ローベンス「クロンダイク」の評判・レビュー・口コミを調査！薪ストーブが使える優秀テント！

冬のキャンプで気になるポイントはテント内の快適性ですよね。人気が高いオールコットン素材のテントは取り扱いが難しく、重量・メンテナンスをデメリットに感じる方も少なくありません。その点今回ご紹介するローベンスのクロンダイクはTC素材で取り扱いも楽なのが魅力です。

さらにクロンダイクには薪ストーブの利用を想定した煙突ポートが標準装備となっています。しかし気になるのが実際の使用感や夏に使用出来るのかどうか。実は冬キャンプでの人気が高いクロンダイクは工夫次第で夏も快適に過ごせるオールシーズンテントなんです。

今回はそんなクロンダイクの魅力はもちろん、気になるデメリットも徹底リサーチしました。また実際の声も調査し評判・口コミをまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。

クロンダイクの最大の魅力ともいえるのが標準装備の煙突ポート。近年冬キャンプには欠かせない薪ストーブが使えるよう設計されています。直径16cmφ以下・煙突高さが3m以上のストーブが使用できます。テントの高さは2.7mですがスス汚れを防ぐためにも最低3mは高さが必要です。

最初から薪ストーブを使用する前提で設計されているため換気性も抜群。テント室内から天井部のフードを開閉でき一酸化炭素中毒のリスクを軽減できます。ただし安全のためにも一酸化炭素チェッカーの併用をおすすめします。

クロンダイクの側面には開閉可能な半円窓が3か所配置されています。これにより薪ストーブ使用時も効率よく換気ができる仕組みです。メッシュ窓になっているため虫の侵入を防ぎつつ換気できるのは嬉しいポイントです。

また入り口上部にも左右に三角のメッシュ窓が配置されています。テント上部・サイド3か所・出入口2か所のメッシュ窓により通気性が確保されています。ただし窓のサイズは大きくない為、真夏は暑く感じる方もいます。

クロンダイクはフロア部分がジッパーになっており簡単に着脱可能です。日中土間として使用する場合にはフロアを取外し、就寝時はフロアを設置するような使い方もできます。また出入口部の土間をポールを頂点とした三角形に取り外せるのも画期的アイデア。

クロンダイク専用マットも同じように取り外し可能です。どちらも外せばテント内に広めの土間をレイアウトできます。テント内で料理を楽しみたいときにもフロアの汚れを気にせず楽しめるのはクロンダイクならではの魅力です。

クロンダイクの入り口は高さ170㎝のAフレーム構造。幅・高さ共に広く出入りがスムーズにできます。ギアの搬入・搬出もしやすいので大型のテーブルや薪ストーブの持ち込みも容易です。また出入り口を開放するとその大きさから広い景色を楽しめます。

また室内もテント最大高270㎝と広々。大人6人が就寝できるサイズなので子どもがいるファミリー使用では、薪ストーブを配置しても快適に過ごせます。

クロンダイクの生地はローベンスが独自開発した素材「ハイドロテックスポリコットン」。ポリエステルよりも吸湿性が高く冬の結露を防いでくれます。100％コットンと比べると吸湿率は低下しますが、その分速乾性が高くなっているのが魅力です。

コットンの風合いを感じつつデメリットだったお手入れの大変さが軽減しています。また保温性も高く冬も暖かい空気を逃さず快適に過ごせるのがメリット。夏も日差しを遮断して湿気を外に逃がしてくれるため涼しく過ごせます。

クロンダイクに使用されているポールは全てアルミ製。軽量で扱いやすいのが魅力です。下部が太く直径52㎜、細い上部でも直径30㎜ありとても頑丈です。デンマーク本社にある風速200㎞・380馬力の風力発生器と降雨マシンにより厳しい耐久性チェックも行われています。

その結果最大風速168㎞に耐えうる構造であると証明されました。またフロアシートは耐水圧5000㎜の防水素材。厚みもあるため耐久性にも優れています。フロアシートはジッパーで取り外し可能なため、大型シェルターとしても活用できます。

