登山用ヘッドランプのおすすめ10選｜明るさの基準や必要性も解説！

登山に欠かせない道具のひとつがヘッドランプ（ヘッドライト）。「自分は日帰り登山しかしないから必要ない」と思っている方もいるかもしれませんが、ヘッドランプがあるとないとでは利便性が大きく異なるといっても過言ではありません。

予期せぬトラブルで下山が遅くなってしまい辺りは真っ暗なんてこともあるのが登山というもの。登山にヘッドランプは必須アイテムなのです。 しかし、種類が多すぎてどれを選べば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ヘッドランプの選び方やおすすめのメーカー、おすすめ10選を紹介します。また、登山用ヘッドランプの明るさの基準や必要性についても解説します。ヘッドランプをこれから購入する方はもちろん、買い替えを検討している方もぜひ購入の参考にしてください。

キャンプや釣り、登山などのアウトドアは朝早くから活動したり、日が落ちてから活動することもあるかと思います。そんな時に手元や足元を照らす明かりがあれば、とても安心です。ただ、この記事を読んでいる方の中には「スマートフォンのライトでも十分では？」と思った方もいるでしょう。

少し薄暗くなってきたと感じた時点でライトを点灯する必要がありますが、特に遭難のリスクもある登山ではスマートフォンの光では心細いです。また、登山中は片手が塞がっている状態は事故に繋がる恐れもあります。両手を空けて、視界をしっかりと確保するためにもヘッドランプは用意しておきましょう。

明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表記され、数値が大きいほど光量が多くて明るいとされています。キャンプや日帰り登山など夜間行動を前提としない場合、明るさは50lmでも問題ないでしょう。一方で、冬山や夜間の活動を楽しみたい場合は、最低でも100ml以上は必要です。

ただ、登山における明るさというのは、ルーメンの数値だけでは測りきれません。そこで参考にしたいのが「照射距離」。どこまで光が届くかを表し、数値が大きいほど前方の奥まで確認することが可能です。

また、パッケージに表記される「照射時間」はパワーが落ちて最低レベルの明るさの状態も含みます。そのため光量が足りなく感じることもあり、照射時間が長いヘッドランプを使う場合でも予備の電池を用意しておくのがおすすめです。

登山用のヘッドランプの電源は充電するタイプと電池を使用するタイプの2パターンに分かれます。USB充電ができるものなら、モバイルバッテリーでいつでも充電もできて、より長い時間連続して使えるのでおすすめです。

また、電池を使うヘッドランプはモバイルバッテリーや充電コードを持ち歩く必要もなく、手軽に仕様できる点がメリット。最近は充電式と電池式の2つ給電方式に対応したハイブリッドタイプも登場しています。バッテリーのもちが不安な方は、どちらにも対応できるハイブリッド式もチェックしてみてください。

ヘッドランプは、バッテリーボックスが一体型のものと分離型のものに分かれます。まず、一体型のヘッドランプはケーブルで繋ぐ必要がなく、構造もシンプルなので装着しやすい点がメリットです。しかし、寒い時期や寒冷地ではバッテリーの減りが早いというデメリットがあります。

一方で、分離型のヘッドランプは、バッテリーボックスをカバンなどに収納しながら使用できるので寒さに強く、寒冷地でもバッテリーの消耗を抑えられる点がメリットです。ただ、ケーブルの煩わしさや一体型よりも重量が大きい点はデメリットになるでしょう。

登山の場合、予想よりも早く日が沈んで暗くなってしまったり天気が崩れたりと、予定外のことが起こりやすいです。そのため、万が一に備えて必ず予備の電池や充電器は持ち歩くようにしましょう。充電式でも電池式でも予備の電源は必須のアイテムです。

登山中は天気が突然崩れることも多いので、登山用にヘッドランプを購入する場合は防水性も確認しておきましょう。パッケージなどに記載されているIPコードを確認すれば、どのくらいの防水性能があるのか確認することが可能です。

IPコードは「IPX ○」という記号で表記され、IPXの後ろにある数字が大きいほど防水性能に優れていることを示します。登山用のヘッドランプであれば、最低でもIPX4は欲しいところです。IPX6であれば、大雨にも耐えられる防水性があります。

ヘッドランプはただ照らすだけでなく、照度調整ができるモデルも多数あり、状況に合わせてライトの明るさを変えたり消費電力を抑えたりできます。また、赤色の光で照らせるヘッドランプは瞳孔を刺激しにくく、夜間でも周囲に迷惑をかけにくいので、あると便利な機能です。

また、ストロボ(点滅)モードが搭載されていれば、暗闇でも自分の存在を周囲に伝えられます。万が一のトラブルに備えて、ストロボモードがあるヘッドランプを選ぶのがおすすめです。

ヘッドランプは暗闇で活躍することがほとんどなので、操作のしやすさはとても重要な確認ポイントです。特に明るさやモードの切り替えは手探りで行うことが予想されるので、ダイヤル式よりもボタン式をおすすめします。手をかざすだけでスイッチやモードの切替ができるセンサーを搭載したものも便利です。

また、ヘッドランプは頭に装着するため、ストラップが太いものだと動いてもズレにくいのでより快適に使用できます。ただ、3本ストラップはいざという時の取り外しが面倒ということを頭に入れておきましょう。

まず、「ブラックダイヤモンド」はアメリカの総合登山用品メーカーで、子供用から大人用まで扱うラインナップの幅が広いのが特徴です。また、機能性にも優れたモデルが多いので、便利な機能やモードを搭載したものが欲しい方にもおすすめです。

また、「ペツル」は、産業用とスポーツ用の両方のヘッドランプを扱っているのが特徴です。登山用はもちろん、多目的に使用できる万能なモデルも扱います。「ジェントス」は創業40年以上のメーカーで、リーズナブルでユニークなモデルが多いのがポイントです。

さらに、世界各国に拠点を持つヘッドランプと懐中電灯のメーカーである「レッドレンザー」は、高品質のモデルを多数取り扱います。アスリートによる厳しいフィールドテストを行っている点も特徴の一つです。

登山の際はヘッドランプ以外にも荷物が多くなりがちです。そこでおすすめなのが「トレッキングリュック」です。大容量で荷物が収納しやすいトレッキングリュックがあれば、体力を使う登山をより快適に行えます。下記の記事でおすすめのトレッキングリュックを多数ご紹介しておりますので、ぜひチェックしてください。

登山やトレッキングでは、思わぬ怪我や天候の悪化により、先に進むことが厳しくなることもあります。そのような時には自分の安全を第一に、危険だと感じたらすぐに下山をするようにしましょう。判断を誤ってしまうと事故にも繋がってしまうので、無理をしない範囲で楽しむことを心がけてください。

今回はヘッドランプについて紹介しましたがいかがでしょうか。手を塞がずに足元や行く先を照らせるので、特に登山ではとても心強いアイテムです。今回の記事を参考に、自分に合ったヘッドランプを見つけて、安全に登山を楽しんでください。