焚き火台でバーベキューはできる？｜焚き火台で炭火調理可能な兼用商品も

キャンプに欠かせないのが、焚き火台・炭火台・バーベキューコンロです。これらは火を扱うキャンプギアですが、使用用途が異なる別物です。

「焚き火台とバーベキューコンロを両方持っていくのが大変だから1つにまとめたい」と思っている方におすすめなのが、焚き火ができるバーベキューコンロ。焚き火台として観賞用に使うのはもちろん、本格的なバーベキューや炭火調理も楽しめます。

この記事では、焚き火台とバーベキューコンロとの違いや、バーベキューコンロ兼用焚き火台の選び方・おすすめ商品をご紹介します。「焚き火台でバーベキューできる？」「バーベキューコンロで焚き火台の代用になる？」などの疑問を解説するので、焚き火もBBQも両方楽しみたい方は参考にしてみてください。

焚き火台は基本的に、薪で燃やして火を見て鑑賞したり、暖をとるためのキャンプギアです。火が燃えやすいように上部が広めに開いており、大きな薪も乗せやすくなっています。日頃なかなか炎を見る機会がないので、燃える炎をゆっくり眺めたい為にキャンプに行く方も多いです。

バーベキューコンロは、バーベキューをするためのキャンプギアです。四方を囲まれた設計が多いので網を置きやすく、炭火で調理するのが基本的な使い方になります。火力が強すぎず調整がしやすいので、調理をしたい方におすすめです。

焚き火台とバーベキューコンロは似ているようで、使用用途が違い全く違う商品だと覚えておきましょう。

焚き火もバーベキューも両方楽しみたい方は、バーベキューコンロで焚き火もしたくなりますよね。しかし、バーベキューコンロは基本的に立ったまま調理したり、ワイワイ囲んで食べやすいように高さがある商品が多いです。高い位置で焚き火をするのは火の粉が広範囲に舞ってしまい、とても危険です。

さらに、バーベキューコンロは強い火力で燃やすように作られていないため、高火力で燃やすと形が歪んでしまう場合があります。そもそも焚き火用として作られていないので上手く燃えず、焚き火の醍醐味が味わえない結果になってしまいます。

また、バーベキューコンロは四方を囲まれている商品が多く、大きな薪が入らずカットが必要です。以上を踏まえると、バーベキューコンロでの焚き火はあまりおすすめできません。

燃える火をじっくり楽しみたい方におすすめなのが「浅型」の焚き火台です。浅めの設計なので炎が燃え広がりやすく、暖を取りやすいのも特徴です。薪や炭の追加も簡単で、キャンプ初心者にも向いています。

「深型」の焚き火台は、深め設計なので火の粉が飛び散りにくいのが特徴です。深い分火がいじりにくく、観賞用としては物足りなさががありますが、バーベキューコンロと形状が似ているので、調理するのに向いています。

バーベキューコンロ兼用焚き火台は、使用人数に合わせてサイズを選びましょう。網を乗せる上面のサイズが、ソロキャンプなら150mm×100mmくらいのミニサイズでも足りますが、デュオキャンプなら300mm×200mm・ファミリーキャンプなら400mm×300mmほどのサイズが必要になります。

また、焚き火で使用する薪は一般的なサイズが30～40cmくらいです。そのまま入るサイズの焚き火台なら、薪をカットする手間がかからず初心者にもおすすめです。

バーベキューコンロ兼用焚き火台は、どれくらいの重さに耐えられるか耐荷重もチェックしておきましょう。焚き火台の上に網や食材を乗せるためですが、耐荷重が少ないと調理器具が置けなかったり、網がぐらついてしまう場合があります。

選び方の目安としては、耐荷重10kg以上のものがおすすめです。焚き火台は調理すると想定して作られていないため、基本的に耐荷重は少なめな商品が多いので気を付けましょう。

焚き火台でバーベキューをするときに、あると役立つ付属品をご紹介します。マナーとしても持っておいたほうがいいものもあるので、参考にしてみてください。

• 【焼き網】バーベキューをするのなら焼き網は必須です。焚き火台に付属している焼き網は、本体にセットできるの、焼いている最中に網が落ちるトラブルを避けられます。網が付いていない焚き火台に、網をのせる方法はズレて落ちてしまう可能性があるので、なるべく網が付属している焚き火台を選びましょう。
• 【ゴトク】ゴトクがあれば煮物やスープなどのホットドリンクも楽しめます。ゴトク付きの焚き火台なら重いものをのせても安定するので、安心して熱々のものも調理できますね。網に鍋をのせる場合、網が重さで変形する恐れがあります。また薪を追加する時に鍋を動かさなければいけない等、面倒な作業があります。
• 【ロストル】焚き火台の下部に取り付ければ、空気の通り道が作れるので、薪が安定して燃えます。焚き火の最中に火を付け直さなくてもよくなり、会話や料理を遮りません。
• 【灰受】アッシュパンとも呼ばれる、焚き火の後片付けが楽になる道具です。掃除の手間が減る以外にも、地面を汚さずに焚き火を楽しめるので、用意しておくべき付属品です。

