日本製の寝袋（シュラフ）のおすすめランキング｜モンベルやイスカなど人気メーカーも

寝袋はアウトドアを楽しむ際に欠かせないアイテム。質のいい睡眠が取れれば、キャンプや登山などをより楽しめます。外国製メーカーも人気ですが、品質を重視するなら日本メーカー製の寝袋がおすすめです。

日本メーカー製寝袋の最大の魅力は品質の高さと、充実した補償内容です。国内製品だからこそ実現できる価格以上の品質や信頼性により、多くのユーザーを魅了しています。商品・メーカーの特徴や機能性を理解し、満足できる寝袋を見つけましょう。

そこで今回は日本製寝袋を選ぶ際のポイントとともに、おすすめ商品を紹介します。ナンガ・イスカ・モンベル・タケモといった有名メーカーについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

日本製の寝袋は海外製に比べ、品質が高くなっています。特に国内三大寝袋メーカーといわれる「モンベル」「ナンガ」「イスカ」が有名です。価格は安くはありませんが、いい睡眠をとるためにも寝袋には妥協をしないほうがいいです。

日本製の三大メーカーはどれも寝袋の老舗で、長年の知識から品質や機能性の高いアイテムを提供しています。メーカーの製品それぞれにも他とは違う強みがあり特徴も異なっていますが、どの製品にも共通するのは品質が高く保証がしっかりしていることです。

品質が高いため長く使用することができ、長い目で見るとコスパがいい寝袋が多くなっています。素材にもこだわっているので、使用目的によって製品を選びやすいのも日本製のメリットです。

寝袋の中綿には「ダウン」と「化繊」があります。それぞれにメリットデメリットがあり、ダウンの価格は高くなりますが保温能力や温度適応幅が広くなるメリットがあります。重量も軽い為、登山を好む方には人気が高くなっています。

化繊はダウンに比べ価格が安く、気軽に洗濯できるのが魅力です。また水にも強く濡れた際にも保温性が低下しにくい特徴があります。弾力性も高いので熱も逃げにくくなっています。デメリットはコンパクトに収納することが難しく、収納時のサイズが大きくなることです。

登山など歩いて持ち運ぶにはダウンがおすすめですが、キャンプなど長い距離を運ぶ必要がない場合や汚れやすい場所での使用には化繊もおすすめです。

寝袋には形状が異なるタイプがあり、マミー型は軽量でコンパクトな収納形状と高い密着性が特徴です。そのため冬や登山、ソロキャンなどの荷物を減らしたい場面に適しています。封筒型は布団のような寝心地で圧迫を感じにくい特徴があり、家族など複数人で使用する際にもおすすめです。

また寝袋には「快適使用温度」があり、使用する際の温度目安や使用可能温度によって選ぶことができます。春用、3シーズン用、冬用の表示がされている製品もありますが、できればきちんと快適使用温度が記載されている寝袋を購入するのがおすすめです。

寝袋は自分に合ったサイズを使用することで保温効果が発揮されます。特にマミー型のような密着するタイプのものは、大きすぎるものを選ぶとすき間ができてしまい、本来の保温効果を発揮できません。マミー型は自分の身長より5～15cm程度大きいものを選ぶようにしましょう。

封筒型の場合には、「シングル」「ダブル」などのサイズがありますが、同じ種類で連結できることもありシングルサイズがおすすめです。購入する際にはきちんと「適応身長」の表示を確認しましょう。

寝袋は布団と同じでこまめに洗濯する必要はありませんが、皮脂汚れがたまるとにおいの発生や性能の低下につながります。基本的には部分洗いで問題ありませんが、長期間保管する前には丸洗いしておくほうが安心です。

化繊タイプは普段お使いの中性洗剤で洗濯可能ですが、ダウンタイプは専用の洗剤が必要になります。また表面の素材によって洗濯方法も異なるのできちんと洗濯表示を確認して購入しましょう。

現在、新素材であるシンサレートが注目されています。シンサレートとは3M（スリーエム）が開発した高機能中綿素材で、Thinは「薄い」Insulateは「断熱する」の2つの言葉を組み合わせたものです。シンサレートの中綿素材を使った冬用のウェア・布団・シュラフなど広く販売されています。シンサレートは従来のポリエステル綿と同じ厚みであれば保温機能は2倍です。

さらに、軽量で無臭、アレルギー誘発物質を含んでいません。シンサレートは極細繊維が絡まった素材のため寝袋の場合、身体からの放出熱で温まった空気を閉じ込めるだけでなく、外からの冷たい空気も遮断します。つまり、断熱性と保温性に非常に優れた素材は寝袋に最適です。

日本製のシンサレート素材を使った寝袋は売り切れ状態が続いていますが、これから注目していきたい新素材です。

1975年に大阪で創業したキャンプメーカー。寝袋の品ぞろえも豊富で、価格も1万円台から用意されており、自分に合った商品を見つけやすいのがポイント。快適使用温度や適応身長もわかりやすくなっています。

機能面ではモンベル独自の「ストレッチシステム」を採用し、マミー型でも睡眠時の動きを邪魔せず寝返りも可能です。生地は「バリスティックエアライト」を採用し、高強度で軽量、高い撥水性を備えています。

1941年に寝具メーカーとして企業し、95年に社名をNANGAに変更しました。NANGAの強みは「永久保証」で、傷やダメージ、ダウンの増量なども対応してもらえます。ダウンの洗浄から裁縫まですべて国内生産にこだわっているからこそできる、独自の強みです。

もちろん製品の品質も高く、ダウンは成熟した水鳥の羽毛を使用し丈夫で保温性に優れています。使用感にもこだわり、ダウンの偏りを防ぐメーカー独自の立体構造、冷えやすい足元に羽毛を増量しながら軽量化も実現されています。

イスカはアウトドアメーカーの中でも寝袋と周辺小物のみで経営されている、いわば寝袋専用メーカーです。イスカの製品は妥協しない裁縫技術で10年、20年使用できる製品寿命の長さが特徴。またモデルごとに中綿の素材も最適なものを使用しています。

実際に使用するとイスカの高い品質に魅了される方も少なくありません。公式サイトでは知識がなくても選びやすいよう、使用時期や気温から簡単にモデルを選ぶことができるようになっています。

Takemo（タケモ）は、登山用寝袋メーカーで経験を積んだ熟練の職人・武本幸司さんによる寝袋ブランドです。2015年創業と歴史は浅いものの、わずか数年で飛躍的に知名度を高めています。

タケモの寝袋「スリーピングバッグ」は、マミー型の1シリーズのみ。ダウン量・構造によって対応シーンが異なる「2・3・5・7・9・11」の6モデルを展開しています。価格・品質のバランスが良く高評価なので、ぜひチェックしましょう。

寝袋は宿泊アウトドアに必要不可欠なアイテム。質の高い眠りはアウトドアそのものの満足度にも直結します。日本製の寝袋で、さらに充実したキャンプや登山などのアウトドアを楽しみましょう。