アウトドア向け高機能靴下おすすめ10選｜快適さが違う！

登山やハイキングで山を歩くとき、靴下は快適さを左右する重要なアイテム。アウトドア用の高機能靴下と普段履きの靴下とでは、求められるレベルが違うので、靴下の選び方によっては快適さがまるで違うのです。

しかし、ひとくちに「高機能」といっても、防寒に優れたものや疲れにくいものなど、靴下によって機能はさまざま。いったいどれを選べばいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、アウトドアで活躍する高機能靴下の選び方やおすすめの商品をご紹介します。購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考に、お気に入りの一足を見つけてみてください。

岩の凹凸が多い場所や悪路を歩くための登山靴は、基本的に靴底が硬い素材で作られています。日常使いの靴下やスポーツ用のソックスで長時間登山靴を履いて歩くと、足に疲労感や痛みを感じることがあります。

アウトドア用の高機能靴下は厚手でクッション性に優れた構造なので、靴底の硬さを直接足裏に伝えにくいのが特徴です。地面の凹凸から足に伝わる衝撃を和らげて、足を保護しながら疲労軽減にも役立ちます。

防水性の高い登山靴やトレッキングシューズを履いていると、靴の内部が徐々に蒸れてきます。透湿性があるシューズだったとしても、発汗量が多ければ水分の排出が追い付かずにジメジメしてきますよね。

蒸れはマメや靴ずれの原因になりやすいもの。汗を素早く吸い取って乾かす吸湿速乾性に優れた高機能靴下を履くことで、靴の内部環境を快適に保ってくれます。マメなどのトラブルの緩和にもなりますよ。

足の指は気温の変化に最も敏感です。夏の登山でも高度が上がるごとに気温が下がってくるので、足元の冷えには十分気を配る必要があります。高山になれば気温と同時に気圧も変化するので、足の指の血流が滞ってくることもあるのです。

足元が冷えて血流が滞ってくると全身の体温も奪われやすくなり、低体温症に陥る危険性もあります。保温性がある高機能靴下で足自体の温度を下げないようにすることで、快適に活動が続けられます。

トレッキングや登山には、中厚手以上の高機能靴下がおすすめです。厚さが増すことによりクッション性が高まり、靴と足の隙間を埋めてくれます。隙間が空いたまま登山を続けていると、歩行中に靴ずれができやすくなってしまうのです。

薄手の靴下では足裏が地面からの衝撃を直接受けますが、厚さがあると緩衝材の役割をも果たしてくれます。汗をかきやすい夏場なら中厚手・冬には厚手と、中厚手以上を目安に選びましょう。

靴下の丈は、靴の高さよりも長いものがおすすめです。靴よりも短いと靴擦れの原因になると言われていますので、注意してください。また、丈が短いとずれやすいデメリットもあります。

ハイカットシューズの際には、脛まであるクルー丈・ローカットシューズの際は足首まで覆うショート丈の靴下を選んでください。

アウトドアに最適な高機能靴下の機能の一つに「着圧機能」があります。着圧機能とは、生地の織り方に変化をつけ、足裏・足首・ふくらはぎなど部位ごとに段階的な圧力をかけるというものです。

着圧機能がある高機能靴下は、足元をサポートしながら疲労軽減や血流促進作用が期待できます。疲れから素早くリカバリーする作用もありますが、サイズが合っていないと効果が半減することも。靴下は数センチきざみで発売されているため、着圧効果を実感するには、足にフィットするものを選びましょう。

防水加工されている靴も、サイズ選びが大切です。足にフィットしていないと、水が入ってきてしまう可能性があります。こちらも自分に合ったサイズの靴下を探して、しっかり防水できるようにしてください。海外メーカーの場合は大き目に作られていることもあるため、注意しましょう。

冬場のアウトドアに最適な素材は、吸湿性が高く保温性にも優れたメリノウールです。シルクにも例えられるほどの肌触りの良さで、履き心地も抜群ですよ。冬は暖かく、夏にはしっかり汗を吸収してくれるのもメリットです。

メリノウールは天然繊維で素材自体に防臭効果があるため、数日使い続けてもにおいが気になりにくいのもポイントです。ウールの中では最高級品のため、高価格なのが唯一のデメリットでしょう。

