木製アウトドアテーブルの自作方法｜100均のすのこを使うアイデアや折りたたみ式も

キャンプやバーベキューなどに欠かせないのが、アウトドアテーブルです。1台あれば食事を楽しむのはもちろん、くつろいだり飲み物を飲むときにも便利です。しかし、イマイチ気に入ったテーブルが見つからない、メーカーものは価格が高いと購入を迷っていませんか？

そんな方にもおすすめなのが自作の木製アウトドアテーブルです。デザインもサイズも自由に作れるので、自分好みのテーブルでアウトドアを満喫できます。材料次第では、市販品より安く作ることも可能です。

この記事では、木製アウトドアテーブルを自作するメリットや、作るときのポイントをご紹介します。初心者の方でも作りやすい方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

アウトドアテーブルには、さまざまな使用用途があります。代表的なものは、料理を並べたりティータイムする「メインテーブル」、メインテーブルの横に設置してポットや本などの小物を置く「サイドテーブル」などがあります。

他にも、バーベキューコンロなどの横でキッチン用具を置くために背が高く作られた「キッチンテーブル」や、ソロキャンパーに人気のコンパクトな「ミニテーブル」などもあります。近年では自宅でアウトドアテーブルを使う家庭も多く、カフェのようなナチュラルなインテリアが楽しめます。

アウトドアテーブルを自作する一番のメリットは、好みのデザインにできることです。好みの風合いの木材を選び、好きな色にカラーリングし、長方形・正方形・丸形など自由なデザインで作れます。

DIYがあまり得意でない方は、市販品のテーブルにリメイクシートを貼ったり、ペンキで色を付けたりすることでカスタマイズも可能です。世界に1つしかない、自分だけのオリジナルテーブルが作れます。

自作アウトドアテーブルのもう1つのメリットは、好きなサイズのものを作れることです。市販品でもさまざまなサイズが販売されていますが、設置する場所に対して大きい・小さいという不満がありがちです。

家族や友人と大人数でバーベキューするときと、ソロキャンプでは使用するテーブルのサイズが異なります。自作であれば、コの字型やロの字型など幅や長さが自由にでき、自分好みに丁度いいサイズで作ることが可能です。

まずは、アウトドアテーブルをどんな用途で使うのかを、ハッキリさせておきましょう。なんとなく作り始めてしまうと、メインテーブルには小さくサイドテーブルには大きい、といった中途半端はテーブルが出来てしまいます。

使い勝手が悪いとせっかく作ったのに使わなくなってしまい、労力と材料費の無駄になってしまいます。具体的に何用のテーブルにするか、調理器具などどんなサイズのものを置きたいのかを考えてから作りましょう。

自宅の部屋や庭で使う場合はあまり気にしなくてもいいですが、基本的にアウトドアテーブルは持ち運ぶことが多いので、できるだけ軽量化を目指しましょう。おしゃれなデザインにこだわりすぎると、重くて使いにくくなってしまうので注意したいところです。

大きなメインテーブルを作る時は、天板と脚が分割できるようにしたり、テーブルを2分割してくっつけたりする方法もあります。ソロキャンプ用のミニテーブルはバックパックに入るように、折りたたみでき1kg以内になるように工夫しましょう。

せっかくアウトドアテーブルを自作するなら、おしゃれなデザインで作りたいですよね。しかしアウトドアテーブルは野外で使うので、ゴテゴテと装飾するよりシンプルでナチュラルなデザインのほうが自然に馴染みます。

自然の風景に溶け込みやすいデザインを意識しつつ、テントやイスなど他のアウトドアグッズと並べて統一感が出せれば、おしゃれ度がアップします。自作するときに手持ちのアウトドアグッズを置いて、臨場感を出しながら作るのもおすすめです。

木製アウトドアテーブルは野外で使用するので、雨風に強く耐久性が高い木材を選びますが、自作するなら加工のしやすさも考慮する必要があります。

加工のしやすさと低コストで人気が高いのが「SPF材」です。さらに防腐塗料の加工がされていれば、耐久性が向上し長持ちします。木材が白くなってきたらサンドペーパーで表面を研磨して、防腐塗料を再塗装することで耐久性が戻ります。

頭の中で組み立てや出来上がりをイメージしていても、それを具現化するには慣れが必要です。初心者がいきなりイメージだけで作り始めると、失敗してしまうこともあります。あらかじめ設計図を作っておくことでサイズを間違えずに作成でき、ミスがあっても設計の段階で気付くこともできます。

木製アウトドアテーブルを実際に作った方が、ブログ等に設計図をアップしているサイトもあります。設計図の書き方が分からない方は、参考にするといいでしょう。

木製アウトドアテーブルに折りたたみ機能があれば、持ち運びやすく使わないときは収納しやすいので、非常に便利です。少し難易度が上がりますが、自作する時も取り入れていきましょう。

木製の折りたたみテーブルで難しいのは脚の部分です。天板と枠を作った後、天板に干渉せず折りたためるように、天板と脚が合わさる箇所は丸くカットしておく必要があります。カットした脚の上部サイドに穴を開け、ナットで枠に固定すると脚を折りたためるようになります。

天板を折りたたむには、中央で天板をカットし裏面を蝶番で固定します。難しいと感じる方は、脚の部分だけ市販の折りたたみスタンドを組み合わせるのもおすすめです。

以下で作り方の大まかな流れを整理します。

1. 木材をカットし、表面にやすりをかける
2. 天板を取り付けるための四角い枠を組み立てる
3. 枠に天板をビスで取り付ける
4. 脚の部分をボルトで固定する
5. 水性のニスを塗って仕上げる

キャンプなどのアウトドアでは荷物軽量化のために、紙コップやプラスチック製コップを使うことが多く、軽いのでドリンクをこぼしてしまいがちです。自作のアウトドアテーブルならではのデザインとして、天板に穴を開けておくとドリンクホルダーとして使用できます。

穴を開けるだけで簡単に作れるのでおすすめです。貫通していると落ちそうで不安な方は、ネットを付けたりカップホルダーを穴に埋めて対策しましょう。

木製アウトドアテーブルは、ダイソーなどの100均で買えるすのこを活用して自作することも可能です。手軽にソロキャンプにぴったりの、ミニテーブルが作れます。すのこのサイズはいろいろ販売されているので、作りたいサイズに合わせて選びましょう。

作り方はすのこを2枚用意し、すのこの板の間にもう1枚のすのこで埋めて釘などで固定し、脚を付けるだけと非常に簡単です。ワックスや塗料でコーティングすることで、上質感のある風合いに仕上げられます。

材料費が安く手軽に作れるので、初めて木製アウトドアテーブルを作る方にもおすすめです。軽くてコンパクトなので、複数個作ってメインテーブルとサイドテーブルにするのもいいですね。

DIY自体が初めてという方や自作に自信がない方は、市販のDIYキットを購入するのがおすすめです。木材はカットしてあり、パーツを設計図通りに組み立てるだけで完成するので、初心者でも簡単に作れます。

パーツがシンプルすぎる…という方は、ペイントしたりリメイクシールを貼って自分好みにカスタマイズする手もあります。ワックスを塗るだけでもおしゃれな質感にできるので、チャレンジしてみましょう。

木製アウトドアテーブルは、自分好みのデザインとサイズで自作することができます。折りたたみタイプやドリンクホルダーなど、自由にカスタマイズが可能です。お気に入りの木製アウトドアテーブルを自作して、キャンプやバーベキューを楽しみましょう。