キャンプにタープは必要？｜冬キャンプ・秋キャンプにはいらない？荷物の夜露対策も

タープは強い日差しをよけたり、急な雨でも荷物を濡らさず済んだり、外の開放的な空間でご飯やコーヒーを楽しむのにぴったりなキャンプギアです。ちょっとしたプライベート空間ができるのでキャンプにも快適性を求める方にぴったりです。

しかし最近、タープはいらないのでは？という方も増え、キャンパーの間でさまざまな意見が飛び交っています。本当にキャンプはタープがなくても楽しめるのでしょうか？

そこで、今回はタープのメリットとデメリットを紹介していきます。また、日差しが少ない冬キャンプ・秋キャンプではタープが必要かどうかを解説します。日よけ以外に荷物が濡れないようにする夜露対策になるなど、タープの必要性についても必見です。タープを購入するかどうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

タープは、日陰スペースを通常より多くとれるのがメリットです。特にゴールデンウィーク頃から夏にかけてのキャンプは、日差しが強い中で作業したり食事をすると熱中症になる可能性があります。少しでも涼しく快適に過ごしたいときにタープはおすすめです。

テント内でも可能ですが、開放感のある外で食事がしたいコーヒーが飲みたいなどがある場合は特にタープが必要です。

タープは強い耐水性があれば雨よけになります。1,500mm以上の耐水圧のタープであれば、日中日よけとして使い、夕方急に夕立がきたときそのまま雨よけとして使えます。タープ下を荷物を置くリビングスペースに使っておけば荷物も濡れずに済みます。

タープがあれば、雨が降っていても外で火を使った調理ができるようになります。特に天気予報が雨のときは準備しておくと便利です。

キャンプ場でキャンプを行うときは、隣のサイトと距離が近かったり、トイレや炊事場の近くで他のキャンパーが頻繁に行き来する場所だったりする場合があります。すると、自分の居住スペース（リビング）が丸見えになってしまうのです。

タープがあると、視線や気配が遮られるので、ある程度のプライバシーが保たれます。タープは、自分だけの時間が欲しい方や、家族だけの時間が欲しい方には特にメリットが大きいです。

タープを持っていくとなると荷物になると考えてしまいます。しかし、タープはテントと異なり部品が少なく、一枚のシンプルな布のため畳むとコンパクトです。設置も簡単で、ペグを打ち付けてポールでタープを支えるだけです。

2本のポールで設営可能ですが、ポールを4本使って広い空間にもできます。多めにポールやロープを持っていれば、その日の天気や状況によってタープの張り方はアレンジできる所もメリットです。近くに木があればポール代わりに設営が可能です。

タープは、強い風が吹くと影響を受けやすいキャンプギアです。風を受ける面積が広いので、強風の日はタープが倒れたり飛ばされる場合があります。自分や周りのキャンパーにも破損や危害など、迷惑がかかっては楽しめません。

タープが破損したり怪我をしたりがないように、風が強い日はしっかりと固定をするなど対策をしましょう。対策に不安がある場合は、一度タープをたたんでしまうのも賢明な判断です。

キャンプスタイルに寄りますが、キャンプツーリングや自転車など持ち運べる量に限りがある場合タープは荷物になり、思いの外重さが重いのがデメリットです。荷物を極力減らしたいと考えている方はタープの必要・不必要から考えてみましょう。

また、設営の労力がかかるのもデメリットです。テントを張った後にタープを張るので疲労が倍増します。また、自立式の簡易的なタイプでない場合、初心者では一人でタープを張るのは難しいです。

秋・冬キャンプでは日差しの強さが弱まるため、タープを必要としません。ただし、天気予報で雨が降ると予測される場合はタープがあった方が便利です。

日差しが弱まるかわりに、夜に気温が低くなる季節は夜間や早朝に夜露が発生します。外に荷物を置いておくと夜露で濡れてしまうので、使わなかったタープをかけておく方もいます。しかし、タープは後でしっかり乾燥させなければならないので、ブルーシートやシルバーシートなどがおすすめです。

夏のキャンプでは確実にタープはあった方がいいと言われています。やはり日差しの強さが厳しいので、ゴールデンウィーク頃から必要性を感じる方が多いです。日差しが強いと熱中症になりやすいのでタープはあった方がいいです。

しかし、林間サイト・林間キャンプ場を使えば木陰が多くなるので必要ない場合もあります。炎天下の中で食事やテントの設営がないのであれば、必ずしもタープが必要とは言えません。

ソロキャンプでは、すべてのことを自分一人で行うのでテントとタープ2つ張るのが大変です。さらに、荷物も倍増し重いのでソロキャンプには向いていません。居住空間をテントとする場合、必ずしもソロキャンプではタープは必要ないです。

さらに、上級者になると、フライシートとコットだけで過ごす方、タープとコットで寝る方、ハンモックにバグシート（蚊帳）で寝るなど荷物を減らす傾向にあります。タープは上級者になるにつれ必要性を感じない方が多いです。

タープを購入しなくても、タープの代わりをしてくれる装備がついたテントもあります。テントとタープと両方購入せずにタープの役割をしてくれれば費用も抑えられます。タープの代用になるテントを見ていきます。

キャンプ用のテントには広い前室が付いているものや、キャノピーが付いているものがあります。キャノピーを広げるとタープのように使用できます。程よい日陰ができるので快適に過ごせます。

タープのように広い面積がとれませんが、試しにタープ体験としてはキャノピーはおすすめです。人数が多いと狭く感じますが、キャンプ場で使える面積が限られていたり、荷物を増やしたくない場合はキャノピーがぴったりです。

スクリーンタープは、風や虫の対策ができるタープで、自立式のものが多く簡単に設営できる特徴があります。スクリーンタープの中にはテントと接続できるものもあり、スクリーンタープがあればキャンプ用のタープは必要ありません。

リビングの付いている2ルームテントも最近は増えてきました。2ルームがあれば日陰が確保できるので基本的にはタープは必要ありません。しかし、人数が多い場合などはタープを張ってさらに日陰を確保し、快適性を上げる方もいます。

タープは日差しをよけたり雨よけになったりキャンプでは便利なギアです。しかし、キャンプスタイルによっては必ずしも必要ではないと分かりました。身軽にキャンプを楽しみたい方はタープの必要・不必要を考えてみましょう。