登山用時計おすすめ10選｜初心者・女性向けモデルも紹介【スマートウォッチも】

初めてのトレッキングやハイキングなどの登山に出かける際に登山用の時計は必要なのかで悩まれる方も多いのではないでしょうか。いざ登山時計を購入しようと思ってもどのような機能があるのか、何で選べばいいのかがわからないと元も子もありませんよね。

登山用時計にはさまざまな機能があり、普通の時計にはついていない機能があるものもあります。登山の際には普通の時計では心配な部分も登山用時計であれば十分に補ってくれます。

この記事では初心者にも分かりやすい登山用時計の豊富な機能や選び方、おすすめ商品を解説します。最後まで読んで、万全な登山をするための時計選びに役立てましょう。

まずは1点目の「気圧表示機能」です。気圧の変化を計測して文字盤に表示するものですが、天候の予測にも役立つ機能です。ヘクトパスカル（hPa）を単位として数値表示を確認するタイプと、視認性のいいグラフ化されているタイプとがあります。

手元で気圧の変化を知ることができれば、天気予報を見なくても数時間先の天候に備えることが可能になるのです。山の天気は変わりやすいので、登山や山歩きには必須の機能と言えるでしょう。

現在いる地点の標高測定データを目視できるのが「高度表示機能」です。高度（標高）のデータを確認することのメリットは、自分の現在地を確認することだけではありません。登山計画書の通りに進んでいるかどうか、ペース配分の再検討にも役立ちます。

また、標高が上がるほど心配になる高山病や、低酸素状態に陥るリスクを低減させるためにも重要な機能と言えるでしょう。

自分が今向いている方角を瞬時に測定して表示してくれるのが「コンパス」です。登山中には舗装路からダートな山道までさまざまな道を歩きます。しかし方角がわからなくなってしまった場合、紙の地図を持っていても役に立たないという事態が起きることもあるのです。

コンパスは自分がいる現在地と、これからの進路を把握するためのアイテム。時計により確認の方法に差はありますが、どれも方角を指し示してくれる機能は同じです。また進路だけでなく「もしも」の時の非難にも役立つため、コンパスは登山用時計にマストな機能です。

スマートウォッチにも搭載されている「GPS」ですが、登山用時計にも装備されているとメリットが多い機能です。GPS（グローバル・ポジショニング・システム）は衛星測位システムなので、リアルタイムで現在地を測位しながら道に迷うことを防いでくれます。

登山の安全性を格段にアップする機能ですが、現在地まで登ってきたルートをデータ化して記録する役割もあります。帰宅してからルートを再確認したり、異なるルート計画を立てるのにも便利です。デジタル地図のような機能ですが、非常時を想定して紙の地図も必携ですね。

外気温を表示してくれる「温度表示」は、日常的に体感温度だけでOKと感じている人にも必要な機能です。登山では「標高が100m上がるごとに温度が0.6℃ずつ低下する」と言われています。また、風速1mで体感温度が約1℃下がるというデータもあります。

登山中は天候による変化以上に気温が下がっていくため、自分が感じている温度自体にも影響を及ぼす可能性もあるのです。登山中の体調管理にも役立つので、温度表示機能が搭載された登山用時計を選ぶといいですね。

宿泊を伴う登山を計画している人には「日の出日の入り」お知らせ機能があると便利です。たとえ慣れた山だったとしても、登山中に暗くなってしまうと遭難の危険性が出てきます。日の出日の入り表示は、安全な登山計画を立てるためにも必要な機能です。

深夜から早朝にスタートして「山頂でご来光を拝みたい！」という人にも、日の出日の入りのお知らせ機能があれば絶妙なタイミングを逃しませんね。

あると嬉しいというよりも、ないと困るのが「防水機能」です。急な天候変化で雨が降り出した時に「時計が壊れた！」ということでは身も蓋もありません。現在地やルートを見失う危険性も出てきますね。

また、わずかな転倒で浸水することもあるでしょうし、雪山では常に水に対する防御が必要です。防水性能はほとんどの登山用時計に装備されていますが、まれに「耐水」程度の場合もあるので5気圧〜10気圧防水を選ぶと安心です。

文字盤自体が光って視認性が上がる「バックライト」は、夜間に移動する人には必須の機能ですね。手首を返したりボタンを押すだけで、野営中でも時間やその他の情報をしっかり確認することができます。ヘッドライトをいちいち点灯するよりも楽に使えるのもメリットですね。

夜間以外にもバックライトの出番はあります。陽の光も届かない欝蒼とした広葉樹の下や、開けた土地でも薄暮になれば手元がかなり見えにくいものです。バックライト機能は、アウトドアでは欠かせない機能と言えます。

「山頂で食べるカップラーメンは最高！」という人には外せない機能が「ストップウォッチ」でしょう。まずは腹ごしらえということでカップラーメンを先出ししましたが、ストップウォッチ機能にはそれよりも大切な使用シーンがあります。

登山中のコースタイムを正確に測定するために、ストップウォッチは欠かせません。自分が想定したコースを、どれくらいのペースで進んでいるかを把握するのは登山の鉄則です。安全な登山のためにも、ストップウォッチが装備された登山用時計を選びましょう。

