ハンモックはベッド代わりになる？｜寝るデメリット・メリットやおすすめ商品も

「室内にいてもアウトドアの雰囲気を楽しみたい！」と思っている方は多いですよね。ハンモックには何も考えずに揺られながらのんびりとくつろいだり、読書をしたりするだけで気持ちを落ち着かせるリラックス効果がありますよ。

そんなハンモックですが、実はもともと寝具として中南米の先住民が、地面の毒虫などを避けて寝るために使われていたんです。しかし現在では種類が増え、ハンモック機能だけではなくチェアやハンガーラックなど3WAYで使えるタイプもあるので、どの商品を選べばいいのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、ハンモックをベッド代わりにするメリット・デメリットや選び方を解説します。また、おすすめのハンモックや猫用タイプもご紹介。ハンモックは体に悪いのか・正しい乗り方や寝る姿勢も記載していますので、ぜひ参考にしてください。

ハンモックは昼間はコンパクトに収納できるのが大きなメリットです。特別な保管場所も不要なので、ベッドをハンモックに変えると昼間は大きなゆとり空間が生まれます。うまく有効利用して、家を広く使いましょう。

ハンモックの本体は、多くが布地か粗いネットでできています。素材も綿や麻、ポリエステルなので、頻繁に洗濯できて乾燥も短時間で完了です。カビやダニの心配もなくなり、いつも清潔な寝具で快適な睡眠が確保できます。

ハンモックにはベッドのようなマットレスや厚い敷布団は不要です。薄いパッドだけで十分なので、暑い夏の季節でも熱がこもるような状態にはなりません。寝苦しい夏の夜でも背中が涼しく感じられ、とても快適な睡眠が期待できます。

ハンモックではほとんどの人が中心線にそって寝ようとします。この姿勢だと腰部に体重が集中して、腰痛持ちの人には負担感が出るようです。その対策として中心線を外して斜めに寝る姿勢にすれば、体重が分散して腰の負担感が軽くなります。

また、斜め寝では腰の曲がりが緩くなり、寝がえりの回数が減って朝まで快適に眠れますよ。ハンモックは斜め寝をぜひおすすめしますが、幅が広いものが寝やすくなります。できればダブルサイズにしておきましょう。

吊り下げられたハンモックから起きるには、ちょっとしたコツが必要です。まず両脚を降りる側に出して床につけます。両手を広げて頭の両側のハンモックをつかんで引っ張ると上半身が起こせるので、手を膝の上に置いて立ち上がってください。

熱がこもらず涼しいメリットが、冬には逆にデメリットです。つまり寒気が下から浸み込んできて、かなりの寒さを感じてしまいます。この寒さはの対応で考えられるのが、身体の下に毛布を追加、上からは羽毛布団をかぶるなどの対処法です。

でも、そのような対処では、体にまとわりついて寝苦しくなってしまいます。冬山用の寝袋なら眠れるかもしれませんが、そこまでする必要はありません。冬場のハンモックは暖房のある部屋での休憩用にしておきましょう。

ハンモック初心者に多い「落ちそうで怖い」との感覚は、見た目から来るものです。いかにも不安定そうですが、ちゃんと中心線上に乗っていれば袋に入ったのと同じでまず落ちません。何回か使ううちに落ちないと体感できるはずです。

ハンモックは寝具なので、清潔さを保てる素材を選ぶのが何より大切です。ネットタイプや布張りタイプがあり、素材は吸湿性に優れた麻や木綿がよく使われます。また、軽くて汚れが落としやすいポリエステルもハンモックに向いた素材です。

これらの素材なら、どれも洗濯機で手軽に洗えます。ベッドの代わりでもアウトドアでも、汚れたらすぐに洗いましょう。そうすれば、ハンモックはベッド同様常に清潔な状態を保ち続けられます。

アウトドアでハンモックを使うなら、ナイロン素材がおすすめです。ナイロン素材は紫外線に強く、また軽くてコンパクトに収納できるため、荷物の負担を少なくしたいソロキャンプなどにも重宝します。吸湿性と吸水性の弱さは欠点で蒸れやすいですが、濡れてもすぐに乾くといった利点もあります。

ハンモックは子供向けから大人2人用のダブルサイズまで、さまざまな大きさから選べます。基準にするのは自分の身長と設置スペースです。天井などの吊り下げ式ハンモックと、自立式の2タイプの必要な設置スペースや広さの目安を紹介します。

