アルコールストーブの使い方・点火方法を解説！燃料はどこで買うかも調査

アルコールストーブ（アルコールバーナー）は、アルコールを燃料にするバーナーです。ガス式バーナーは手軽で使いやすいのが魅力ですが、寒い季節になるとなかなか点火しないのが問題ですよね。アルコールストーブは、氷点下でも簡単に点火できるのが魅力です。

構造がシンプルで壊れにくく非常に軽量・コンパクトなので、登山・ツーリングキャンプ用に人気です。ただ、火力を調整しにくいなどのデメリットもあり、使い方を誤ると燃料に引火して爆発の危険もあります。安全に使うためにも、きちんと使い方を理解しておきましょう。

今回はアルコールストーブの使い方・点火方法について解説します。おすすめのアルコールストーブ・アルコールストーブを使った炊飯方法・燃料のアルコールをどこで買うのかについてもご紹介します。

アルコールストーブの点火方法は、以下の通りです。

• アルコール燃料をタンクに入れる（こぼれると危険なので入れすぎない）
• 燃料に火を近づけて着火する（明るすぎると火が見えにくいので注意）
• 使い終わったら、火力調節・消火用のフタを被せて消火する
• 本体を冷ましたらタンク用のフタを閉めて、火力調節・消火用のフタに入れて収納する

アルコールストーブは風に弱いので、点火する際は風防・五徳などで風を防ぎましょう。アルコールストーブは、火力調整・消火用のフタを動かして火力を調整します。火力は次の3段階に分けられます。

• フタを被せていない状態が強火
• スライド扉を全開にしたフタを被せた状態が中火
• スライド扉を少し閉じたフタを被せた状態が弱火

弱火はスライド扉を動かして、火力の調整が可能です。

チーズフォンデュセットに、付属するアルコールバーナーもあります。使い方は以下の通りです。

• 専用のスタンドをセットする
• バーナーから漏れないようにアルコールを注ぐ
• バーナーのアルコールに着火する
• フタ状のハンドルを動かして火力を調整する

使い方の手順は、一般的なアルコールストーブとほぼ同じです。ただし、専用のスタンドが付属するので、五徳無しで鍋をアルコールバーナーの上に置けます。

アルコールストーブで、炊飯する手順は以下の通りです。

• 洗った米を、米の1倍～1.2倍の量の水に1時間ほど浸す
• アルコールストーブに燃料を注ぐ
• 10分で沸騰するように中火～強火で加熱
• 沸騰後は弱火～中火で10分～15分高温を維持する
• 音がパチパチとしたものに変化したら、強火で10分加熱して火を止める
• 10分～12分蒸らして完成

途中で燃料が切れないように、加熱時間が維持できる量より少し多いアルコールを用意しましょう。

アルコールストーブの燃料は薬局で購入でき、ネットショップでも販売しています。薬局にあるアルコールは、燃料用アルコール・消毒量アルコール・無水アルコールがあります。燃料アルコールは燃焼効率が良く価格も安いので、アルコールストーブの燃料におすすめです。

消毒用アルコールは使用可能ですが、燃焼効率が悪く価格が高いです。無水アルコールは不完全燃焼で煤が出るので、アルコールストーブの燃料には向いていません。100均ではアルコールの消毒液はありますが、燃料用アルコールはありません。

アルコールストーブの燃料として、灯油は使用できません。アルコールストーブで灯油を引火させるのは難しく、引火させても不完全燃焼になります。

アルコールストーブを使う際は、事故に注意しましょう。以下に注意すべきをポイントをまとめました。

• アルコールストーブの火は目に見えにくいので、燃えやすいもの近づけない
• アルコールは引火しやすいので、倒さないようにする
• 燃焼中に燃料を継ぎ足すと危険なので、必ず消化後に燃料を入れる
• 燃料がこぼれると燃えやすいので、燃えるものの上では使用しない
• 劇物のメチルアルコールが含まれるので、燃料を飲んだり触れたりするのはNG
• 燃料が漏れないように専用の容器に入れて保管する

100年近い歴史を持つトランギアのアルコールバーナーです。シンプルな構造で故障のリスクが少なく、コンパクトに収納できます。メンテナンスはほとんど必要なく、荷物の量を減らしたい場合にも便利です。

火力調節と消化に使用するフタに取っ手がなく、使いづらい点がデメリットです。フタを動かすためには、ペンチなどを使う必要があります。ただ、取っ手はクリップなどで簡単に自作できます。

ドイツの老舗メーカーエスビットのアルコールバーナーです。2000円以下で購入可能で、100g未満と軽量なのが魅力です。フタに取っ手が付いているので、道具無しで火力調節と消火ができます。コスパが良くて扱いやすいので、初めてアルコールストーブを購入する人におすすめです。

エスビットのアルコールバーナーも壊れにくいですが、トランギアの製品の方が故障しにくいという声もあります。

2007年に創業した国内ブランドのアルコールバーナーです。しっかりした頑丈な作りになっており、炎とテントをモチーフにしたロゴがおしゃれです。専用メッシュ袋が付属するので、コンパクトに収納して持ち運べます。

タンク内にはアルコール燃料目盛り付きで、初心者でも簡単に使用可能です。また、Gaobabuオリジナル五徳シリーズと組み合わせれば、使い勝手よくバージョンアップできます。

アルコールバーナーを使用する際は、五徳・風防を用意しておきましょう。上に鍋などを置くには五徳が必要ですし、風に弱いので風防がないとアウトドアでは使いにくいです。上に鍋を置くので、アルコールストーブより高さのある五徳を選びましょう。

アルコールストーブ（アルコールバーナー）の使い方・点火方法などについて解説しました。アルコールストーブは火力が弱く調整も難しいですが、適切に使えば料理も作れます。アルコールストーブの使い方をマスターして、アウトドアでの料理を楽しんでください。