12本爪アイゼンおすすめランキング｜モンベルやグリベルなどのメーカーも

アイゼンは、本格的な雪山登山に欠かせないアイテムです。しかし、アイゼンには10本爪・12本爪など爪の数の違いや、ブラックダイヤモンド・グリベル・モンベルなど、さまざまなメーカーの製品があり、どれを選んだらいいか分からない方も多く見受けられます。

今回紹介する12本爪のアイゼンは、爪の数が多く滑りやすい雪道を踏ん張って歩けるため、本格雪山登山に欠かせないアイテムです。また、アイゼンのタイプによっては、登山靴と合わない場合があるので選ぶときに注意が必要です。

そこで、本記事ではアイゼンの選ぶときのポイント、おすすめ商品を紹介します。また、アイゼンの効果や、10本爪・12本爪の違いなど気になるポイントについても解説しているので、ぜひチェックしてください。

アイゼンとは、雪山など氷や氷化した雪の上を歩く際に、スリップ・転倒・落下などを防止する登山アイテムです。金属製の爪を登山靴の底面に装着して使用します。アイゼンはドイツ語で、フランス語ではクランポンと呼ばれています。

特に、寒い季節の登山では、山頂付近は雪の斜面を歩く場合があるので必須アイテムです。アイゼンは、摩擦がほとんどなく滑りやすい雪や氷の上に爪を突き刺して歩きます。そのため、地面を踏ん張って歩きやすくなり、滑り止めの効果があります。

また、季節関係なく標高が高い山や、土や岩場の多いルートを安全に走行するためにも使用可能です。アイゼンは爪の数の種類も多数あり、4～6本の低アイゼンなどは、低山やハイキングなどに使用されています。

10本爪・12本爪のアイゼンのどちらも本格雪道登山向きですが、少し違いがあります。10本爪は、つま先部分のフロントブロックが小さいのが特徴です。そのため、女性の方や足が小さい方は10本爪を選ぶのがおすすめです。

一方で、12本爪は本格的な雪山登山で活躍します。雪が多い急な斜面でもつま先からやや傾きのある12本の爪があるため、しっかりと地面を突き刺して歩けるのが特徴です。ただし、爪が多くなるほど重くなるため、軽量化されているものなどを選ぶのがおすすめです。

12本爪のアイゼンは、付け方・靴のフィット感などに注目して選ぶのがおすすめです。以下で、12本爪のアイゼンの選ぶときのポイントを紹介します。

ワンタッチ式は、着脱が簡単なのが特徴です。前コバを金具でしっかり固定するため、ガタつきが少なく一番フィット力が優れています。ただし、前後にコバがついている登山靴しか取り付けられないので注意が必要です。

セミワンタッチ式は、さまざまな雪山・登山靴に使えるのが特徴です。レバーとベルトで固定するタイプで、前コバがなくても使用できます。ベルトで締める強さを調節できるため、ガタつきにくいのも魅力です。

ベルト式は、冬シーズン以外でも使えるのが特徴です。登山靴のほとんどに装着でき、前コバ・後コバのない夏用の登山靴にも使用できます。ただし、ワンタッチ・セミワンタッチ式より取り付けにやや手間がかかるのが難点です。

アイゼンを選ぶ際は、登山中に足に負担をかけないためにもフィット感が大切です。つま先・かかと部分がゆるくないか、登山靴とアイゼンの間に隙間がないかなど、確認するようにしましょう。

また、アイゼンと靴の底面積がうまくフィットしていないと、使用中に外れてしまったり、足に負担をかけてしまったりする場合もあります。サイズ・デザインだけで選ぶのではなく、実際に使用する登山靴とフィットするかチェックして購入するのがおすすめです。

「グリベル」はイタリアの登山用品を多数扱っている世界トップクラスのブランドです。中でも、「エアーテック・ニュークラシック」は、アルミ製で約620gと軽量で歩くときに負担にならないのが魅力です。また、アンチスノープレート付きなので、雪が詰まらず安定して歩行ができます。

つま先・かかと共にプラスチックハーネスを使用していて、多くの形状・サイズの登山靴に使用できます。爪が短いので、岩場が多いルートでも歩きやすいのもポイントです。

「ブラックダイヤモンド」は、アメリカの登山用品を扱っているブランドです。特におすすめなのが「セラックストラップ」で、ステンレススチール製で耐久性が高く、サビの心配がないのが魅力です。

ベルト式なので、さまざまなサイズや形状の登山靴に使用できます。フロントレイルがコンパクトに改良され、軽量で絶妙なフィット感を実現しています。デュアルデンシティABSが標準装備されていて、雪がつきにくいのも魅力の1つです。

「ペツル」はフランスの登山用具などを扱うブランドで、さまざまな登山靴にフィットするアイゼンが話題です。中でも、「バサック」はさまざまな登山靴と相性がよく、雪山歩行からバリエーションルートまでさまざまなシーンで活躍します。

また、サイズ調整も手軽にでき、着脱がしやすいのも使いやすいポイントです。特に平爪の2本のフロントポイントが硬い雪道でもしっかりと突き刺し、安定した走行ができます。

日本の人気のアウトドアブランド「モンベル」のアイゼンは、爪に丈夫なクロムモリブデン鋼を使用しサビに強いのが特徴です。ワンタッチ式で着脱もしやすく、冬の縦走やアルパインクライミングなど幅広く活躍します。

また、ほかのブランドと比べて、モンベルの商品は少し価格が安いのが価格が魅力です。S・M・Lのサイズから選べるので、自分に合ったサイズが見つかりやすいのもメリットです。ただし、後コバが出ている登山靴にのみの使用になります。

アイゼンは中古で安く購入可能です。中古なので塗装が剝がれているなどの使用感はあるものの、使用には特に問題がなくまだまだ使えるものです。専門店や楽天などで、数千円から1万円台で多く出品されています。難点などはきちんと記載されている場合が多いので、そちらも確認して検討してください。

また、安価でいい商品は早々に売れてしまうので、定期的に出品情報をチェックするのがおすすめです。

アイゼンの付け方の手順は以下のとおりです。なお、ブラックダイアモンドのアイゼンは外すのが容易なのでおすすめします。

1. アイゼンの上にブーツをのせ、前コバは固定用金具、後ろコバは固定具で留める
2. ホール2つにベルトを通してギュッと締める
3. ベルトの端を処理すると、さらにしっかりと締まる
4. ベルトを折り返し、前コバにあるホールへ上から通す
5. ベルト2本の一番下を通して締めれば完成
6. 余ったベルトは切ってしまうのがおすすめ

アイゼンを長く使用するには、使用後のお手入れが大切です。以下で、アイゼンのお手入れ方法を紹介するので、ぜひ使用後にメンテナンスを行ってください。

【必要なもの】

• 布
• 金属製やすり
• 金属の潤滑オイル
• 液体研磨剤（サビ取り・汚れ落とし）

【お手入れ方法】

1. 布に液体研磨剤をつけてアイゼンをこすり、汚れ・サビを落とす
2. 爪を爪先に向かってやすりで研ぐ
3. 金属部分に潤滑オイルを塗る

12本爪のアイゼンは、スリップ・転倒の恐れがある険しいスノーフィールドで大活躍するアイテムです。モンベル・ブラックダイヤモンド・グリベルなど、さまざまなブランドから販売されているため、ぜひ本記事のおすすめ商品を参考に、ぴったりのアイゼンを選んでください。