吊り下げタイプ（壁と天井・壁と壁・天井と天井・梁など）

• 高さ：1.5〜2m・長さ：3〜4.5mのスペースが必要（ハンモックの金具を取り付ける場所による）
• 幅：揺れ幅を考慮して両サイド約1mほど確保する

自立式

• 約5〜6畳の広さがあれば設置可能（ただしインテリアのレイアウトにもよる）
• ゆとりを持って配置したいなら広さが約7〜8畳あればOK

自立式ハンモックは、1人用のものでも長さが約2m〜3mあり、横幅は約1m〜1.5mあります。事前にスペースを確保しないと生活導線にも支障が出ます。自立式ハンモックを手に入れて後悔しないためには、サイズのチェックがポイントです。

ベッド代わりのハンモックなら、設置は自宅室内になります。両端を括り付けるタイプの場合、キャンプサイトなら立木が使えますが自宅には支点がほとんどなく、別売りのスタンドを使うしかありません。

ベッド代わりのハンモックであれば、吊り下げ用のフレームがついた自立式が最適です。これならスペースさえ確保できればどこにでも設置できます。自宅の居間でも庭でもキャンプ場でも自由に置けるので、選ぶなら自立式がおすすめです。

ベッド代わりに使えるハンモックは、すでに商品化されて販売中です。その中でも必要なポイントを押さえたおすすめできるハンモックを2機種選びました。ありきたりな商品ではなく、ユニークな魅力を持ったハンモックを紹介します。

ゆらふわハンモックベッドは、一見するとコット（キャンプ用ベッド）に見えますが、ハンモックとチェアとコットのいいとこどりをした商品です。軽量で持ち運びが簡単なうえ、ゆったり横になれるしチェアとしても使えます。

高めのフレームで地面からの熱気・湿気を遠ざけ、柔らかく強靭なシートで浮揚感がたっぷり味わえます。自宅の庭でもキャンプ場でも、好きなところへ素早く設置・撤収できる軽量でコンパクトなハンモックベッドです。

ハンモックと二段ベッドを組み合わせ、下段にハンモックとカウンターテーブルを設置しました。上段はすのこベッド兼ロフトになる、ハンモック付きロフトベッドです。約2ⅿ×1ⅿの面積がとても有効に活用できます。

ハンモックはコットン素材で耐荷重100kg、上段ベッドは耐荷重150kgなので、大人も子供もゆったりとくつろげます。揺れるハンモックで昼寝や読書が楽しめ、ハンモックを外すと幅2ⅿのワーキングスペースになる機能的なベッドです。

はじめてハンモックを使用する方の中には「床に落ちてしまわないか心配…」と思っている方もいると思います。本章ではハンモックの正しい乗り方を紹介するので、ぜひ前もってチェックしておきましょう。

正しい乗り方

1. 背中に当たる部分の生地の両端を広く伸ばす
2. ハンモックの真ん中にお尻からゆっくりと座る
3. 片方ずつハンモックに足を乗せ斜めに寝る
4. ハンモックから降りるときは足から床につく

ハンモックを使用する際は、足から先に乗るとバランスを崩しやすく危険ですので、必ずお尻から座るように気をつけてください。また寝るときはハンモックに対して斜めの角度に寝ると安定して寝られます。

ハンモックをベッド代わりにして寝ていると、腰などの不調を訴える人もいるようです。原因としては、ハンモックの中心線に沿って寝ているからだと考えられます。この姿勢では身体がくの字に曲がり、腰付近に体重が集中して負担がかかるためです。

その結果が腰の痛みなので、斜めに寝ると解消できます。つまり、ハンモックの中心線に沿わず斜め方向に寝れば、体重圧が均等になり腰への負担が緩和されるわけです。ハンモックは基本的に「斜め寝」が定位置と認識してください。

ハンモックはペット用もあり人気が高いアイテムです。猫用が多数派ですが、床置き型の犬用もあります。特に猫は体にフィットした窪みを好む習性があるので、ハンモックを設置すると喜んで使ってくれるはずです。

猫用のタイプは四隅を吊るものがほとんどで、種類はケージ用、壁付け、窓付けなどがあります。高齢猫には床置きタイプにして、素材は丈夫で洗濯が楽なポリエステルが好適です。大切なのは取り付け方で、耐荷重を確認して落下しないように配慮してください。

ニトリではハンモックチェアを購入できます。それがロゴスのTradcanvasゆらゆらハンモックチェアです。おしゃれなデザインで、キャンプだけではなくベランダや庭用としてもおすすめです。しかし本格的な睡眠用にするにはサイズが小さいため、ご注意ください。

ハンモックはアウトドア・室内でも使える汎用性の高いアイテムです。自宅の室内に設置してベッド代わりにするのもおすすめします。ハンモックを使ってリラックスできる自分だけの空間を作り、のんびりと揺られてみませんか？