【メーカーも】アイゼンおすすめ10選｜グリベル・ブラックダイヤモンドなど

普段の登山に慣れてきたら挑戦したいのが冬山登山。大雪渓や山頂での温かいご飯に思いを馳せる方も多いと思います。デビューにあたり揃えるものはいろいろありますが、その中の1つが「アイゼン」。

安全な雪山登山にはアイゼンの着用が必須になりますが、「何本爪がいいの？」「軽アイゼンって何？」「どこのメーカーのものを買ったらいいの？」など、どれを買ったらいいのか分からない方も多いはず。

そこで今回はアイゼンの爪の本数や付け方の違いから、有名メーカーや管理人おすすのアイゼンを紹介していきたいと思います。この記事を読めば、アイゼンの基本的な知識からあなたに合ったアイゼンが選べるようになります。

アイゼンは主に「爪の本数」と「装着方法」に違いがあり、登る山の高さ、登る山の難易度、履いている靴の種類によって合うアイゼンは変わってきます。選び方を紹介するのでぜひ参考にしてください。

アイゼンの爪の本数には4本～12本まであり、4本～6本のものが軽アイゼン（簡易アイゼン、コンパクトアイゼンともいう）、10本～12本のものがいわゆる一般的なアイゼンになります。

アイゼンと軽アイゼンの違いは一言で言うと「前爪があるかないか」です。メリット、デメリットについては以下にまとめました。

ちなみに、軽アイゼンでも4本爪のものは土踏まずの所に爪がついている場合が多く、慣れていないと歩きづらいものが多いので、出来れば6本爪のものを選ぶようにしましょう。

また、軽アイゼンは山によって使える状況はかなり限られますが、12本アイゼンがあればほとんどの状況に対応できるので、自分のレベルに合わせて買い揃えていってください。

紐で固定するのみのタイプ。3シーズン用にも付けられますが、クライミングなどのハードな山には基本的に向いていません。

ベルトでしか固定できないため、緩みやガタつきが起こりやすいので注意が必要です。しかし、どんな形状の靴にも手軽に取り付けられるので、初心者の方にはおすすめです。

かかと側をコバに引っ掛け、つま先側はバックルと紐で固定するタイプです。引っ掛けるだけで装着できるセミワンタッチタイプは、ベルトタイプよりも工程が一つ少ないので、誰でも簡単に時間をかけずに取り付けられます。

しかし、前後で固定できないため、安定性はワンタッチタイプよりは劣ってしまうのがデメリットです。

前後ともコバに固定できるタイプです。そのため、先に紹介したタイプと比べ、靴との一体感があり、安定性は抜群です。さらに、ベルトで縛らないため、着脱も簡単でスムーズです。

しかし一方で、ワンタッチタイプは前コバがある靴でしか取り付けができないため、注意が必要です。

ラチェットタイプとは、スノーボードのように、ストラップで固定する方式です。ラチェット部分にはロック機能がついており、簡単に外れてしまう心配がありません。

ロック機能がついている場所はものによって異なるので、自分が使いやすいと感じる場所にロック機能がついているものを選んでください。

グリベルはイタリアのブランドで、アイゼンやピッケルをはじめとするクライミングメーカー。1818年に生まれその歴史は200年と長く、もともとは農具の鍛冶屋だったのが登山家の注文を受け、今では多くのクライマーたちの愛用するギアになっています。

アイゼンの人気シリーズは「エアーテック」や「G12」や「G10」などで、特徴としては"アンチスノープレート”機能、底がポコポコとへこむ構造になっていて雪がたまりにくい仕様になっている点が挙げられます。

アイゼンやピッケルの他にも、ザックやヘルメットなどもラインナップされているので、登山アイテムに取り入れてみては？

ブラックダイヤモンド社は1989年に設立されたブランド。自らギアを製造・販売したシュイナード氏の意思を受け継ぎ、常に最高品質の製品を作り続けることを目的としています。

ブラックダイヤモンドのアイゼンはアイスクライミング用から軽度な雪道用まで幅広くラインナップされていて、スティンガー、サイボーグ、セラック、コンタクト、ネーペ、が主なシリーズです。

また、アパレルとしても人気が高く、シンプルなデザインと高い機能性を持ち、多くの登山家に支持を受けています。

モンベルは1975年に大阪で誕生した、メイドインジャパンの国内最大手のブランドです。特徴としては、低価格で機能性が高いのが人気のブランドです。

そのコストパフォーマンスの秘密は、製品作りの最初から最後までを自社で行っている点で、徹底した品質管理のもと、すべて国内自社工場で製造されているので、低価格で高性能の製品が提供できています。

モンベルのアイゼンはクラス最軽量を誇り、多くの登山家に愛せれてきた人気のシリーズ「カジタックス・アイゼン」は高剛性構造加工により、軽量化と高剛性を両立しています。

エバニューはスポーツ用品を広く取り扱う日本の人気メーカーです。登山用品も数多く取り扱っています。エバニューのアイゼンは、用途別にさまざまな商品ラインナップがあるのが特徴。

ご自身の使用シーンや欲しい機能にあうアイゼンを探したいなら、豊富な種類の中から選べるエバニューがおすすめです。

ペツルはフランスの登山用品メーカです。登山用品のほか、高所作業用グッズなども取り扱っています。デザインがスタイリッシュでおしゃれなのはもちろん、機能性も高く使いやすい商品が多いのが特徴。

便利さだけでなく、見た目にもこだわりたい方にはぴったりのブランドです。

調査したところ、ワークマンでは雪山用のアイゼンは販売されていませんでした。斜面での草取りや山菜採りに使える「斬丸　ガーデンスパイク　極」の取り扱いがありますが、雪山登山用に作られていないため、雪山での使用は耐久性などに不安がありおすすめできません。

やや傾斜のきつい山道を歩く際に使うスパイクを探している方は、ワークマンをチェックしてみてください。

雪山登山に行く機会が少ない場合、そのためだけに高いアイゼンを購入するのに抵抗がある方もいると思います。Amazonなどで簡易的な安いアイゼンが販売されていますが、安いアイゼンは品質面に不安がありおすすめできません。

安いアイゼンは品質が保証されておらず、装着感が悪くて歩きづらかったり、パーツの質が悪く一回の使用で曲がったりしてしまうことも。雪山登山には、危険が伴います。アイゼンは、命を預ける大切な道具なので、品質が保証されたメーカー品を使用するのがおすすめです。

歩き方のコツは、残雪や固まった雪の上を歩くときは「キックステップ」と呼ばれる歩き方で、つま先を斜面に突き刺しながら、重心は地球に対して垂直になるように歩きましょう。下りもキックステップで、かかとを蹴り下ろしながら歩くのがポイント。

柔らかい雪なら比較的歩きやすいですが、固い雪になるとアイゼンの爪を突き刺しにくいため、注意してください。また、アイゼンは長い爪がついているのでズボンや木の根っこなどに引っ掛かりやすくなっています。普通の歩き方だと引っ掛かりやすいので、大股になるような歩き方をするのがポイントです。

雪山はとても危険で重大な事故も頻発しますので、ぶっつけ本番ではなく、簡単に雪の上を歩いてみたりして感覚を掴んでから実際に雪山にチャレンジしましょう。

雪山は景色だったり、山ご飯だったり楽しみはたくさんありますが、その分リスクや危険も多くなります。雪山やギアの正しい知識を身につけて、安全で快適な冬山ライフを楽しんでみてください。