クロンダイクは大型テントですがワンポールテントの為1人でも設営が可能です。1人で設営する場合の所要時間は約30分程度になります。ただし重量がありペグダウン数も多いので、初心者の場合もっと時間を要する可能性が高いと言えます。

設営方法は記事後半で詳しく説明しているのでそちらを参考にしてみてください。設営時のポイントは煙突を利用する場合は立ち上げ前に煙突ポートを開けておくこと。設営後には高さが3m近くなるため立て直す必要が出てきます。

クロンダイクはカラーコーディネートがしやすいベージュとブラックのツートンカラーになっています。キャンプギアでもベージュ・ブラックは比較的多く色合わせがしやすいのがメリット。また自然にもなじみやすい色で風景との相性も抜群です。

木目ギアとも相性が良く1つ取り入れるだけでも一気におしゃれな雰囲気になります。またガイロープの赤がいい差し色になっているのも魅力的な特徴。「男前」「アジアン」「ナチュラル」などどんなイメージにもレイアウトしやすいので気分に合わせてコーディネートできるのも魅力です。

防水加工が施されているクロンダイクですが強雨時はさすがに耐えられません。またAフレームから水がつたって幕内に入ってくる場合もあります。ですが弱雨時の利用であれば問題がないとの声が多いのも事実。2019年に改良されたクロンダイクの生地はハイドロテックポリコットン。

コットン35％・ポリエステル65％と耐水性を重視した生地になっています。生地は吸水性があるため水を含みますがこれによりコットン繊維が膨張、水が滴り落ちるのを防ぐのです。気になる煙突ポートもマジックテープで固定されているため雨が侵入しにくい構造です。

北欧テントに多いのですが虫が少ない地域のため入口にメッシュがありません。これが日本ではデメリットになります。特に夏の使用では通気性を確保するために入り口を開けると虫が入り放題に。かと言って閉め切ると熱がこもりやすくテント内が暑くなってしまいます。

真夏の使用は避けるか、設営場所を木陰が多い場所などに限定する必要があるのが難点。夏のキャンプで使用したい場合には標高の高いキャンプ地を選ぶ選択肢もあります。また収容人数は減りますがインナーテントを利用すると、テント内にメッシュスペースが作れます。

クロンダイクは公式サイトの価格が146,000円となっています。Amazonでも13万前後と高価格。テントに10万以上出すのは勇気がいる方も多いですよね。品質・デザイン・機能性がいいのでこの価格にも納得いきますが、できれば10万以下で手に入れたいところ。

そんな方には個人輸入もおすすめです。海外サイトでは日本より安く販売されている場合が多く、関税料金を含めても10万以下で購入可能です。実際に個人輸入により安くクロンダイクを手にしている方も少なくありません。 

ワンポールテントであるクロンダイクは、ベル型のサイドウォールを立ち上げるためにガイロープをしっかり張る必要があります。テント自体のサイズは400×400㎝とそれほど大きくありません。しかしガイロープの長さを考慮すると直径が約700㎝になります。

一般的なキャンプサイトでは入らない場合もあるので事前に区画サイズのチェックが必須。テント外に焚き火台・テーブルなどのギアを設置したい場合には、余裕を持った設営スペースを確保しておく必要があります。

クロンダイクに限らずTC素材の欠点が生地の乾きにくさです。雨でぬれた場合に乾きにくく手入れを怠るとカビやすいデメリットがあります。しかしクロンダイクは他のTCテントに比べポリエステルの割合が65％と多くなっています。

そのため一般的なTCテントより乾きやすいのが魅力。ただし100％ポリエステル生地に比べると乾きにくいので、濡れた際にしっかり干せるスペースを確保しておきましょう。

大型テントなうえにTC素材のクロンダイクは重量が16.7kgあります。女性一人で運ぶには大変と感じる方もいますよね。しかしTC素材なうえにこのサイズなのを考えれば16㎏は軽量の部類に入ります。軽量性を重視する方はTC素材でも背が低いタイプのテントを選びましょう。