化学繊維素材のメリットは速乾性と耐久性の高さです。汗をかいてもすぐに乾くので、夏場の登山に最適ですね。洗濯してもすぐに乾き、少々手荒に扱っても破れにくく使い勝手がいいのも魅力です。

化学繊維素材は価格も安い商品が多いので、洗い替えを多めに持っておきたい人におすすめです。天然繊維と比較すると保温力がやや低いのがデメリットでしょう。

メリノウールと化学繊維のメリットを併せ持つのが混紡素材です。素材同士のメリットを合わせることで、それぞれのデメリットを補完できるのが優れたポイントとなります。季節や使用シーンも選ばず履ける素材です。

混紡素材は商品により使用する繊維素材や割合が違います。メリノウールはほとんどの商品で使用されていますが、化学繊維はナイロンやポリウレタンなど種類にも差があります。商品により着用感のばらつきを感じやすいのがデメリットでしょう。

登山やトレッキングで足には大きな負担がかかります。衝撃や地面の凹凸から生じる負担を緩和するなら、クッション性があるパイル編みがおすすめです。特に靴底が硬い登山靴を履く場合には、厚手でパイル編みが付加されている高機能靴下を選びましょう。

総パイル編みの靴下は全方向へのクッション性に優れており、靴の履き口が当たる足首の負担も低減します。夏場のように薄手がいい場合には、足裏部分のみにパイル編みが搭載された靴下がおすすめです。

身体の中でも足は特に汗をかきやすく、においが発生しやすい部位です。いくら通気性がいい靴下を履いても、解消できないにおいは気になりますよね。そのような時に活躍する機能が防臭・抗菌機能です。

防臭・抗菌加工でも特におすすめな機能は銀イオン加工。銀イオンがにおいの原因菌の繁殖を抑制し、においの発生を元から防ぐ仕組みです。厚手で天然素材がいい場合は、素材自体に天然の防臭効果があるメリノウールがいいでしょう。

登山靴の中の蒸れを解消したい人には吸湿・速乾性が高い機能性素材クールマックスがおすすめです。毛管作用で足から汗を素早く吸い取って蒸散・乾燥してくれるので、常にドライな履き心地が続きます。

実は寒い時期にもおすすめで、独自の繊維構造により足元の暖かさを保ちやすいという特徴もあります。

トレイルランニングやクライミングのように、足の踏ん張りが必要なアウトドア活動には5本指靴下がおすすめです。1本1本の指が分かれているため蒸れにくく、汗っかきの人には最適でしょう。

指がそれぞれが密着せず自由に動き、水分も溜まりにくいのでマメの予防にも効果的です。5本指靴下のデメリットは厚みが増して靴のサイズが合わなくなるという点。中厚手以上を履きたい場合には注意しましょう。

スマートウールは1994年の創業時から、メリノウール素材にこだわった製品づくりを続けるアメリカのメーカーです。「チクチクしないウール」として世界中のアルピニストから信頼を集めています。

スマートウールの高機能靴下は、厚みと丈の組み合わせが豊富でサポート力が高いのが特徴。部位ごとに高耐久素材やクッションを装備することで、長い距離を歩き続けても疲れにくいのがメリットです。

インジンジは1999年に誕生した5本指ソックス専門のメーカーです。さまざまな高機能繊維や縫製方法にこだわって作られた靴下は、登山家をはじめ多くのアスリートから高く評価されています。

インジンジの高機能靴下は、4種類のウェイト（厚み）から選べるのがポイント。クールマックスやヌーウールの混紡素材を効果的に使用しており、季節に応じてソックスレイヤリングのインナーとしても活躍します。

ファイントラックは2004年に創業された日本のアウトドアウェアメーカーです。安全にチャレンジを楽しめる道具を提供することをミッションに掲げ、高性能を追求するために素材から自社開発を行っています。

ファイントラックの高機能靴下はソックスレイヤリングシステムを中心としたラインナップが特徴。天然素材と機能性化学繊維を組み合わせることで、保温しながらドライな足環境を体感できます。

アウトドアにおすすめの高機能靴下を紹介しました。選び方のポイントを参考にしながら、履いていて心地いい商品を見つけてくださいね。高機能靴下で快適なアウトドアを楽しみましょう。