モンベルの寝袋バロウバッグがおすすめ｜バロウバッグ#3や#2・#0も

キャンプの必須アイテムである寝袋ですが、選ぶときのポイントとなるのがダウン製と化繊製のどちらにするかです。軽くて暖かいけれど高価なダウン製と比べて、化繊製は価格と引き換えに多少の寒さは我慢するものと思っていませんか？

アウトドア用品総合メーカー「モンベル（mont-bell）」の「バロウバッグ」は、化繊製でありながら独自の素材と構造で、キャンプの夜でも寒さを感じず快適に眠れると評判の寝袋です。多くのベテランキャンパーにも支持されています。

この記事では、そんなモンベルの寝袋「バロウバッグ」シリーズの特徴について解説します。目的で選べる豊富なおすすめシリーズを一挙に紹介するので、参考にしてください。人気のシームレスバロウバッグEXPのレビューや、同じモンベルの「ダウンハガー」との違いも必見です。

寝袋の中綿に使われている素材には、大きく分けて化繊（化学繊維）とダウン（羽毛）の2種類があります。化繊は濡れに強く洗濯もできるものの、ダウンと比較すると保温力は劣るのが一般的です。

そんな化繊のデメリットを補うのが、モンベル独自採用の断熱材「エクセロフト」です。極太・中太・極細の太さが違う3種類の繊維を使うことで、デッドエア（動かない空気）を作ります。これが熱を外に逃がさず、暖かさを保ちます。さらに優れた弾力性・圧縮に対する強さのおまけ付きです。

寝袋の形は主にマミー型と封筒型の2種類ですが、バロウバッグはミノムシのような形のマミー型です。マミー型は身体にフィットして保温性が高い一方で、寝返りが打ちづらく寝心地がやや窮屈といったデメリットがあります。

しかし、バロウバッグは「スーパースパイラルストレッチシステム」により伸縮性が抜群で、寝返りなどの身体の動きを邪魔しません。その秘密は糸ゴムと特殊な生地にあります。これらを使い、伸縮率を最大135％まで高めています。

マミー型の寝袋は封筒型と比べて、連結できるタイプは少ないのが一般的です。しかし、バロウバッグはジッパーが右側にあるタイプと左側にあるタイプがあり、右・左を1つずつ選べばつなげて使えます。

2つの寝袋を連結させれば2人で一緒に眠れるので、家族や友人、カップルなど複数人でのキャンプにぴったりです。同じモンベルの寝袋であれば、別モデル同士でも連結できます。

バロウバッグは耐寒性の違いで番号が振られています。#5は快適温度9℃・使用可能温度4℃の設定です。耐寒性の強さとしてはシリーズ中下から2番目で、春・夏のキャンプでの使用に適しています。

服装などに気を付ければ秋の使用にも問題ありません。寝袋のほかにも、インナーシーツ・スリーピングパッドなど保温性を高めるアイテムがモンベルから出ていますので、もっと暖かくしたい場合は活用しましょう。

#5の次に耐寒性のある#3は、快適温度6℃・使用可能温度1℃の設定です。夏のキャンプはもちろん、寒い冬でも高所や寒冷地以外なら使えます。オールシーズンに対応したバランスのいいタイプの寝袋です。

#5と比べて中綿の量が増している分、持ち運びの負担もやや増します。重さは#5の0.92kgに対して1.08kg、収納サイズは16×32cmに対して18×36cmです。よく行くキャンプの場所や季節を考えて選択しましょう。

耐寒性をより高めた#2は、快適温度2℃・使用可能温度-4℃の設定です。重さと収納サイズもさらに増すので、冬の平地キャンプなどがメインの人に適しています。

#5や#3との違いは、ネックバッフルとドラフトチューブが加わっている点です。ネックバッフルとは襟巻状の構造で、中綿入りで首周りを暖めます。ドラフトチューブはジッパーからの冷気を防ぐ構造です。

厳冬期のキャンプでも使える#1は、快適温度-3℃・使用可能温度-9℃の設定です。#2よりも価格や持ち運びの負担は増すものの、積雪する場所でも使いたいならこちらを選びましょう。

#1からは#2までの機能に加えて、トンネルフードが付いています。顔の周りの露出を減らして保温性を高めています。日常グッズでも睡眠用のフェイスカバーがあるほどなので、寒さの厳しい場所では顔周りの防寒もおろそかにできません。

耐寒性の最も高い#0は、快適温度-7℃・使用可能温度-14℃の設定です。冬山などに行く本格派に支持されています。夜は想像以上に寒くなるキャンプにおいて、備えを万全にしておきたいなら#0がおすすめです。

バロウバッグに限らず、冬用寝袋の重量はかなりのものになるため、オートキャンプの方が向いています。また、子供や犬を連れていくので暖房器具を使いづらい場合、寝袋だけで十分な防寒ができると安心です。

アルパインバロウバッグは登山向けに作られたモデルです。通常モデルと比較すると、アルパインはやや軽量で対応温度が高めです。たとえば同じ#5なら通常モデルの0.92kgに対して0.83kg、快適温度は9℃に対して10℃となります。

もう1つの違いは伸縮性。アルパインの伸縮率は最大120％で、通常モデルの135%よりやや劣ります。その分価格も抑えられるため、機能性よりも持ち運びや予算を重視するなら、アルパインを選びましょう。

ここでは最近人気の「シームレスバロウバッグEXP」について、特徴を詳しく紹介します。実際に購入した方のレビューとあわせてチェックしてみてください。

シームレス バロウバッグ EXP.は縫い目のないシームレスタイプですが、見た目が違うだけではありません。違うのは保温性の高さです。縫い目がないため中綿のかさが高く保たれ、内側から熱が逃げるのを防ぐとともに、針穴からの冷気の侵入も防ぎます。

バロウバッグの中綿には、優れた保温力の独自素材エクセロフトが使われています。シームレス構造によって、中綿が元々持つ保温力の高さを目一杯引き出しているわけです。

シームレス バロウバッグ EXP.についてレビューを調査したところ、次のような口コミが見られました。

• 伸縮性に満足している
• 身体が大きい人でも窮屈に感じない

独自の技術で伸縮性を高めた、スーパースパイラルストレッチシステムが特に好評のようです。

バロウバッグと並ぶ人気を持つモンベルの寝袋が「ダウンハガー」です。両者の違いは中綿の素材にあり、中綿に化繊を使ったバロウバッグに対して、ダウンハガーはダウン（羽毛）製です。

化繊製のバロウバッグはコスパの高さが魅力的なものの、重量と収納サイズは大きめです。ダウンハガーはバロウバッグよりコンパクトに持ち運べるものの、価格が高めになります。保温力はどちらも抜群なので、こうしたポイントを考えて選びましょう。

普段セールを行わないモンベルですが、公式サイトのオンラインショップならアウトレット商品を販売しています。また、全国38店舗のアウトレットショップを展開しており、型落ちモデルやデザインが変更になった商品などをお得に購入できます。掘り出し物があるかもしれないので、ぜひチェックしてください。

モンベルのバロウバッグは独自素材で化繊ながら高い保温力を実現し、安いけど品質はいまいちなものが多いほかの化繊寝袋とは一線を画します。ハイスペックで人気の寝袋バロウバッグで、暖かく快適な寝心地をぜひ体験してみてください。