バイクにテントなどの道具一式を積載する方法は？｜確認すべき法律も解説

ツーリング用のテントが増え、そろそろバイクでキャンプに行ってみたくなりますよね。しかし、テントのように重たいものを積載すると、安定感が低くなるのが難点です。また、バイクには自動車とは異なる「積載制限」があり、さらにハードルが上がるという声もあります。

そこで今回は、バイクにテントやキャンプ道具をバランスよく積載する手順や方法をご紹介します。また、出かける前に知っておきたい積載制限や、バイクにテントなどを積載するために用意しておくと便利なアイテムなども詳しく解説しています。

今年こそ、気ままなソロキャンプやツーリングキャンプを楽しみたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

バイクに積載できる荷物は、道路交通法によって以下のように制限されています。

積載装置とはシートやステップ、積載装置はキャリアのこと。バイクに荷物を積む際には、上記の数値以内であることが原則です。

50cc以下の原付では長さや幅などの積載制限は他の二輪同様ですが、積載可能重量が30kgまでと少なくなっているのがポイント。原付にキャンプギアを積載する際には積載物の幅や長さ以上に、積載重量に気を配る必要があります。

荷物の収納に便利なサイドバッグは荷物なのか、それとも積載装置なのか。これは、安全性により異なります。簡単に外れたり壊れたりせず、安全に内容物を収納して運べる構造のサイドバッグなら、積載装置とみなされます。

簡単に言えば、エコバッグをぶら下げれば荷物で、頑丈なサイドバッグを確実に取り付ければ積載装置。両側から15cmを超えるサイドバッグを取り付ける際には、安全性に十分留意することが大切です。

バイクに積載するテントを選ぶ際には積載制限の範囲内に収まるよう、小さめのテントを選びがちです。確かに軽量でコンパクトなテントの方がいいのですが、積みやすさや持ち運びやすさだけで選ぶと失敗します。

ツーリングキャンプで快適に過ごすには、できるだけ広めのテントを選ぶのがおすすめです。使用人数プラス1人分や前室が広い設計のテントなら、荷物を入れてもテント内での居住スペースを確保できます。

積載場所の最下部にあたるシートバッグ荷室には、テントのパーツなど重い荷物を積み込みましょう。隙間なく詰め込めば重心がバイクと同じ高さになり、カーブを曲がる際にも安定しやすくなります。目的地に到着するまで取り出さないアイテムがおすすめです。

シートバッグ荷室からはみ出しやすいキャンプチェアは、荷室の上部に挟みます。かさ張りやすい冬用のアウトドアジャケットや、重量感があるブランケットなどのアイテムは、蓋下のスペースを活用して積載しましょう。

シートバッグ蓋上に荷物を積載する際には、重量の軽いアイテムを選ぶ必要があります。キャンプマットや雨具・カトラリーなどがおすすめです。できるだけ小さくまとめてシートバッグに連結すると安定感が保てます。

サイドバッグは、ちょっとした荷物を入れるための「おまけ」と考えるのが適切。常にサイドバッグまで満杯にしていると、現地で調達した食材などを入れるゆとりがなくなります。お土産や濡れた衣類など、不意にできる荷物入れとして利用しましょう。

テントをはじめさまざまな荷物をバイクに積載するなら、シートバッグやリアボックスを活用しましょう。シートバッグは荷物の量が増えたとき、従来のバッグのように詰め込みやすいのがメリットです。

また、キャンプの頻度が多い方には、ハードタイプのリアボックスがおすすめ。鍵付きの荷物スペースができるのも利点です。荷物用のロープを用意しておけば、まとめにく荷い物を固定したり、すぐに手に取りたいボトルなどをカラビナで取り付けられます。

バイクにテントを積載するポイントは、重たいものから順に積んでいくことです。荷物の長さや幅・重量など、法律で定められた積載基準を守ることは大前提。ポイントを押さえた積載方法で、安全にツーリングキャンプを楽しみましょう。