2ルームテントの前室で焚き火はできる？注意点や雨の日に焚き火をする際のポイントも

自然の中で非日常的な時間を楽しむキャンプやバーベキュー。そんなレジャーシーンで、ガスコンロはどこに置くか、どこで調理をすればいいか悩んだ経験はありませんか？不便さも楽しむべきとは言うものの、雨・風・寒さは慣れない身には辛いですよね。

そんな辛さを減らし、屋外を楽しむことと自宅のような快適さを両立できるのが2ルームテント（ツールームテント）です。2ルームテントとは寝室となる部分と、リビングのスペースが1つになったタイプのテントです。壁があることでタープを張るよりも安心感があり、設営・撤収も効率よくできると人気です。

この記事ではそんな2ルームテントと、キャンプの醍醐味である焚き火との相性について解説します。2ルームテントで焚き火を楽しむ際に気をつけたいことや、雨の日の焚き火のポイントについてもお伝えしますので、参考にしてください。

2ルームテントとは、テントの中にリビングにあたる全室と寝室とに分けたスペースを持った、一体型のテントを指します。風や寒さに不自由せずに調理が進められるのはもちろん、テント内のスペースを広く取っているので、寝るときもゆったり過ごせるのがメリットです。

タープとテントが一体になっているので、設営も簡単で持ち運びもしやすいため、初心者でも導入がしやすい点も人気の理由です。

2ルームテントの力が特に発揮されるのは雨の日です。山の天気は変わりやすく、急な豪雨となることもしばしば。そんなとき、タープの場合は横から雨が降り込んできてしまいます。一方、壁のある2ルームテントであれば雨でも安心です。

冬のキャンプでも活躍します。壁をフルクローズにすることで冷たい風を防げるためです。リビング部分でストーブを焚けば、隣接する寝室も同時に暖まるため、寒さが厳しい時でも快適です。

焚き火のそばは暖かいけれど、離れると寒いもの。2ルームテントのリビング内で焚き火をしたくなるかもしれません。しかし、飛び火でテントに引火する恐れがあり危険です。

さらに危険なのが一酸化炭素中毒です。一酸化炭素は無味無臭で、気づかないうちに酸欠状態となり、最悪の場合は死亡に至ります。防ぐには換気が重要ですが、テントの窓を開けた程度では不十分です。

焚き火をすると火の粉が飛び、これがテントに当たると穴が開いてしまいます。自分だけならまだしも、隣のサイトまで飛んでテントに穴が開いたとなると、トラブルに発展する場合もあるため、焚き火の場所は配慮しましょう。

火の粉に加えて煙の被害を防ぐためにも、風向きを考えた設営が重要です。焚き火は風下で行うようにしましょう。オートキャンプであれば車を風よけに使うのも有効です。風があまりにも強いときは焚き火を中止しましょう。

サイトの区切りが無く、スペースを自由に使うフリーサイトであれば、サイズの大きい2ルームテントでも余裕を持って設置できます。ただし、お隣への気遣いは当然必要です。また、混み合う時期は場所を確保しづらい場合があります。

雨の日に焚き火をしたい場合、2ルームテント内での焚き火はおすすめできません。しかし、タープを張れば焚き火はできます。その際は火の粉の影響を防ぐため、コットン製など燃えにくい素材のタープを選び、高さを十分とりましょう。

2ルームテントは風や雨、寒さなど気候条件が厳しいときでも快適に楽しめるものの、焚き火との相性は通常のテントと同様かもしれません。開放されており、配置の自由度の高いテントとタープの組み合わせの方が焚き火向きと言えそうです。

2ルームテントで焚き火を楽しみたいのであれば、入口の先で焚き火をして、それをリビングでくつろぎながら眺めるスタイルがおすすめです。家にいるような安心感と非日常感を同時に味わえます。

2ルームテントの中でも特におすすめなのがコールマンの「タフスクリーン2ルームハウス」です。こちらは2ルームテントとして使える他、つり下げ式のインナーテントを外して、約170～215cmの大きなリビングルームとしても使えます。

サイズも大きく、4人家族にぴったりのサイズ感です。タープいらずのため設営が簡単で、雨風にも強いためフラップを下ろせば雨を防ぎ、メッシュを閉めれば虫の侵入も防げるなど、非常に扱いやすいためアウトドア初心者にもぴったりです。

それでいて5万円台といった価格なので、コスパの良さもおすすめのポイントです。コスパ最強のテントとをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

寝室とリビングが一体化し、悪天候でもゆったりとくつろげる2ルームテント。その分サイズは大き目のため、焚き火の際には通常よりも配慮が必要です。焚き火の基本を守り、トラブルや危険を避けて楽しみましょう。