もちろんナイロン・ポリエステルなどの軽量素材テントを選ぶのも選択肢の一つ。ですが保温性・難燃性を考えるとやはり冬のテントにはTC素材かコットン素材がベスト。すべてを叶えるテントはないので何を優先するかで選びましょう。

クロンダイクの設営には最低でも20本のペグが必要になります。またガイドロープも最低10本は必要です。ペグダウンに慣れていない方は設営だけでも疲れてしまう可能性があります。慣れてしまえば一人でも簡単に設営できますが、慣れないうちは複数人で手分けするのがおすすめです。

ペグやガイロープが多いと躓きやすいのでその点も注意が必要。特にお子様連れのキャンプでは特に気を付けましょう。見えずらい夜はガイロープに電池式のイルミライトを取り付けるのもおすすめ。ラグジュアリー感も出て映え空間にもなりますよ。

クロンダイクの虫対策には以下の方法があります。

• インナーテント
• 網戸用虫よけスプレー
• 蚊取り線香
• 蚊帳

専用インナーテントはメッシュ構造になっているため通気性を確保しながら虫の侵入を防げます。しかし居住スペースが狭くなるのがデメリット。網戸用虫よけスプレーは効果の持続力が高いのが特徴です。テント出入口・外周・付近に散布すると虫を寄せ付けにくくなります。

蚊対策にはテント出入口に蚊取り線香を焚くのもおすすめです。またテントのサイズに合った蚊帳を取り付ければ、就寝中も虫を気にせず快適に過ごせます。

クロンダイクも二又化は可能です。実際に二股パーツを利用しクロンダイクを二股化している方もいます。今回は実際に二股化された方の体験をもとにその方法をご紹介いたします。

【必要な物】

• 二股パーツ
• soomloom33㎜ポール(5本)

【設営方法】

soomloom32㎜ポールを5本連結し、最上部のポールを3～4段に延長。このとき二股パーツと合わせてポールの長さが335㎜になるように調整します。後は普段の設営と同手順で設営可能です。

ただし二股化する場合は安定性を高めるためにしっかりペグダウンし、ガイロープをピンと張る必要があります。二又パーツはDODの「フタマタノキワミ」を使用している方が多くおすすめです。

ローベンスのクロンダイクはAmazon・楽天・Yahoo!などのECサイトでも販売されています。また海外の通販サイトで購入すれば国内より安く手に入る場合も。海外から個人輸入する場合には関税が別途必要になるので頭に入れておきましょう。

ただし2022年6月現在円安の影響もあり海外ショップで購入するメリットが感じにくくなっています。Amazon・楽天のポイントアップキャンペーンを利用したほうがお得に買えます。入荷情報については各販売サイトで随時配信されている情報をチェックしておきましょう。

クロンダイクグランデと比較するとサイズ・重量・価格に違いがあるのみで、機能性・素材などに違いはありません。グランデのほうがサイドウォールが高いため数字で見るより広く感じます。どちらを選ぶかは使用人数・用途で決めましょう。

【設営方法】

1. グランドシートを敷き、幕帯を広げる
2. 対角線沿いに下部のベルトループをペグダウンしていく(計10か所)
3. メインポールを組み立てた後立ち上げる
4. ガイロープと上部ベルトループをペグダウン(計10か所)
5. 入口のAフレームを組み立てて設置する
6. Aフレームトップ近くのガイロープを固定

煙突を使用する場合には立ち上げ前に必ずマジックテープをはがし煙突ポートを開けておきましょう。

【畳み方】

1. 幕帯をきれいに広げる
2. 左右を真ん中に合わせたたむ
3. 全体が長方形になるよう前後をたたむ
4. 二つに折り端から畳んでいく

最後に巻いていく際圧縮しながら畳むとよりコンパクトに畳めます。

耐久性・防風性・保温性を兼ね備えたおしゃれなテント「クロンダイク」。冬は薪ストーブを使用すれば半袖でも過ごせる快適性の高さも魅力です。雨・雪などの悪天候を気にせず年中利用できるクロンダイクで、さらに快適なキャンプを楽しみましょう。