ワカンのおすすめ10選｜いらない？評判は？モンベルやオクトスも！

「雪山登山は好きだけど、とにかく歩きにくくて疲れる」と感じている方も多いです。足が沈みやすい雪山登山では、想像以上に大量を消耗してしまいます。ワカンがあれば雪の上を楽に歩けると言われていますが、種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

実は、登る山や目的に合わせたワカンを選ぶのが大切です。アイスバーンのある山にはアイゼンと併用できるもの・傾斜のある雪山には先端が反り上がっているもの・本格的な雪山登山には軽量で歩きやすいものなど、ポイントがあります。

そこで今回は、ワカンの選び方を解説し、人気おすすめ商品を評価・評判とともに紹介します。モンベル・マジックマウンテン・オクトスなどのメーカーも紹介しますので、参考にしてください。「ワカンはいらない？」「スノーシューとの違いは？」などの疑問にもお答えします。

ワカンとは、登山靴やブーツに装着することで雪上歩行をサポートしてくれるアイテムで『輪カンジキ』の略称です。小回りの利くコンパクトなワカンは、踏み固められる程度の柔らかすぎない雪道や雪深い急斜面で活躍します。

一方、浮力ではスノーシューの方が上なので、フカフカの新雪を歩くならスノーシューがおすすめです。

【ワカンのスノーシューの特徴】

フラットフレームタイプとは、フレームに反りがないタイプのワカンです。ほとんどのフレームタイプのワカンは、アイゼンと併用できるようになっています。通常時、ワカンのフレームに付いている滑り止めの爪は下を向いていますが、アイゼンと併用するときはフレームを裏返して爪を上に向けましょう。

ガチガチに固くなったアイスバーンやウインドクラストでも、アイゼンとフレームタイプのワカンを併用すればスムーズに歩けます。ただし、フレームタイプでもアイゼンと併用できないものがあるので、購入時にチェックしておくと安心です。

ベントフレームタイプのワカンは、フレームのつま先部分が反り上がっているのが特徴です。雪や岩などに引っかかりにくいので、傾斜のある雪山での歩行に適しています。

ワカンをアイゼンと併用するには、フレームを裏返す必要があります。しかし、先端が反っているベントフレームタイプは裏返して使えないため、アイゼンとの併用はできません。アイゼンを必要とするアイスバーンでは使用できませんが、傾斜のゆるい雪道などでは活躍します。

ワカンの装着方法は、ラチェット式とベルト式の2種類があります。一般的なのはベルト式で、登山靴やブーツに紐を巻き付ける方法で装着します。紐を通す順番が決まっていて、上手に装着できていないと紐が緩んでしまうため、慣れが必要です。

一方、ラチェット式はベルトをバックルに通してはめるだけなので、装着に時間がかかりません。初心者でも簡単に着脱できるので、はじめてのワカンにおすすめです。また、手軽にワカンを使いたい方にも向いています。

ワカンには、滑り防止のためフレームに金属製の爪が付いています。金属製とはいえ、歩くたびに地面や石などに当たって摩耗していくパーツなので、ワカンを選ぶときは傷みにくい素材のものを選びましょう。また、ワカンを頻繁に使う方は、爪の交換ができるタイプを選ぶのもひとつの方法です。

本格的な雪山登山用のワカンほど、値段も高価になります。消耗品が交換可能だとワカン自体を長く愛用できるので、購入前には必ずチェックしましょう。

ワカンの素材は、プラスチック・アルミ・木など種類が豊富です。本格的な雪山登山には、アルミフレームのワカンが向いています。アルミフレームのワカンは軽量なので歩きやすく、耐久性も高いため過酷な環境でも壊れにくいです。

一方、冬キャンプでの山歩きや雪かきに使う程度であれば、リーズナブルな値段で購入できるプラスチックや木製のワカンでも十分使えます。アイスバーンのない雪道ならスムーズに歩けるので、ぜひ試してみてください。

モンベルは、1975年に日本の大阪で生まれたアウトドアメーカーです。「function is beauty」と「Light＆Fast」をコンセプトに掲げていて、ワカンタイプのスノーシューを種類豊富に販売しています。

モンベルのスノーシューは、平地向け・傾斜地用・山岳用別に展開しているので、雪山登山のルートに合わせて選べるのが魅力です。本体のヒールを固定しないことで、登山中の急な上下の移動にも対応しやすく設計されています。

マジックマウンテンは、1984年に設立された日本生まれの登山用具メーカーです。「よりいい登山用具の開発」を目指しているマジックマウンテンのワカンは、多くの登山家に愛されています。人気の『トレースライン』は、アルミフレームに錆びにくいステンレス製のパーツを採用しています。

また、アイゼンと併用できる『ネイジュ2』はカーブが付いていないフラットタイプなので、アイスバーンを登るのに最適です。マジックマウンテンのワカンは、ほとんどのモデルが爪交換できるので、頻繁に雪山登山をする方や長く愛用したい方におすすめします。

EX'PERT OF JAPAN（エキスパートオブジャパン）は、本格的な登山用品を扱う日本のメーカーです。軽量かつ耐久性に優れたエキスパートオブジャパンのワカンは、雪山登山の定番アイテムとして人気があり国内トップシェアを誇っています。

軽いステンレスのアルミフレームに頑丈なステンレス製の爪が付いており、長時間歩いても疲れにくく、持ち歩きもしやすいのが特徴です。同社のアイゼンと併用可能で、相性がいいため組み合わせることでさらに効果を発揮します。信頼と品質の日本製で、誰にでもおすすめできるメーカーです。

OXTOS（オクトス）のワカンは、初心者でも着脱がスムーズなラチェット式です。現在、他メーカーでラチェット式のワカンは販売されておらず、オクトス唯一のワカンです。

オクトスでは、MSRスノーシューを取り扱っています。MSRスノーシューはあらゆる地形に対応し、優れたグリップ力と剛性で急斜面でも安定感を保ちながら歩行可能です。初心者には軽量モデルのEVOシリーズがおすすめです。

アウトドアスポーツ用品を取り扱うエアモンテでは、日本の地形にマッチしたワカンを販売しています。トラディショナルスタイルで初めての方でも使いやすいのが特徴です。

爪はダブルタイプのアルミ合金で、縦横方向への滑りを防止します。バンドを通すリングが大きいため、厚手のグローブでも装着が簡単にできます。

ワカンの装着方法は次のとおりです。やり方が甘いと歩いている途中でずれてしまうので、事前に練習しておくのがおすすめです。

1. ワカンの左右を確認する：止め金具が外側に向く方が正しい
2. 靴のヒール部分を仮固定する：止め金具の紐にヒールが当たるように
3. 止め金具から伸びるひもを、前方左上の輪に通す：外側から内側に通す
4. 続けて前方右上の輪にひもを通す
5. ひもを後ろの輪にくぐらせる：たるまないようややきつめに引っ張る
6. 止め金具にひもを噛ませて固定する
7. ひもを引っ張ってゆるみがなくなるように調整する：きつくなりすぎないよう少しずつ

この記事では、ワカンの選び方と人気おすすめ商品を紹介しました。過酷な雪山登山には、雪の上をスムーズに歩くためのワカンが欠かせません。環境に合わせたワカンを手に入れて、雪山登山を快適に楽しみましょう。