ダウンシュラフの保管方法は？吊るす方法や100均の洗濯ネットを活用する方法も

天然の羽毛がフカフカに膨らんで保温してくれるダウンシュラフは、冬キャンプに欠かせない防寒アイテムです。化繊シュラフよりも軽量コンパクトで持ち運びもしやすいため、本格的なアウトドアを好むキャンパーからも人気があります。

羽毛と言えば品質が高く保温性が抜群のナンガのシュラフが人気ですが、ダウンシュラフは湿気に弱くカビが生えやすいため購入するのを躊躇してしまいます。実は、正しい方法でお手入れしてから収納・保管すれば、ダウン本来の保温力をキープしたまま翌シーズンも気持ちよく使用できます。

そこで今回は、ダウンシュラフの保管方法を紹介します。ダウンの膨らみをキープできる吊るす方法や100均の洗濯ネットを活用する方法など、自宅の保管場所に合う方法をぜひ試してみてください。また、クリーニングや寿命についても解説します。

使用後のダウンシュラフは、現地で軽く・自宅で完璧に湿気を飛ばすのが長持ちさせる収納・保管のコツです。使用後のダウンシュラフは汗や結露による湿気を含んでいるため、テント近くの風通しがいい場所に置き、できるだけ湿気を飛ばしてください。

ダウンシュラフが干せるハンガーがない場合は、木に結んだロープなどを利用して干すと効率よく乾燥させられます。軽く乾燥させたダウンシュラフは、袋・ストレージバッグなどに収納して持ち帰ってください。

ダウンシュラフは水分や湿気に弱いため、収納・保管する前にしっかりと本乾きさせておくのが長持ちさせる大事なポイントです。キャンプから帰宅したら荷物からダウンシュラフを取り出して、直射日光があたらない風通しのいい日陰で本乾きをして、湿気を確実に飛ばしてください。

本乾きをしないまま収納・保管してしまうと、ダウンのへたりやカビの発生に繋がります。汚れが少ない場合は、布団乾燥機を使って乾かす方法もおすすめです。

完全に乾燥してフカフカになったダウンシュラフは、袋・ストレージバッグに収納して保管します。同じ場所でたたむとダウンの偏りが起こったり、生地が摩擦で薄くなってしまうため、ダウンシュラフをたたむときは毎回違う場所でランダムにたたむのが長持ちさせるコツです。

袋・ストレージバッグには足側から入れると、空気がたまりにくく上手にしまえます。また、圧力が均等にかかるように意識してください。完全に乾かした状態で正しく収納すれば、ダウン本来の保温性がキープできます。

保管場所を広くとれる場合は、布団収納袋や100均の洗濯ネットに入れて保管する方法もおすすめです。布団収納袋は不織布製が望ましいですが、ビニール製の布団圧縮袋を使用する場合は密閉しないで空気が循環するようにします。さらに乾燥剤を入れると、湿気対策になり安心です。

100均の洗濯ネットは、特大・円柱形のものがダウンシュラフの保管に向いています。布団収納袋・洗濯ネットどちらを使う場合も、完全に乾燥させてから収納してください。ダウンシュラフのファスナーを全開にした状態で半分に折ったものを、そのまま収納するのがポイントです。

ダウンが潰れてしまうのを防ぐ保管方法として、ダウンシュラフをハンガーで吊るす方法もおすすめです。ダウンはフカフカに膨らんで保温力を発揮するため、ダウンの膨らみを維持する保管方法はダウン本来の保温力のキープに繋がります。

ダウンシュラフを吊るすのにちょうどいいハンガーがない場合は、ハンガーの本体となる丸棒・ロープ・カラビナで簡単に自作できます。丸棒に穴を開けてロープを通し、カラビナで繋ぐだけで完成です。材料はホームセンターなどで購入できるので、ぜひ試してみてください。

