【最強】登山向け化繊シュラフおすすめ4選｜軽量なUL・人気のOMMも

キャンプシーンで欠かせないシュラフ（寝袋）。その中でも、登山をされる方はダウンシュラフを選ぶ方が多いです。ダウンシュラフは軽量でコンパクトな上に、保温性に優れているためです。

しかし、ダウンシュラフは高額な製品も多く、なかなか手が出ない方もいるのではないでしょうか。そんな方には化繊シュラフがおすすめです。普通のキャンプなどで用いられるイメージの化繊シュラフですが、実は登山に向くモデルも販売されています。

詳しくはメリットの欄で後述しますが、化繊シュラフは濡れても乾きやすく、縦走登山や沢歩きなどでも活躍します。軽量のモデルも販売されており、これから登山を始める方にもおすすめです。では、登山向けの化繊シュラフの特徴から見ていきましょう。

一般的には30回～50回の使用ごとに洗濯するのが望ましいとされるシュラフ。ダウンシュラフも洗うことができますが、劣化しやすく、専用の洗剤を使用するなど大変手間がかかります。しかし、化繊シュラフは洗濯機で洗うことができ、衛生的で手入れが簡単です。

汗の付着や飲み物、泥などでの汚染はキャンプシーンではつきものです。そのままにしておくとカビの発生の原因になります。化繊シュラフは一般の家庭用洗剤での洗濯ができますが、柔軟剤入りは避けましょう。

乾きやすいため、手入れが楽なのも嬉しいポイントです。しっかりと洗い、よく干したシュラフは気持ちよく使用できます。テント内の結露で濡れてしまっても化繊シュラフなら安心です。

ダウンシュラフを用いる事が多い登山シーンですが、一旦シュラフが濡れてしまうとなかなか乾かず大変なことに。化繊シュラフで速乾性のある製品は連泊や縦走登山でも活躍します。シュラフが濡れたままだと保温性も下がることから、化繊シュラフもまた、登山に適していると言えます。

ダウンシュラフに比べ、リーズナブルなモデルが多いのが特徴です。同じようなスペックの製品を見ると一目瞭然。2分の1～3分の1ほどの価格で購入する事ができます。数千円から購入できるものもありますが、格安の製品は一度仕様をよく確認しましょう。

また、薄手のシュラフを重ねて使用する方もいます。ご家族での登山を考えている場合は複数枚のシュラフが必要になってきますが、化繊シュラフにすることで大幅にコストダウンすることが可能です。

同じ嵩高の場合はダウンシュラフの方が暖かく、寝心地も良好です。機能性の面から、軽さ・温かさに重きを置くのであればダウンシュラフの方がいいでしょう。しかし、最近ではさまざまな化繊素材が使用されるようになり、ダウンシュラフに負けない温かさの製品も増えてきています。

もう一点のデメリットとしては、重さと大きさです。化繊シュラフとダウンシュラフを比較すると、化繊シュラフの方が重さがあります。収納時の大きさも一回り大きくなるので、徒歩やバイクでの持ち運びが想定される方はダウンシュラフの方が無難です。

登山時は荷物は最小限にしたいもの。そんな時はコンプレッションバッグを使用すると化繊シュラフでもコンパクトに持ち運べます。※詳しくは後述します。

シュラフは4シーズン使えるものもあれば、冬用・夏用などさまざまな種類がラインナップしています。冬用と夏用のシュラフの違いは保温性です。シュラフの熱を外に逃がさないようにマミー型のシュラフが多いのも特徴です。

4シーズンのシュラフは保温性が高いため、夏は軽装で寝るなどして調整します。下半身だけのシュラフもあり、その時の気温に合わせて使い分けするのがおすすめです。

春・夏・秋と3シーズン使えるシュラフは、初めてシュラフを購入する方におすすめです。どのシュラフを選べばいいかわからない方は、まず3シーズン対応のシュラフを使ってみます。3シーズン対応であれば、寒い季節以外は1つのシュラフでOKです。

