【DIY】ハンモックの室内への吊り下げ方｜必要な金具を紹介！賃貸には？

「心地いい揺らぎのなかで読書をしたり、まったりとくつろいだりしたい！」と思っている方は多いですよね。ハンモックを室内に吊り下げればアウトドア気分が味わえるほか、インテリアとしてもおしゃれなリゾートテイストになるんです。

しかし、室内で吊り下げる方法がわからずに購入を先のばしにして後悔してはいませんか。自宅にぴったりのハンモックの種類や、初心者にも簡単な吊り下げ方がわかれば、自分にぴったりのハンモックがきっと見つかりますよ。

そこで今回は、自宅用ハンモックの天井吊り下げ方法や注意点を紹介します。併せて、自立式やDIYの安全な梁や柱への吊り下げ方や、適切な取り付け金具・室内ブランコ・コンパクトでおすすめのハンモックチェアについても解説するので最後までご覧ください。

自立式ハンモックは、賃貸物件にお住まいの方や初心者におすすめです。専用スタンドとハンモックのセパレートタイプで、面倒な工事や難しい作業がいらないのが魅力。またリビングや寝室だけでなく、ベランダや庭などその日の気分で気軽に移動できます。

専用スタンドには組み立て式と折りたたみ式があり、組み立て式は工具が必要な場合も。また、床に置いて使用するため、フローリング保護のためのパッドやラグを敷くといいですね。

太い柱や頑丈な梁がある室内で使用するなら、吊り下げ式が最適です。吊り下げ式はハンモックの王道で、空中でどこにも触れずにゆらゆら揺れる浮遊感が格別。自宅の室内でもキャンプ気分が盛り上がるのも魅力ですね。

吊り下げ式には柱や梁に結束して設置するタイプと、天井から吊り下げるタイプがあります。また、椅子代わりになるチェアタイプや、狭い部屋でもじゃまにならないコクーン型もあり、普段は小さく収納したい方にもおすすめです。

吊り下げ式を設置する際には、かならず柱や梁の強度を確認してから行います。また、吊り下げ用の金具を使用する場合には、室内に出ている柱や梁の材質もポイント。建物がコンクリート造りか木造かによっても強度が異なります。

なんとなく「強そうだから大丈夫では？」と考えて吊り下げると、落下や破損につながる危険性も。素人ではわからない柱や梁の強度を知りたいときは、ご自宅の施工業者など専門家のアドバイスを受けるのがおすすめです。

実際にハンモックを設置してみると、思った以上にスペースが必要になります。特に自立式はスタンドも幅を取るため、想像だけで購入すると失敗のもと。かならずメジャーなどで寸法を測定するようにしてください。

また、吊り下げ式の際には高さも重要です。一般的な吊り下げ式のハンモックでは、長さだけでも3〜4mは必要。高さも1.5〜2mほどなければ横になった時にお尻が床に付いてしまうので、スペースと商品のサイズをマッチさせましょう。

賃貸にお住まいの方は、ハンモックの取り付け前に大家さんや管理会社に相談するのがおすすめです。自立式なら床に傷をつけないようマットなどを敷けばいいのですが、壁や天井・柱などに穴を開けて器具を取り付ける吊り下げ式なら、事前の確認をしておくと間違いがありません。

梁にロープを掛けるだけなら強度がわかれば設置できます。しかし、金具を使用する場合に相談しておかないと、退去の際に補償問題にもなりかねないのでご留意ください。

木製の壁や柱にハンモックを吊り下げるには、以下のような器具・金具を使用します。

• プレートフック
• プレートリング
• ヒッチングリング
• カラビナ
• S字フック

プレートフック・プレートリングは、木製建材用のビスを使用して壁や柱に留めつけます。ヒッチングリングはビスとリングが一体化した金具で、そのままねじ込んで使用できる便利な金具です。いずれかの金具を壁や柱に留めつけたら、カラビナやS字フックでハンモックを取り付けます。

鉄製もしくはコンクリート製の壁や柱にハンモックを吊り下げる場合は、つぎのような器具・金具を使用します。

• アンカーボルト
• プレートフック
• プレートリング
• カラビナ
• S字フック

鉄やコンクリートの壁や柱には、鉄製建材用やコンクリート用のビスを使用します。木製建材用のヒッチングリングは使えませんが、コンクリートに埋め込んで使用するアンカーボルトが適した器具です。鉄製の建材の場合は座金も用意してください。

露出した梁がある開放的な室内空間には、ロープだけを使用してハンモックを吊り下げる方法がおすすめです。天井に密着しておらずしっかりとした強度が備わっていれば、布を巻いた上にロープを掛けて吊り下げられます。

1本の梁に吊り下げるなら3〜4m程度の長さが必要、チェアハンモックは1.5mほどあれば十分です。2本の梁に渡す場合も同じ程度の距離を確保できれば吊り下げ可能。ナチュラルな雰囲気でおしゃれになりますよ。

DIYの腕前に自信がある方には、天井から吊り下げる方法もおすすめ。天井に直に吊り下げ用の金具を設置しますが、使用する器具・金具は木製建材用と鉄製やコンクリート建材用の適した方を選んでください。

また、チェアタイプなら1点で吊り下げてバランスバーを通す方法もあります。座ってくつろぎやすくなる上に見た目のおしゃれ度もアップ。天井に吊り下げる際は、天井裏の構造躯体を十分確認した上で設置するのが重要なポイントです。

「座りながら読書や動画鑑賞をしたい」といった方に向いているのがハンモックチェアです。横になるのを目的としたハンモックとは異なり、ハンモックチェアは基本的に1人で座るのに適しています。ハンモックチェアのおすすめポイントを紹介するので参考にしてください。

• 読書や音楽鑑賞など手軽にリラックスできる
• ハンモックよりスペースが狭いのでコンパクトに設置できる
• 自立式やスタンドタイプなどバリエーションが豊富でインテリアとしても映える

室内で空中ブランコとして遊びたいお子さんも多いようです。しかしお子さんといえど、ブランコは振り子のような原理なので、天井などに重心がかかり落下しないか心配ですよね。室内ブランコを吊り下げて使用するときの注意点とポイントを紹介するので役立ててください。

【注意点】

• 天井に金具でブランコを吊るすときは強度が弱い場所があるため危険
• 十分なスペースのない場所やものが多い部屋では壁やテーブルにぶつかる可能性がある

【使用時のポイント】

• むき出し状態の梁はブランコを設置するのに相性抜群
• 安全に使用するために前後2.5mほどスペースを確保する

自宅でのリラックスタイムをもっと開放的にするハンモック。自立式と吊り下げ式の中から、柱の素材や強度・設置スペースにあうものを選びましょう。開くだけの簡単設置タイプからDIYの腕を生かせる吊り下げ式まで、お好みのハンモックでお家キャンプを楽しんでください。