ククサのおすすめ5選｜ククサとは？まずいって本当？本物のククサの見分け方も！

ククサは、白樺のコブをくり抜いて作られた木製マグカップで、フィンランド製が多いです。キャンプに持って行くとおしゃれなアイテムですが、使い方や手入れ方法・本物の見分け方などわからない点も多いですよね。

ククサの正規品は職人による手作りのため価格も高いです。手頃な価格で購入したい場合は、白樺以外の天然木のククサもあります。ククサを自作するキットや工房で作成するのも、オリジナルのククサが手に入るのでおすすめです。

この記事ではククサについて、本物の見分け方・お手入れ方法・おすすめ商品などを紹介します。また、値段はどれくらい？ククサで飲むとまずいって本当？といった疑問にもお答えしますので、参考にしてください。

ククサは、フィンランドやスウェーデンなどの北部にあるラップランドで暮らしていたサーミ人の伝統手工芸品「ドゥオジ」の一部です。白樺のコブをくり抜いて作成されたマグカップで、木製なので経年とともに色合いなどに深みが増し、味が出ます。

キャンプにも映えるアイテムとして持ち込む方も多く、ぬくもりのあるおしゃれなデザインが魅力です。値段は数千円～1万円台のものが多いですが、白樺以外で作られたものは比較的安く、1,000円以下で買えるものもあります。

決して安いものではないククサには、どのような魅力があるのでしょうか。人気の理由は以下のとおりです。

• 白樺の持つ素材のぬくもりを感じられ、アウトドアシーンに馴染みやすい
• 独特なフォルムがかわいい
• 食器やマグカップとして使え、汎用性がある
• 軽くて丈夫
• 幸運のシンボルといういわれがある

ククサのフォルムや雰囲気が単にかわいいだけでなく、きちんと実用性もあり長く使えます。北欧では幸運のシンボルとされており、結婚・出産祝いに贈られるほど人気があり、愛されているアイテムです。

伝統的手法で作られている場合は、強度を高めるために塩茹でされるので、使い始めのうちは塩味が移って「まずい」と感じる方もいます。また、木製のため使用後に風通しのいい場所でしっかり乾燥させないと、臭いや味が気になるので注意が必要です。

塩味に関しては何回か使用していくうちに薄れてきますし、使用後の保管方法は一般的な木製食器と変わりません。ククサは長く使えば使うほど育っていくアイテムです。

ククサの材料は白樺のコブですが、イメージが付くでしょうか。白樺は厳しい自然の中で育っていく過程で樹液で身を守って傷を覆うためにコブが作られていきます。長い年月をかけてコブは大きくなっていき、ひとつのコブからできるククサは50個ほどです。

樹齢30年～40年の白樺にできたコブが使用され、コブを取るために伐採せず計画的に伐採したものにコブがあれば採取するので、貴重な材料といえます。ククサは完成されるまでに長い時間をかけて人の手で作られるので大変稀少価値の高いアイテムです。

ククサは本来ならバハカと呼ばれる白樺で作られたものをいいますが、もう少し手頃な価格でククサを手に入れたい場合は、バハカ以外の素材のククサを探してみましょう。オーク材を使用して価格を抑えたククサもあるので、ぜひチェックしてください。

桜の木の間伐材を使用して作られたククサもあります。白樺を使用した野性味のある北欧製とは異なり、日本の桜ならではの趣があります。手に持った感触や美しい木目など、どんな日常生活のシーンにも馴染むよう、普段使い仕様に作られています。

ククサは人気が出てから類似品が出回っているのも事実です。正規品は白樺のコブを使用しており、職人が手作業で制作しています。正規品でないものは、安い木材をくり抜いて大量生産されたものです。

正規品を見分けるコツは、「素材が白樺」「フィンランド産」「職人の手造り」といった項目を確認することです。また、職人の手造り品で稀少価値が高いので、価格も安すぎないかチェックが必要になります。有名メーカーのククサを購入するのもおすすめです。

