分離型シングルバーナーのおすすめ10選｜事故を防ぐには？コスパ最強・SOTOも！

バーナーは、キャンプやアウトドアで調理するのに欠かせないアイテムの1つです。しかし、車での移動がメインならまだしも、ソロキャンプや徒歩の移動が多い場合は、荷物をできるだけコンパクトにまとめたいですよね。そんな方におすすめなのが、携帯性に優れた分離型のシングルバーナーです。

一体型よりも変形しやすいイメージがありますが、耐荷重が大きく重いフライパンやダッチオーブンも乗せられます。分離型のガスバーナーには、OD缶・カセットボンベ・ガソリン式の3種類の製品があるので、商品選びで迷う方も多いですよね。

本記事では、分離型バーナーのメリット・選び方や、人気メーカー「SOTO」などのコスパ最強おすすめ製品を6つ紹介します。一酸化炭素中毒などの事故を防ぐガスバーナーの使い方も説明しますので、ぜひ参考にしてください。

分離型バーナーは、五徳が大きく低重心のため安定感抜群で、大きいフライパンを乗せられます。小型のクッカーしか乗せられない一体型と比べて、さまざまな調理器具を乗せられるので、料理の幅が広がります。

一体型バーナーでは輻射熱によって爆発の危険性があり、鉄製の調理器具は利用できません。しかし、分離型バーナーはバーナーと五徳がホースで離れているので、輻射熱の心配がなく、鉄製の調理器具を使用できます。

最近流行りのダッチオーブンを利用できるモデルもあります。分離型でもバーナーのそばにガス缶を置いてしまうと同様に輻射熱の危険性があるので、距離を十分にとるように気を付けましょう。

分離型は、五徳がガス缶と離れているので、調理中に吹きこぼれたり油が飛んだりしても、一体型に比べて最低限の汚れで済みます。鍋や炊飯などの、吹きこぼれや油跳ねしやすい料理をする場合には、分離型バーナーを選びましょう。

汚れが溜まってしまうと、ガスがスムーズに出なくなり、火力に影響したり錆びの原因になったりします。バーナーを長く利用するためにも、使用後はすぐにお手入れをしましょう。お手入れ方法は簡単なので、ぜひ参考にして実践してください。

まずは、利用後にすぐ吸収性の高いタオルで汚れや油を拭き取ります。水気を拭き取った後はブラシで汚れを落とし、腐食の原因を取り除きます。バーナーが破損しやすいので、メッシュ素材で掃除しないでください。

バーナーは、一歩間違うと火事や爆発などの大事故にも繋がりかねないので、利用前はもちろん、定期的にメンテナンスをして状態を保つのがおすすめです。

CB缶は「カセットボンベ缶」の略称で、LPガスが使われています。CB缶は、家庭でもカセットコンロ用に使った経験がある方が多く、使い慣れているのでスムーズにセットできるのが特徴です。

また、スーパー・ホームセンター・コンビニなど、身近なお店で購入できるのも嬉しいポイントです。価格も数百円と安価なので、手軽に利用できます。

OD缶は「アウトドア缶」の略称で、こちらもCB缶同様にLPガスが使われています。OD缶は、アウトドア専門店でしか購入できませんが、アウトドア用に作られているため寒い環境下でも安定した火力を保てます。

また、CB缶は基本的にサイズが1～2種類しかありませんが、OD缶は数種類あるのも特徴です。調理時間や宿泊日数など、利用シーンに合わせたサイズを選べます。

ガソリン式は、ガス缶に比べて高火力で、気温の低い場所でも安定した火力を保てます。持ち運ぶ際には専用のタンクが必要で、使用時にはポンピング作業で燃料を圧縮させます。

プリムスは創業125年のスウェーデンの老舗燃焼器具メーカーですが、1985年に日本のガス缶メーカーであるイワタニと合併しました。近年では、アウトドア用ストーブを開発するなど、アウトドアで利用する燃焼器具を多く展開しています。

燃焼器具メーカーなのでバーナーの種類が多く、利用するガス缶の種類も豊富なので、利用シーンや好みに合わせてバーナーを選べます。ガス缶の装着・交換も容易に行えて、使い勝手に優れているのも魅力です。

スノーピークは、新潟県の燕三条市に本社を構えるアウトドアの総合メーカーで、そのデザイン性の高さから世界中の人に愛されています。オートキャンプ用品を中心に、ハイエンドな製品を製造・販売しています。

スノーピークの分離型バーナー「ヤエンシリーズ」は、分離型バーナーの弱点である嵩張りを解決したコンパクトなモデルです。分離型バーナーでありながら、手のひらに収まるサイズに収納できます。

SOTOは、スタイリッシュで機能的な「道具」通じて季節やシーンに合わせたアウトドアスタイルの提供を理念としている、主に燃焼器具を扱うメーカーです。

SOTOのバーナーは種類が多く、利用シーンに合わせて選べます。また、アクセサリーや交換部品なども多く取り扱っています。

イワタニは家庭用ガス専門商社で、燃料機器・調理器具などの販売も行っています。高品質かつ低価格が魅力で、特にイワタニのカセットコンロは多くの方に親しまれています。

そんなイワタニのバーナーは、ガス器具に強いメーカーならではのシンプルな仕組みと高い性能が特徴です。また、専用のハードケースもついていながら価格も安く、幅広い方におすすめできるコスパの高い商品です。

ユニフレームはゴトクがかなり大きくつくられており、直径約20cmもあるので安定感抜群です。耐重量も約15kgなので、12インチのダッチオーブンものせられます。大鍋や鉄板ものせられ、料理のレパートリーが広がります。

とても便利な分離型バーナーですが、使い方を間違えれば大きな事故に繋がります。ここでは事故を未然に防ぐために、どのような点に注意すべきなのか解説します。

PSLPGマークとは、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律（液石法）」により、国に登録された検査機関で行う適合性検査をクリアした商品である証明です。PSLPGマークがなければ、日本国内で販売できません。

近年、輸入品などのPSLPGマークがない製品がインターネット上で多く出回っています。PSLPGマークがない製品は価格が安いものの、安全性が分からないというデメリットがあります。ガス機器はとても繊細な製品なので、少しの欠陥が引火・爆発や一酸化炭素中毒など、即、死に直結する事故を引き起こす可能性があります。

最近では、PSLPGマークを取得している旨を明示しているメーカーや店舗が多いですが、価格が極端に安い製品はPSLPGマーク未取得の可能性もあるので、購入の際は必ず確認しましょう。

換気の悪い場所で分離式バーナーを使い続けると、酸素不足により不完全燃焼が起き、一酸化炭素が発生します。一酸化炭素を吸い続けると、一酸化炭素中毒を引き起こします。一酸化炭素は無色・無臭なので、危険な状態を感知できない場合が多いです。

一酸化炭素中毒の自覚症状は、初期の場合では、頭痛・吐き気・めまい・眠気・集中力の低下・嘔吐などです。数分から数十分で手足の痺れや意識障害で自力で動けない状態まで進行し、命の危険に関わる重大な事故になることもあります。

一酸化炭素中毒を防ぐためには、必ず屋外で使用し、換気の悪い場所では使用しないようにしましょう。万が一、使用中に「おかしいな」と感じたらすぐに使用をやめ、 新鮮な空気のある場所に移動してください。

ここまで、分離型バーナーのメリットや燃料の違い、おすすめの商品10選を紹介しましたが、いかがでしたか？ぜひ今回の記事を参考にして、使用シーンに合った分離型バーナーを取り入れ、キャンプやアウトドアをより楽しく快適に過ごしましょう。