U字溝・U字ブロックのバーベキューコンロを紹介｜爆発の危険性はある？

U字溝のコンクリートブロックを使ったバーベキューコンロ制作が、安価で手軽に焚き火・BBQが楽しめると話題になっています。バーベキューコンロなどを揃えると結構費用がかかりますが、U字溝バーベキューコンロは低コストでBBQや焼肉が楽しめるのが魅力です。

費用が節約できれば、食材にお金をかけて豪華なBBQが楽しめます。サイズ調整や、後片付けが非常に楽なのもメリットです。しかし、U字溝バーベキューコンロは重量があり組み立てに時間を要するデメリットもあります。

そこで今回はU字溝バーベキューコンロのメリット・デメリットについて調査しました。サイズの選び方、耐火レンガでの底上げなど、U字溝バーベキューコンロを使うためのコツついても紹介しています。

U字溝は、コンクリートブロックで作られた連結式の排水溝です。雨水を排水するために、道路脇に作られたり、用水路などにも使われています。断面がU字型のコンクリートブロックを使用しているため、U字溝と名前が付けられています。

JIS規格で形状・サイズが定められており、工場で大量生産できるため、現場打ち側溝と比較して大幅なコストダウンを可能にしました。そんなU字溝のコンクリートブロックを使ったバーベキューコンロが話題になっています。

U字溝バーベキューコンロの一番のメリットは、安い費用でバーベキューができる点です。U字溝は大量に生産されており、ホームセンターなら1500円前後で購入できます。通常のバーベキューコンロやグリルを購入する場合、費用は5000円～1万円ほどかかります。

その点U字溝バーベキューコンロなら、U字溝のブロックに炭と網の費用を足しても2000円程度です。価格が大幅に抑えられるためコスパ重視の方にも人気があります。

U字溝バーベキューコンロは重量があるため安定感があり、倒れる心配をせずにバーベキューが楽しめます。一般的なバーベキューコンロは4本脚で高さもあるため、コンロの上に鍋やフライパンなどの重いものを乗せると倒れる危険性もあります。

その点重いU字溝は鉄板を乗せても、びくともしない安定感があるので安心です。U字溝バーベキューコンロを高くしたい場合は、ブロックを下に敷けば高さ調整もできます。

U字溝バーベキューコンロは、後片付けが非常に簡単です。通常のバーベキューコンロは、洗う手間や錆びの心配があります。その点U字溝バーベキューコンロは使用後の炭を火消し壺に入れたら、冷えてから汚れを水洗いするだけです。

コンクリート製のU字溝は、ホースで簡単に水洗いすれば細かいお手入れも必要ありません。洗った後は放置しても、錆びる心配がない点もU字溝のメリットです。

U字溝バーベキューコンロは、連結してサイズを変えられるのも魅力です。コンロを使って大人数でバーベキューをする場合、コンロが複数必要となるため費用も高くなり、グループも別々になってしまいます。規格が定められているU字溝は、同じ規格であれば簡単に連結可能です。

人数に合わせてサイズを変えられるU字溝バーベキューコンロなら、大人数でも1つのテーブルを囲んでバーベキューが楽しめます。

U字溝バーベキューコンロは、重くて持ち運びに不便なのがデメリットです。U字溝のコンクリートブロックは、厚みがあるのでかなり重量があります。小型のU字溝でも20kg程度で、サイズが大きくなると100kg以上のものまであります。

重いと倒れる心配がないので安全に利用できますが、持ち運びにくいのでキャンプやアウトドアで使うには不向きです。U字溝バーベキューコンロは、自宅でバーベキューをするには適していますが、移動させるのも大変です。

U字溝バーベキューコンロは、熱いうちに水をかけると急激な膨張や収縮により割れることはあっても、炸裂するほどのエネルギーを溜め込む強度はないため爆発はしません。ただし、加熱状態で水をかけると炭は800℃～1000℃にまで達するため、急激に体積が増えた水蒸気によってU字溝が破損します。

また、高温の水蒸気で火傷する危険もあります。U字溝バーベキューコンロを使う場合は、熱しすぎないようにして、U字溝が冷えるまでは水をかけないようにしましょう。

U字溝バーベキューコンロは人数に応じて大きさとサイズを選びましょう。ただしU字溝は連結できるため、人数が増えた場合も小さなU字溝を連結させた方が使いやすいです。家庭で使うU字溝は、横溝150mmの重量24kgか、横溝180mmの重量33kgがおすすめです。

この2種は1人でも運びやすい大きさと重さになっています。横溝180mmのU字溝を2つ連結すると、横幅は約500mmになるので大きな鉄板や網でも十分に使えるサイズです。人数が増えても対応でき、焼きそばなども作れます。

U字溝バーベキューコンロは外側が非常に熱くなるため、うっかり触れてしまうと火傷する恐れがあります。熱伝導率の低いコンクリートブロックを周囲に置けばU字溝の輻射熱を軽減でき、左右に落ちる炭や火の粉も防げます。

また、U字溝の下にブロックを敷いておくのもおすすめです。バーベキューの熱で地面や芝生がダメージを受けるのを防止できます。ホームセンターでは数百円でコンクリートブロックが買えるため、費用が抑えられコスパも高いです。

底が深いU字溝に炭を入れても、火との距離が離れているので食材を焼くのに時間がかかります。そんな時はU字溝の中に耐熱煉瓦などを入れて底上げをすれば、火との距離を縮められます。耐火煉瓦を底に敷けば、火元が食材の近くにくるため食材を焼く時間も短縮可能です。

U字溝自体の温度が高くなるのも防げるので、U字溝バーベキューコンロの安全性も高くなります。ただし、耐熱性のないものをU字溝の底に敷くのは避けましょう。

U字溝バーベキューコンロの周りや下に、コンクリートブロックを設置するのも安全対策におすすめです。熱伝導率の低いコンクリートブロックを周囲に置けばU字溝の輻射熱を軽減でき、左右に落ちる炭や火の粉も防げます。

コンクリートブロックをU字溝の下に敷けば、バーベキューの熱で地面や芝生などがダメージを受けるのを防止できます。コンクリートブロックの価格は、数百円程度なのでコスパも高いです。

火おこし兼用の火消し壺があると、火おこしと火消しが楽にできるのでバーベキューをより快適に楽しめます。壺の中に炭を入れて着火すれば煙突効果で燃焼効率が上がるため、より火おこしが簡単にできるのもメリットです。

バーベキューの後は壺に入れて蓋をすれば酸素を遮断できるため、自然に消化できて後始末も簡単にできます。密閉されているため、火の粉が周りに飛ぶ心配もありません。火消し壺に入れた炭は、そのまま保存して再利用もできます。

U字溝を使ったバーベキューコンロの自作方法はいたって簡単で、U字溝を置く場所を決めたらそこに置き、上に焼き網をのせるだけで完成です。置く場所の地面が熱でダメージを受けるのが心配な場合は、ブロックやレンガを2つ置いて、その上にU字溝をのせて使用するといいでしょう。

U字溝の素材はコンクリートであるため、一般的な自治体の不燃ゴミで回収してくれるところはほとんどありません。捨てる際にはコンクリートを回収してくれる専門業者に引き取りに来てもらいましょう。

引き取りの費用は、平均して1万円超になり、業者に持ち込んでも数千円〜になります。処分の際は自治体の決まりを事前に確認するようにしましょう。

U字溝バーベキューコンロのメリット・デメリット・バーベキューするコツについてまとめました。U字溝バーベキューコンロは危険もありますが、安価にバーベキューできるのが魅力です。しっかり安全対策をして、U字溝バーベキューコンロでBBQを楽しみましょう。