで燻製を作る方法を紹介します。

【材料】

• スモークチップ　ひと掴み（10g程度）
• 足つきの網
• アルミホイル　
• チーズ・ベーコンなど燻製にしたい食材

【燻製の作り方】

1. ダッチオーブンの底にアルミホイルを敷く
2. 1の上にスモークチップをのせる
3. スモークチップの上にアルミホイルをのせる
4. 足付きの網を置く
5. ダッチオーブンを中火にかける
6. 煙が出てきたら弱火にして網に食材をのせる
7. 割りばしなどで少し隙間を作り、蓋をして燻す
8. そのまま食べられるものは15分程度燻す
9. より濃く燻したいものは～30分程度燻す

ダッチオーブンで燻製を作る際は、アルミホイルが大事です。ダッチオーブンを保護したり、チップに油が落ちるのを防いだりする役割があります。以下で、ダッチオーブンで燻製を作る際のアルミホイルの4つの役割を紹介します。

1. ダッチオーブンの底に敷くと、スモークチップの焦げ付き防止になる
2. 底に敷くアルミホイルを厚めに敷けば、チップと網の距離を近くできる
3. スモークチップの上に置くと、チーズや油落ちを防ぎ、風味が損なわれるのを防ぐ
4. ダッチオーブンへの燻製の臭い移りを防いでくれる

ダッチオーブンで燻製する際は、加熱時にも気を付けるポイントがあります。ダッチオーブンにスモークチップを敷いたら、食材を置く前に火にかけるのがポイントです。チップから煙が出てきたら食材を並べて、蓋をしましょう。

また、蓋をするときに割りばしや枝などで隙間を作るのもポイントです。空気が入らないと煙が消えてしまう恐れがあります。しっかりと隙間から空気が流れていると、全体に均等に燻しやすくなります。

ダッチオーブンで燻製を作るときは、火力が安定しているガスコンロでの調理がおすすめです。燻すときは強火、煙が出てきたら弱火など火加減をこまめな調整ができると、より燻製も美味しく仕上がります。

また、ツーバーナーコンロなどさまざまなコンロが販売されていますが、ダッチオーブンの底がしっかりと安定するものを選びましょう。燻しムラなど出ないように、寒い冬などでも火力を維持できるものがおすすめです。

ビールやワインのお供に最適なスモークチーズの作り方を紹介します。クリーミーなチーズの味と燻製の香ばしい香りの贅沢な味わいが人気です。また、燻製に使うチーズは溶けないチーズを使用しましょう。

【材料】

• プロセスチーズ　6P
• カマンベールチーズ　ブロック

【スモークチーズの作り方】

1. チーズを1時間ほど自然乾燥させる
2. ダッチオーブン置き蓋をして5分程度燻す

次に、燻製ベーコンのレシピを紹介します。こちらの燻製ベーコンのレシピは、キャンプの4～5日前日から仕込んで作るため、本格的に燻製キャンプ飯を楽しみたい方におすすめです。

【材料】

• 豚バラブロック　500g
• 塩　25g
• 砂糖　15g
• 料理酒（ウイスキーでも可）　小さじ1
• こしょう　5g
• ローリエ　少々
• オレガノ　少々

【燻製ベーコンの作り方】

1. 豚バラブロックを水洗いする
2. 竹串などで肉に満遍なく穴をあける
3. すべての調味料（ハーブも含む）豚バラにすりこむ
4. 豚バラをラップで包み冷蔵庫で4～5日寝かす
5. 4の調味料を洗い流す
6. ダッチオーブンで1時間程度燻製にする

燻製卵はゆで卵さえあれば、誰でも簡単に美味しく作れるため、燻製入門者に特におすすめです。卵は燻製にすると奥深い味わいになるので、ぜひ試してみてください。

【材料】

• 卵　好きなだけ

【燻製卵の作り方】

1. 卵を常温に戻す
2. 沸騰したお湯に卵をいれて7～8分茹でる
3. 2を冷水で一気に冷やす
4. 卵の殻をむく
5. ダッチオーブンで15～20分程度燻製にする

卵は常温に戻してからお湯に入れると、茹でている最中に殻が割れるのを防いでくれます。うずらの卵やコンビニのゆで卵などを使用しても、美味しく食べられます。

手軽に作れておいしいスモークサーモンは、おしゃれなキャンプシーンにもぴったりです。調味料を食材に漬け込んでダッチオーブンで焼くだけなので、ぜひ燻製入門者も挑戦してみましょう。

【材料】

• 刺身用のサーモン　1冊
• 塩　10g
• 砂糖　ひと掴み
• ローズマリー　適量

【スモークサーモンの作り方】

1. サーモンに塩・砂糖・ローズマリーを馴染ませて2時間漬け込む
2. 1を水でよく洗い、1時間ほど自然乾燥させる
3. ダッチオーブンで20分程度燻製にする

鶏肉もも肉は、スモークチキンにするとより香ばしく深い味わいが楽しめます。簡単調理でおつまみにも最適なので、ぜひチャレンジしてみてください。

【材料】

• 鶏もも肉　1枚
• うすくち醤油　小さじ1
• 料理酒　大さじ1
• ハチミツ　小さじ1

【スモークチキンの作り方】

1. 鶏もも肉に切り込みを入れて厚さを均等にする
2. 密閉袋（ジップロック）に調味料と1を入れてもみ込む
3. 2を15分以上漬け込む
4. ダッチオーブンで30～40分加熱する

燻製に使うスモークチップから煙が出ないといった経験はありませんか？煙が出ない原因は、スモークチップの保存状態が良くない可能性があります。保存状態が良くないとスモークチップが湿ってしまい、煙が出なくなってしまいます。

そのため、ジップロックなどの密閉容器にスモークチップと食品についている乾燥剤を入れて保存をするようにしましょう。また、チップの量が多い方はドライボックスなど、大きめの専用ボックスも販売しているので、ぜひチェックしてみてください。

燻製は家の外で行うイメージが多いですが、室内の換気扇の下などで調理すれば燻製ができます。燻製は蓋をして煙で燻して食品を調理するため、意外と煙の出る量が少ないです。また、スモークチップの1回量も少量ずつなので、それほど臭いが気になりません。

ただし、絶対に臭いがつかないとはいいきれないため、臭いを絶対に部屋につけたくない方は避けた方が無難です。換気などを十分に行い、お家でも燻製料理を楽しんでみてください。

ダッチオーブンとスモークチップを使って、キャンプシーンや家でも簡単に燻製料理が楽しめます。チーズ・ベーコン・サーモンなど、さまざまな食材を味わい深い風味にできるので、ぜひ本記事を参考に挑戦してみてください。