ダウンの封筒型寝袋（シュラフ）のおすすめ3選｜コンパクトで冬用にぴったり

冬のアウトドアには封筒型ダウンシュラフをおすすめします。マミー型よりもコンパクトで持ち運びしやすく、化学繊維素材よりも保温性があり寝心地がいいからです。さらに、寝袋の機能はもちろん、ブランケットや緊急時の備えなどにも活躍します。

しかし、冬のアウトドアで快適に眠るためには「寒さ」をしのぐことが必要です。寒さに耐えられない寝袋を選ぶと寒くて眠れず、最悪の場合は命の危険もあります。そのため、封筒型ダウンシュラフは選び方と工夫が重要です。

そこで、この記事ではダウンの封筒型寝袋（シュラフ）の選び方とおすすめ5選をご紹介します。封筒型シュラフの寒さ対策も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

封筒型ダウンシュラフは使い勝手のいい寝袋です。コンパクトにまとまり軽量なので持ち運びにも便利なのが特徴。ツーリングや人数が多いキャンプなど、荷物をなるべく少なくしたい時におすすめです。

また、封筒型ダウンシュラフは寝袋として使えるだけでなく、急な来客用・ひざかけ・赤ちゃん用の布団・防災グッズとしても活躍します。緊急時の備えとして家族人数分の寝袋を準備しておくと安心ですよ。

保温性が高く寝心地がいいのも封筒型ダウンシュラフをおすすめする理由の一つです。寝袋の素材はダウンと化学繊維の2種類あり、耐寒温度が同じものでも寝袋内の実際の温かさはダウン素材のほうが温かく感じます。また、布団に似た形の封筒型なので寝袋内の窮屈感もなく快適に寝やすいのも特徴です。

ただしダウン素材は水に弱く乾きにくいのがデメリット。使用後は必ず風通しのいい場所に広げてしっかりと乾かすことが必要です。

封筒型ダウンシュラフは冬物だけに限らずオールシーズン使えるものもあります。季節関係なくアウトドアを楽しむ方には、シーズンごとに買い直すのはもったいなく収納もかさばるため、オールシーズンに対応した寝袋がおすすめです。

オールシーズンのものを選ぶ際は寝袋の対応可能な温度を確認しましょう。季節や場所ごとで深夜早朝の気温は異なります。それぞれの季節の気温にすべて対応した寝袋を選びましょう。

封筒型ダウンシュラフを選ぶ時に最も重要なのが、寝袋の「快適温度」と「下限温度」をチェックすることです。

快適温度と下限温度をチェックして選ばなければ、寒さに耐えられず寝袋内の温度も下がるため、快適に眠れません。最悪の場合は命の危険もあります。

したがって封筒型ダウンシュラフを選ぶ際は、使用する季節や場所の最低気温に適した快適温度のものを選びましょう。快適温度が使用時の最低気温よりも5℃低いものを選ぶのがおすすめです。特に寒さが苦手な方は快適温度を5℃以上余裕を持たせるか、別途寒さ対策を行いましょう。

寝袋は自分の身長や収納時のサイズで選びましょう。寝袋内に余裕があり過ぎると保温力が低下しますし、逆に小さいと窮屈になるのでどちらも眠りにくくなります。寝袋のサイズはメーカーによって異なるため、自分の身長に合うサイズを選びましょう。

また、寝袋は人数分必要となるため、収納時のサイズも重要です。封筒型は連結できるものもあるので、機能を活用して持って行く寝袋を減らすのをおすすめします。特に小さい子どものいるファミリーは連結機能のある寝袋がおすすめです。

使用後のお手入れのしやすさも選ぶポイントの一つです。寝袋を頻繁に使うなら自宅で手軽に洗えるものを選びましょう。一見、きれいに見えても汚れや汗が染み付いているものです。

ダウン素材は水に弱いため手洗いが基本ですが、最近では洗濯機で洗えるものも出てきています。手軽に洗えるものを選ぶとメンテナンスの負担もかからないのでおすすめです。ただし、頻繁に洗いすぎると保温力が低下し寝袋の寿命も短くなるので、シーズン終わりに洗濯しましょう。

イスカは寝袋を中心に開発・販売している大阪の会社です。寝袋はマミー型が中心で、保温性に優れた商品が多いのが特徴。また足元にゆとりをもたせているため窮屈感がなく、登山向けのラインナップとなっています。そのため冬キャンプや登山用の寝袋を探している方におすすめです。

国内最大手のアウトドアメーカー「モンベル」の特徴は品揃えの豊富さです。形や素材はもちろんのこと、ダウンの性能や快適に使用できる温度によってもラインナップが異なります。使用環境に合わせた寝袋が選びやすいのが魅力です。

モンベルの封筒型ダウンシュラフは同一商品を連結できるため、大きなシュラフとしてファミリーで利用ができます。また、ジッパーをすべて開ければブランケットとしても使用可能。汎用性が高く、初心者にも使いやすいのがモンベルの寝袋です。

良質なダウンにこだわっている国内生産アウトドアメーカーが「ナンガ」です。ダウンはヨーロッパから輸入した成熟した水鳥の羽毛を使用。さらに、国内で洗浄したもののみを厳選して使用しているため、保温性が非常に高いのが魅力です。

また、ナンガはダウンだけでなく、国内での製造にもこだわっているのも特徴。ダウンの洗浄とともに縫製も熟練した職人が一つ一つ丁寧に仕上げています。国内製造だからこそできる永久保証対応もポイントです。

「ハイランダー」とは国内でアウトドア製品の通信販売を行うナチュラムというメーカーのオリジナルブランドです。「キャンプをデザインする」をテーマにさまざまな製品を企画しており高クオリティなのに低価格なのが魅力。初心者でも手の出しやすいブランドです。

ハイランダーのダウンシュラフは軽量でコンパクトながら耐久性にも優れ、へたりにくいのも特徴。1年で頻繁に使用する方にもおすすめです。

封筒型シュラフは一晩中温かく寝るための工夫が必要です。封筒型はマミー型に比べて密着度が低く幅広いため、寝袋内で体温が循環せずより寒く感じてしまうのです。したがって、封筒型シュラフを使う場合は寒さ対策を必ず行いましょう。

具体的には以下のような寒さ対策を行うのがおすすめです。

• テント全体にシートやマットを敷く
• 電気毛布を下に敷く
• 毛布を使う
• フリース素材のインナーシュラフを首元や腰に巻く
• カイロや湯たんぽを足元に置く

上記でお伝えした寒さ対策は併用して行いましょう。たとえば、足元には湯たんぽを置いて毛布を使うといったように併用すればさらに温かくなります。封筒型シュラフは特に腰から足元にかけて冷えるので腰から下を中心的に温めると効果があります。

一般論として、極端に価格の安い商品は性能・品質に難のあるものが多いです。とくに通販の寝袋・シュラフで、極端に価格の安い商品には要注意。たとえば「ダウン素材」の表記があっても、実際にはポリエステルを使用しているといった場合も珍しくありません。

寝袋・シュラフの品質は寝心地や健康面に影響するため、ある程度の品質が期待できる商品を選びましょう。

封筒型ダウンシュラフは寒い冬のアウトドアでも快適に眠れます。さらに、ブランケットや緊急時の備えなど汎用的に使えるので普段の生活でも重宝します。

ただし、一晩中温かく過ごすには選び方と工夫が必要です。今回ご紹介した選び方やおすすめの商品、寒さ対策を参考に自分に合った寝袋を見つけてください。