3シーズン使えるシュラフでも、商品によって保温性や通気性が異なるため、使用する場所や気温によってチョイスしてください。

夏用のシュラフは保温性が高くなく、通気性がいいのが特徴です。薄手なので収納するとコンパクトになり、持ち運びがスムーズな点がメリットです。保温素材を使用しない分、価格も冬用シュラフよりリーズナブルな価格で手に入ります。通気性がいいので、夏でも蒸れにくく快適に寝られます。

冬には使えないため、3シーズン用のシュラフと夏用のシュラフを準備しておけば、オールシーズン対応可能です。

化繊繊維としてシュラフによく使用されてきた素材です。ホローファイバーは繊維がマカロニ状（筒状）になっており、中心に穴が開いているのが特徴。そのため、軽量で乾きやすい素材となっています。

マイクロファイバーは極細のポリエステル系繊維のことで、ホローファイバーなどの従来素材に比べて暖かく、蒸散性にも優れています。軽量でコンパクトに収納が可能です。マイクロファイバー繊維は空気の層が作れるため、ダウンシュラフに似た使用感です。

丸洗いができる素材です。速乾性にも優れており、水に強い性質となっています。耐久性を高めたモデルが多く、繰り返し洗ってもへたりづらいのが特徴です。衛生的に使用したい方や長く使用したい方にもおすすめの素材となっています。

シュラフ選びにおいて必ずチェックした方がいいポイントです。快適使用温度とはシュラフ使用時に眠ることができる外気温を指した表記です。メーカーによって保温性の評価の仕方が異なるため、素材や嵩高なども合わせてチェックしていきましょう。

目安ですが、使用場所の最低気温から-5℃以上の製品を選ぶといいとされています。余裕をもって-10℃以上あると安心です。山の気温は変わりやすいため、寒さ対策は死活問題。環境によっては命に関わります。

シュラフの厚さもチェックした方がいいでしょう。化繊シュラフの場合、あまり薄手の場合は、夏場の登山でも夜間は気温が低下しやすいため、快適に寝られない場合があります。

重ねて使用できるインナーシュラフを用意すれば、気温による調整がしやすくなります。また、大きさは1人用のものが多く販売されていますが、ダブルサイズのシュラフもあり、お子様と同じシュラフで眠るのもいいでしょう。

マミー型のシュラフとは、顔だけが出る形状のシュラフのことです。あまり隙間ができないことから、保温性に優れています。冬場のキャンプにもおすすめです。軽量でコンパクトに収納できるため、持ち運びしやすいシュラフとなっています。

デメリットとしては圧迫感があること。すっぽりと体が覆われるために寝返りを打ちづらく、寝苦しさを感じる方もいます。登山には適した形状ですが、ゆったりと眠りたい方は別の仕様を検討しましょう。

シュラフのなかでもポピュラーな形状です。文字通り封筒のような長方形をしており、マミー型シュラフよりも圧迫感が少ないのが特徴。普通の布団のような感覚で使用できるのが魅力です。寝返りも打て、ゆったりと使用できますがその分保温性は落ちます。

サイドにファスナーがついているタイプは寝袋同士を連結できる製品もあります。連結して大きな掛布団のように使用にしたり、ダブルサイズのシュラフにできるなど、ファミリーでの使用におすすめです。

ISUKA（イスカ）は寝袋とシュラフの専門ブランドです。夏用のモデルから、厳冬期の山岳地帯でも使用できるモデルまでラインナップも豊富です。国内ブランドということもあり、厳しい縫製基準や厳選した素材を使用しています。

化繊シュラフは高性能の素材を使用した「アルファライト」シリーズが人気です。また、アフターフォローが充実しており、化繊シュラフでもクリーニングサービスを受けることができます。1つのシュラフを長く愛用したい方におすすめのブランドです。

