沢登りの醍醐味といえば焚き火とタープ泊！おすすめのタープ5選

山好きであれば誰もが挑戦したくなる「沢登り」。沢を登るテクニックやロープの技術はもちろん、ルートファインディングの知識も試されるアウトドア好きにはたまらない遊びですよね！一歩間違えれば遭難や滑落の危険性も高い沢登りですが、自然を全身で感じることができ、冒険心も掻き立てられる魅力的な遊びです。

水に濡れながら道なき道を進むのが沢登りの醍醐味と思われがちですが、実はタープ泊こそ沢登りの醍醐味なのです！中には、タープでのビバークが楽しくて沢登りをやめられない人もいるほどです。

楽しく遊ぶためにも、荷物の多い沢登りではタープ選びは重要です。そんな焚き火とタープ泊が醍醐味の沢登りに最適なおすすめのタープをご紹介します！

登山道を登っていく山登りに対し、あえて登山ルートを外れて渓流を遡っていくのが沢登りです。道なき道を進んで源流を目指す沢登りは、決められたルートがないため行動範囲も広く、通常の山登りよりも自由度が高いため、より開放感を味わえるのが沢登りの魅力です。

しかし、独特な山の楽しさを味わえる反面、ルートファインディングなどさまざまな能力を要し、滑落や落石、遭難に加え、溺死など通常の山登り以上にリスクが伴う遊びでもあります。

そんな沢登りの楽しみのひとつが、タープでのビバーク。タープの下で焚き火を囲って語り合う時間が、沢登りの醍醐味でもあります。

ビバークとは、通常は緊急時の野営のことを指します。しかし、沢登りにおけるビバークは登山でいうテント泊のようなもので、一夜を過ごすための幕営です。決められたテントサイトがある登山とは違い、沢登りのビバークでは指定された場所はありません。自ら安全な場所を見定め、ビバークします。

このビバークが好きで沢登りをしている人も多いでしょう。自ら設営したタープの下で焚き火を囲いながら仲間と語り明かす時間も、沢登りをより楽しい遊びにしてくれます。

幅広い使い道があるのがタープの魅力ですが、さまざまな地形を移動する沢登りにおいても、タープはとても優れもの。沢登りにおけるタープのメリットをご紹介します。

登山のように整備されたテントサイトがない沢登りでは、地形に応じて臨機応変に幕営をする必要があります。スペースも狭く、岩がゴロゴロしていて平坦な地形が少ない沢登りにおいて、木の枝や岩を使って多彩な張り方ができるタープは最適です。

ただ広げて張るだけでなく、工夫次第で何通りもの張り方ができるのがタープの魅力です。

しっかりとした居住空間を確保できることがテントの魅力ですが、どれだけ軽量のテントを選択したとしても、やはり軽さやコンパクトさではタープが勝ります。登山においてもできるだけ荷物は軽くしたいですが、川の流れを遡る沢登りにおいては、登山以上に荷物は軽くしたいもの。そんな時に、軽量コンパクトなタープは役立ちます。

ポールやペグが必要なテントに比べて、タープはロープさえあればその場にある枝や石など自然のものを利用して張れるため、備品が少ないのも魅力です。また、壁がないため虫などは防げませんが、テントに劣らない広い空間を確保できます。

タープの魅力は、なんといっても設営・撤収が楽なことです。何度も幕営を繰り返す沢登りでは、手早く設営・撤収ができるタープは最適です。また、沢の近くに張るため、突然川の水位が増水することも考えられます。そういった緊急事態にも、タープであれば素早く撤収できます。

備品が少ない分、張り方を工夫する必要があるためテントよりも経験や技術は必要ですが、メンテナンスも楽で、雨で濡れてしまった場合も布1枚なので素早く乾かせて便利です。

沢登りの醍醐味でもある焚き火。幕営が完成したら、雨に備えてタープの下で焚き火をしながら、料理を作ったりお酒を飲んだりする時間が楽しいものです。そんな時にもタープは大活躍。空間が限られるテントよりも大人数が入れるため、わいわい楽しみたいときにもおすすめです。

広い屋根を作れるので複数人でも雑魚寝しやすく、沢登りのビバークに適しています。

暖をとって濡れた体やウェアを乾かしたり、料理をしたりと、沢登りにおいて焚き火は大切です。タープの下ですることが多い焚き火。沢登りでは、焚き火の火の粉がタープに飛ぶことを心配して、初めから安価な農ポリを使い捨てで使用している人もいるほど。

しかし最近では、難燃性の高い素材を使用したタープもあります。焚き火タープを選ぶ時は、火の粉でタープに穴が開いてしまわないように、難燃性をチェックして選ぶと安心ですよ。

農ポリ（農業用ポリエチレン）はタープの代わりに使えます。重さは一般的なタープと概ね同じ程度である一方、必要サイズあたりの価格はタープと比べて大幅に安いです。サイズオーバーになる場合もあるため、必要に応じてカットして対応しましょう。ただし日よけ効果はないため、完全な代替品にはなり得ません。

夏季シーズンであれば、タープ泊には蚊帳が欠かせません。テント泊の場合はジッパーを閉め切って対応できるものの、タープの場合は野ざらしが前提のため、虫類を遮るものが別途必要です。蚊帳を張った後は蚊取り線香・スプレーなどで対策しましょう。

登山や沢登りなどリスクを伴う遊びでは、命を守るためにきちんとした装備で挑むことが大切です。ヘルメットやハーネスなど必要なギアはたくさんありますが、ここでは沢登りに必要なウェアを中心にご紹介します。

水中と陸を行き来するため、低体温症のリスクが伴う沢登りにおいて、ウェア選びはとても重要です。沢登りのウェアは、山登り同様にレイヤリングが基本です。保温性と吸湿速乾性をバランス良く発揮できるウェアレイヤリングが理想です。

濡れていてコケなどで滑りやすい石の上を歩く沢登りでは、フェルトソールやラバーソールの滑りにくいシューズが必要です。長時間歩くため、何足も試し履きしたうえで、自分の足にフィットした歩きやすいシューズを選びましょう。

軽量で長時間背負いやすいことはもちろん、メッシュ素材など水抜けのいいザックが必要です。ザックの中身は、防水性の高いスタッフサックに入れておきます。

道なき道を進む沢登りでは、どんなに簡単に見える沢であっても、安全性の確保のためにロープは必須です。技術が上がれば上がるほど、危険も伴うのが沢登り。今後スキルアップした時にも使用できる丈夫なロープを準備するのがおすすめです。

タープにこだわりがなく、荷物の軽量化を図りたい場合にはツェルトがおすすめです。ツェルトは袋状の簡易テントで、折りたためばおおよそ手のひらサイズ。コンパクトで軽いため、携行用に適しています。タープよりも不安定・設営しにくいといったデメリットがあるものの、ビバーク時には欠かせないアイテムです。

タープがあるだけで、沢登りの楽しさは無限大に広がります。この記事でご紹介したポイントを参考にして、ぜひお気に入りのタープを見つけてください。