パッカタイデはフィンランドの北部、ラップランド地方の民芸品を作っている工房です。高品質な素材でできた、伝統文化を感じられる製品は世界中で愛されています。ククサは底部分に焼印された、「Pahkataide」の社名が目印です。フィンランド製にこだわる方なら、パッカタイデは必ずチェックしましょう。

フィンランド製のククサでは、コイヴマーも有名です。フィンランドの北極圏に近い町・ユリトルニオにあります。ククサは熟練の職人たちが伝統的な製法で1つずつ丁寧に作っているため、模様や形が同じものは1つもありません。白樺の独特の模様や素朴で温かい雰囲気を味わえます。

一風変わったデザインのククサが欲しい方には、フィンランドのアウトドアメーカーであるレトキのオーク製ククサがおすすめです。フィンランド生まれの人気キャラクター・ムーミンのイラストが入っています。スナフキンなどほかのキャラの商品もあるので、複数そろえてみるのも楽しそうです。

ククサはキャンプギアとして使われる場合も多いため、アウトドアメーカーからも発売されています。国内の総合メーカー・モンベルのククサは、飛騨の天然木が材料です。木材を3年間かけて乾燥させ、内側は合成漆で仕上げるなど、フィンランド製ではなくても日本のクラフトマンシップが込められています。

過去、フィンランドのメーカーではプーハリ社（Puuhari）のククサが有名でした。手間をかけて細部までこだわった高品質な製品が人気でしたが、残念ながら工房が閉鎖され、ククサの生産も終了してしまいました。ククサの材料である白樺のコブが入手しづらくなったのが原因です。

伝統的な手法で作られたククサは、製造工程で強度を高めるために塩茹でします。そのため、使い始めのうちは注いだ飲み物に塩味が移る場合があるので注意が必要です。とはいえ、基本的には無理に塩抜きをせず、使用していくうちに塩味は薄れていきます。

よほど気になる場合は、カップの内側にコーヒーかすを塗ってニオイ消しをする方法や、軽く煮沸して塩を抜く方法があるので試してみましょう。沸騰し過ぎるとククサそのものを傷めてしまうので、気を付けて塩抜きを行ってください。

ククサは基本的に洗剤を使わずに、水かぬるま湯で注ぐ程度にしましょう。熱いお湯や洗剤を用いると木材の油分が落ちてしまい、結果的に傷めてしまいます。油分が取れてしまうと乾燥しやすくなるので、衝撃や乾燥による割れから守れません。

お湯や洗剤を避けていても、ククサは繰り返し洗っていくと表面のオイルが取れていきます。結果として防水性・撥水性が落ちてしまうので、次項で説明する割れを防止するためのオイルの塗り直しが必要です。

先ほど紹介したとおり、洗い方の使用方法を守っていても自然と表面のオイルは取れていき、防水性・撥水性が落ちて乾燥しやすくなります。乾燥が進む事で心配なのはククサの割れです。割れを防止するにはオイルの塗り直しが必要になります。

オイルを塗る理由は、油分を内部へ浸透させ材質を固くするためです。水分が浸透しにくくなるので割れ防止に繋がります。ウォールナッツオイルやえごま油・蜜蝋などを用いますが、下記に代表的なオイルを紹介するので参考にしてください。

ククサを手造りしてオリジナルのものを手に入れるのも人気です。木材から作るのは大変なので、自作する手作りキットが販売されています。キットを用いても大変ではありますが、一から作成する達成感と自分だけのククサが手に入るのでおすすめです。

また、ククサ手造りを体験する工房もあります。ぜひチェックしてみてください。

ククサを製造販売しているメーカー・ショップはフィンランドの会社が中心ですが、国内にもククサ専門店はあります。ククサ専門店「onnea」は元バックパッカーの方が開いたショップです。また、パッカタイデ・コイヴマーなど、本場の工房から集めたククサを販売している会社もあります。

ククサはお手入れが必要なアイテムですが、木材の温かみのある外観からキャンプや日常使いで人気のアイテムです。ククサで飲むコーヒータイムは楽しくて幸せな瞬間になります。この記事を参考に、お気に入りのククサを見付けてください。