日本の気候は湿気が多いのが特徴です。特に、梅雨のシーズンの押し入れやクローゼットの中は、湿気がたまりがちです。ダウンは湿気の多い場所に長期間置いておくと、カビの原因になってしまいます。

羽毛布団と同じく、ダウンシュラフを保管する際にも乾燥剤や除湿剤を使用するのがおすすめです。できれば、防虫効果がプラスされているものがベターです。収納ケースと一緒に入れておけば、湿気が抑えられます。別途、置き型の除湿剤を設置しておけば押し入れ全体の湿気防止ができます。

モンベルは、1975年創業の日本が誇るコスパがいいアウトドア用品メーカー。豊富なラインナップとユーザー目線で作られた確かな品質が魅力です。日本人の体型に合ったアウトドアギアを提供しています。

モンベルのダウンシュラフは寝心地がいいのが魅力です。伸縮率が高いアイテムが多いため、睡眠中に寝返りを打っても窮屈さを感じません。また、伸縮して体にフィットするため保温力が高いのが特徴。また、日本全国にモンベルショップがあるので、アフターメンテナンスを受けやすいのもメリットです。

イスカは、品質にこだわり抜いたシュラフを45年以上作り続けている大阪のシュラフ専門メーカーです。素材や製法にこだわって作られたダウンシュラフは、世界中のアウトドアマンから長い間厚い支持を受け続けています。

イスカのシュラフは、高品質で耐久性がいいのが特徴です。クリーニングサービスも提供しているので、安心して長く使用できるでしょう。高品質なシュラフを長く愛用したい方におすすめです。

ナンガは、品質にとことんこだわる日本のアウトドア用品メーカー。ダウン用品の品質が高く、世界中の本格派アウトドアマンから信頼されています。厳冬期の雪山登山やヒマラヤ登山に使用する方が多いのも特徴です。

ナンガのダウンシュラフは、すべて国内の自社工場のみで製造されています。ダウンの封入から縫製、メンテナンスまですべてを熟年の職人の手作業によって行い品質を担保しているのが特徴。また、品質に自信があるため、すべて永久保証付きでアフターメンテナンスも安心です。

度重なる使用により皮脂などが付着してしまうと、ダウンシュラフは膨らみにくくなり保温力が低下してしまいます。ダウンシュラフの洗濯の目安は30～50泊とされているので、ハイシーズンを終えたダウンシュラフは、翌シーズンに向けてクリーニングしてください。

クリーニング前に品質表示タグを確認して、商品に合う方法を選択します。専任スタッフのいるダウン専用コインランドリーなら、初心者でも安心して洗濯できるのでおすすめです。ダウンは繊細な素材なので、洗剤もダウン専用のものを使用してください。

化繊シュラフは洗濯機で丸洗いできるものが多いので、メンテナンスが楽にできます。保管する前には必ず洗濯をして、しっかり乾かすことが重要です。しっかりと乾燥させた寝袋を長期で保管するなら、付属の袋ではなく通気性のいい少しゆったりした袋に入れて保管しましょう。

一般的に、ダウンシュラフの寿命は5～10年と言われています。しかし、寿命は使用頻度により変わるため、年数回の使用でお手入れと保管方法がしっかりしていれば10～20年と使用できる場合もあります。また、保温力は使用するごとに落ちていくため、寿命をどう考えるかはそれぞれです。

使用限界としての寿命の多くは、生地の劣化やファスナーの破損が原因とされています。長持ちさせるためには、クリーニングや収納袋に入れたままにしないなどの定期的なメンテナンスがポイントです。天然素材であるダウン自体の寿命は非常に長いため、別のシュラフなどに移植できます。

この記事では、ダウンシュラフの保管方法を紹介しました。たくさんの空気で膨らむフカフカのダウンシュラフは、冬キャンプには欠かせない防寒アイテムです。正しいお手入れと保管方法で、愛用のダウンシュラフを長持ちさせてください。