アメリカのブランドで、キャンプ用品全般を扱っています。1976年に日本に進出して以降、さまざまなアウトドアグッズを販売。日本国内でも大変知名度の高いメーカーです。

化繊シュラフは封筒型、マミー型共に取り扱っており、リーズナブルな価格のモデルが多数販売されています。他のブランドとのコラボレーションアイテムも販売されており、デザインもおしゃれです。アフターフォローとして、修理やメンテナンスも行っており、安心感のあるメーカーと言えます。

ナンガは日本のアウトドアメーカーです。1941年に創業し、もともとは布団などの縫製業を営んでいた企業です。昭和63年より寝袋の縫製を開始。株式会社ナンガへ社名変更してからもダウンシュラフの老舗として高品質な製品を販売しています。

ダウンシュラフに定評のあるメーカーですが、実は化繊シュラフも扱っています。マミー型、封筒型共に販売されており、どちらのモデルも化繊シュラフながらも暖かく使用できます。ビビットカラーのモデルもあり、デザインもかっこいいです。

OMMはイギリスの過酷な山岳レース「Original Mountain Marathon」に耐えられるキャンプギア、ウェアを生み出すというコンセプトのもと誕生したメーカーです。悪天候などにも強く、登山にも抜群の性能を発揮する製品が販売されています。

スリーピングアイテムのラインナップも豊富。化繊シュラフは耐久性に優れ、化繊素材とは思えない、超軽量のモデルも販売されています。加えて保温性にも優れており、化繊シュラフの購入時にはチェックしておきたいメーカーです。

化繊綿の保温力を生かしながら快適な眠りが叶うのが、モンベルのシュラフです。モンベルのシュラフであるシームレスバロウバッグシーズは、モンベル独自の化繊綿エクセロフトを使用しています。

適温をキープし、透湿性に優れているため蒸れにくく、耐久性の高さが特徴です。コンパクトで軽量なため、持ち運びも楽にできます。

コンプレッションバッグとは収納袋のことです。素材や大きさもさまざまなものが販売されています。前述の通り、化繊シュラフはかさばるのがデメリット。登山時に持ち歩くには不便とされてきましたが、コンプレッションバッグがあれば1/2～1/3程のサイズにできます。

製品により使用方法は異なりますが、中に布製品を収納し、外側のベルトを引くことで荷物の圧縮が可能です。シュラフと一緒に着替えを圧縮する方もおり、荷物をコンパクトにまとめたい登山シーンでは何かと重宝します。

気を付けたい点としては防水性のあるものとないものがあること。登山においては防水性のある製品を選ぶと悪天候などの際でも安心です。登山での使用が想定される場合はぜひ活用したいアイテムです。

化繊シュラフはダウンシュラフとは違い、袋に入れた状態での収納が可能です。ですが、ダウンシュラフのように袋から出した状態で保管することで、性能の低下を防ぐことができます。直射日光の当たらないところに保管しましょう。

風通しがいいところだと尚いいのですが、クローゼットなどで保管する場合には時折外気に触れさせるとカビなどの発生を防ぐことが可能。収納前には一度洗濯をして、良く乾かしておくと次に使用するときに気持ちよく使用できます。

UL（ウルトラライト）とは、その名の通り、荷物の軽量化を図ることです。ULキャンプは登山の他、ソロキャンプでも定着しつつあります。半シュラフとは下半身だけに綿の入ったシュラフのことで、上半身はダウンなどの上着を着て眠ります。

そのため、上着によっては寒くて眠れない、もしくは暑すぎるなどの事態が起きることも。しかし、荷物の軽量化ができるため、気候によってはおすすめできます。山は寒暖差が激しいため、上級者向けのアイテムと言えるかもしれません。

化繊シュラフはダウンシュラフに劣る部分があるものの、ダウンシュラフにはない多数のメリットがあります。特にコストダウンを考えている方は化繊シュラフを検討してみましょう。使用環境に合った化繊シュラフを見つけて、登山を楽しんでください。