デジタルとアナログ2種類のうちどちらの登山用時計を選べばいいのか、迷った時には自分が「見やすい」「操作しやすい」と感じるものを選びましょう。両者のメリット・デメリットをそれぞれ確認してみましょう。

デジタルは時間の正確性と機能の幅広さが最大のメリットです。先に解説した「三大機能」はもちろんのこと「あると嬉しい機能」を網羅したい場合にはデジタルがおすすめです。文字盤の文字表示が小さい・コントラストが弱いという場合に見づらくなるのがデメリットです。

アナログは一目で情報を確認するという点ではかなり有利です。視力が弱いという人には、どちらかというとアナログの文字盤の方が見やすいでしょう。薄暮や悪天候の中でも視認性が低下しないのがメリットです。機能的にはデジタルほどの網羅性がないのがデメリットです。

登山用時計は、充電方法もさまざまです。ここでは電池式と充電式のメリット・デメリットや、ソーラー式の特徴を紹介します。ぜひ内容をチェックして、登山用時計を選ぶヒントにしてください。

登山に限らずトレイルランニングやクライミングなどのアウトドアスポーツでは、電源がどのくらいの時間保つかということが重要です。登山用時計を選ぶ際には充電方法が大切なポイントになります。電池式と充電式の2種類のメリットとデメリットを解説します。

電池式は年単位で継続使用ができる時計が多いのがメリットです。交換時期を覚えていれば「下山までOK」と思ってもまず間違いなさそうですが、もしも切れてしまうと交換しなければなりません。面倒な交換作業を登山中にでも行わなければならないのがデメリットでしょう。

一方充電式は「習慣的に充電している」という人もいますが、実はフル充電で半年以上駆動し続けるモデルもあり、使い勝手はいいですね。ただ、山中で切れてしまうと「どうやって充電するのか」という方法論から考えなければならないシーンが発生するのがデメリットです。

ソーラー式は太陽光で充電する方式なので、「充電し忘れて電池が切れた！」と慌てることがないのがメリットです。別途電池を用意して持ち歩く必要がなく、電池残量を心配することもありません。

ソーラー式で1点だけ注意したいのは日陰です。日陰に置きっ放しにしたり、1日中洞窟のように光が射さない場所に居続けた場合には電力が切れてしまうこともあります。日頃から日光が当たりやすい日向に置くのがおすすめです。電気の光でも充電できるタフソーラー式もいいですね。

「登山用時計は無骨」というイメージを保つ人が多いでしょう。特に女性には、普段のファッションテイストに合わせにくいので「登山の時にしか使えないのが購入に踏み切れない理由」という意見もあります。

登山用時計はメーカーによっておしゃれなモデルも豊富に揃っています。レディース専用ならドレスウォッチと遜色ないほどの可愛らしいデザインもあるのです。マテリアルの質感もさまざまなので、見た目やデザイン性にフォーカスして選ぶのもおすすめです。

スマートウォッチは日常生活やビジネスの場で利用されていますが、実は登山にも活用できるアイテムです。登山で使用するのを想定している方は、コンパス・高度計・気圧計などが搭載されているモデルを選んでください。

また、商品のなかには体調管理ができるものもあります。ぜひチェックしてください。

カシオといえば世界的な人気を博したGショックのメーカー。そのノウハウを生かした登山用時計『プロトレック』は、プロのアルピニスト達からも広く信頼を得ています。独自の機能を盛り込んだラインナップも豊富なので、経験値に合わせて選べるのもポイントです。

多彩なアプリ連携やGPS機能・グローブをはめたままでも操作性が低下しないダイレクト計測ボタンなど、どんな環境でも素早く計測値を確認できるのが最大のメリットです。ソーラー充電式電波時計や、国土地理院の地形表示ができるハイエンドモデルも人気です。

スントはフィンランドの測量技師が創業したアウトドアウォッチのメーカーです。腕時計を超え「手首に装着するコンピューター」と称される高い機能性を備え、登山をはじめアスリートのトレーニング用モデルもラインナップしています。

登山に必要な三大機能は非常に高精度で、MILスペックモデルなど耐久性にこだわっているのもポイントです。レディースモデルは北欧デザインらしさが際立つ時計が多く、洗練された可愛らしい登山用時計が欲しい人におすすめです。

ガーミンはアメリカで創業された航空用GPS機器メーカーです。「GPSならガーミン」と言われるほど高精度な技術を登山用時計に搭載し、どんなにハードなシーンでも壊れない堅牢性も兼ね備えているのが特徴です。

耐熱性・耐衝撃性がアメリカ国防総省規格のMIL-STD-810Gに準拠した登山用時計や、スーツ姿の通勤にも生えるチタニウムモデルなどバリエーションも豊富です。電子3軸コンパス搭載など、ハイエンドな登山用時計を探している人におすすめです。

登山用時計の選び方やおすすめの商品を紹介しました。時刻の正確性はもちろんのこと、登山ではさまざまな情報の正確性が安全を握っています。また、トレッキングやハイキングでも登山用時計を持っていると役立つシーンがたくさんありそうです。あなたに最適な登山用時計を見つけてくださいね。