キャプテンスタッグは、2012年に新潟県に設立されたアウトドア・レジャー関連用品を扱う国内ブランドです。テントなどのアウトドア用品のみならず、ガーデニング用品など幅広い商品を展開しています。

そんなキャプテンスタッグは、バーベキューコンロと兼用できる焚き火台「ヘキサステンレスファイアグリル」を販売しています。みんなで囲みやすい六角形の形状が特徴で、薄く折りたたんで収納できる点もポイントです。さらに、お手頃価格でありながら長持ちするため、コスパを重視する方におすすめします。

コールマンは、1990年にアメリカで創業されたキャンプ用品の製造・販売を行う老舗メーカーです。使いやすさ・比較的リーズナブルな価格・品質の高さで日本でも人気を集めています。

そんなコールマンは、おしゃれな焚き火台「ファイアーディスク」を販売しています。シンプルな構造により軽量で、組み立てが簡単にできる点が特徴です。浅型で薪がくべやすく、付属の網を使えばバーベキューコンロとしても使えます。直径45cm・30cmの2種類から選べて、1万円以下で購入できるお手頃価格も魅力です。

スノーピークは、1958年に新潟県で創業されたアウトドア・アパレル製品の製造・販売を行うメーカーです。材質・機能性・デザインにこだわり、国内はもちろん海外でも人気があります。

そんなスノーピークの焚き火台は、オプションの焼き網やグリルプレートを追加することでバーベキューコンロとしても使用できます。また焚き火台単体のみならず、焼き網などセットで購入できます。サイズ展開も豊富なため、幅広い選択肢の中から選びたい方におすすめのメーカーです。

ロゴスは、1928年に大阪で創業されたアウトドア用品の製造・販売を行うメーカーです。ロゴスの商品は、デザイン性の高さ・幅広いラインナップ・リーズナブルな価格が特徴にあげられます。

そんなロゴスは、ゴトクを標準装備したバーベキューコンロ兼用の焚き火台を販売しています。頑丈かつ安定感があるピラミッド型が特徴です。サイズ展開が幅広くオプションパーツも充実しているため、豊富な選択肢の中から選びたい方はロゴスの商品もおすすめです。

DODは、ユニークで機能的なデザインのキャンプギアを提供する日本のアウトドアブランドです。個性的なデザインながらも、キャンパーの目線に立った機能的なキャンプギアを取り扱っています。またリーズナブルでコスパがいいアイテムが多いのが特徴です。

二次燃焼するDODの焚き火台がほしい方には、「すけもえファイヤー」をおすすめします。すけもえファイヤーは、二次燃焼を作り出す2層構造なので、少ない煙で焚き火を楽しめるのが魅力です。また、サイド部分はメッシュになっているので、透ける炎を楽しみながら調理できます。

ユニフレームは、1985年に新潟県で創業されたアウトドア用品を取り扱うメーカーです。ユニメーカーの商品は、品質金物の町である燕市の職人が作っていることもあり、頑丈で品質が高い点が特徴にあげられます。

そんなユニフレームが販売している「ファイアグリル」は、この1台で焚き火・バーベキュー・ダッチオーブン料理が楽しめる人気商品です。ユニフレーム独自の技術による高い強度や、熱による変形を防ぐ工夫などにより安心して使い続けられます。さらに、お手頃価格でコスパが高い点も魅力的な特徴です。

カインズは、1989年に埼玉県で創業されたホームセンターです。アウトドア用品の取り扱いが多く、お値段もお手頃で人気です。カインズで扱われている「持ち運びに便利な2WAY焚火台コンロ」はコンロにも焚火台にもなる2WAY仕様で、家族でも使いやすいサイズとなっています。

低価格で購入できてコンパクトに折りたたみ収納できる焚き火台がほしい方は、CARBABYの焚き火台がおすすめです。収納時にはA4サイズに収納でき、重量は2.5kgと軽量なので持ち運びやすいのが魅力。また価格が安いのにもかかわらず高品質でコスパがいいのも嬉しいポイントです。

焚き火台でバーベキューをする時の手順を解説します。

1. 焚き火台を安全な場所に設置する
2. 火起こし器等を使用し、焚き火台に乗せ炭に火をつける
3. 炭に火が回ったら、網を置いて食材を焼いていく

基本的にバーベキューコンロと同じような手順で焼き肉やバーベキューができますが、焚き火台はバーベキューコンロより火力が強いので、食材が焦げないように気を付けましょう。バーベキューが終わったら、炭火の代わりに薪をくべていくとそのまま焚き火に移行できます。

焚き火台とバーベキューコンロをどちらを購入しようか迷っている方は、バーベキューコンロとして使える焚き火台がおすすめです。かさばるキャンプギアが1つ減らせるので、ソロキャンプでは特に重宝します。バーベキューコンロ兼用焚き火台で、キャンプを楽しみましょう。