女性向け登山ザックおすすめ13選｜日帰り登山ザックや初心者向けも【20L・30L】

「女性でも背負いやすい日帰り登山ザックが欲しい」「これから登山を始めたい」と思っている方は多いですよね。登山やハイキングは男性だけではなく、女性や初心者にも人気ですが、体格が小柄な女性にとって、大きな荷物を背負って登山に行くのが不安に感じる方もいると思います。

実は登山ザックには小柄な女性でも背負いやすい女性向けの商品もあり、選び方さえ押さえておけば自分にぴったりの商品を見つけられるんです。しかしザックにはさまざまなメーカーがあり、機能性も考慮するとどのタイプを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、登山初心者にもおすすめの20L・30L以上のレディース向け登山ザックを紹介します。あわせて、登山ザック選びのポイントやおしゃれなメーカーのグレゴリー・モンベルを中心としたおすすめの手入れ方法も解説するので最後までご覧ください。

「女性向け」と表記のあるザックは、一般のザックと比較して何が異なるのかご存知ですか。違いを簡単にまとめれば、肩幅のサイズや背面長がコンパクトで小柄な女性でも扱いやすいタイプです。仮に男性が使うような一般的な登山ザックを小柄な女性が背負った場合、必要以上の負担や疲労を生んでしまいます。

理由はザックのサイズや背面長が体形に合っていないと、ザックの重心が安定しないからです。重心が不安定なザックはうまく背中で支えられないので、荷物の重みで体を振り回す形になってしまいます。

一方、登山ザックのサイズや背面長が体に合っていれば高いフィット感を得られるため、負担や疲労が少なく済みますよ。なお「女性向け」と謳っていても、サイズや背面長などはメーカーによって異なる場合があるため確認が必要です。

登山ザックのサイズに直結する要素が容量です。女性向け登山ザックでよく選ばれる容量は大別して3種類で、20L・25L・30Lに分けられます。ハイキングや日帰り登山であれば20〜25Lで対応できますが、泊りがけの場合は30L以上のものがおすすめです。

登山において「大は小を兼ねる」は、必ずしもベストとはいえません。容量が大きければ、背負う重さも増してしまいます。たくさんの荷物を背負えば、それだけ身体にかかる負担も増えるのです。

あらかじめ登山日程を十分に検討し、必要な荷物の量を計算するプロセスが大事。荷造りした時点で一旦ザックを背負ってみて、自身が快適に動ける重さを把握しておきましょう。

登山ザックの背面長が体形に適合していないと背中とのスペースが生じ、登山ザックが左右に揺れやすくなり、簡単な歩行だけでも体力を消耗してしまいます。

高いフィット感を得るには背面長がカギ。あらかじめ自分の背中の長さを測定して、適切な商品を選ぶようにしましょう。なお、登山ザックを背負った時の感触や安定感は背面長のように数値化されるものではありません。店頭で実際に背負ってみましょう。

防水性や透湿性も大事な要素となり、防水性が高ければ雨に見舞われた際、ザック内の荷物が濡れてしまうリスクやダメージを軽減できます。

登山を長時間続ける場合、背中からの発汗は相当なもの。うまく湿気を逃がせなければ、自分の汗によって体温がどんどん奪われてしまいます。しかし透湿性が優れていれば、背中周辺の汗による湿気を逃がし、下着や衣服が蒸れにくいので快適に動き続けられます。

一般的に、男性と比べて女性は体温が低いもの。雨にせよ汗にせよ、体温低下につながる危険要素は減らしたいですよね。以上を踏まえ、女性向け登山ザックを選ぶ際には防水性や透湿性に注目しましょう。

ウエストベルトやヒップベルトはザック全体の固定力を向上させ、より高いフィット感を生み出します。先述の通り、登山ザックが左右に揺れると体が振り回され、余計に体力を消耗してしまうものです。

特に荷物が大きかったり重かったりすると、肩と背中だけで背負うには負担が大きい場合もしばしば。ウエストベルトやヒップベルトがあれば腰にも負担を分散させられ、疲労減退の効果が期待できます。

高いフィット感を追及するには、背面長だけでなくウエストベルトやヒップベルトの有無に注目するのも大事。やはり店頭で登山ザックの実物を背負い、ウエストベルトやヒップベルトまで装着してみるのが望ましいといえます。

登山中に「ザックから小物を取りたいんだけれど、見つからなくて大変だった」なんて経験はありませんか。女性は男性よりも小物類が多くなりがちです。そんな方はポケットが充実したザックを選ぶのがおすすめです。

サイド・トップ・フロント・ウエストポケットなど、ザックの外側からすぐにアクセスできるポイントが多いと、登山中でもスッと欲しいアイテムが取り出せます。

特にリュックの底面にあるメインスペースとは別に設けられた収納スペースがついた、ボトムコンパートメントがあるものなら荷物の整理がしやすいです。雨具やちょっとした食料などを入れておくと、取り出しがスムーズになります。

ザックは登山をするときの緊急事態を想定して、明るいカラーを採用しているものが多く存在します。もし登山用だけではなくタウンユースとして兼用したいと考えているなら、機能性だけではなくデザイン性にこだわって選ぶのもおすすめです。

「普段使いで派手な色は苦手…」といった方でも、ブラック・ネイビー・ホワイト・淡いカラーのものなど、メーカーによって種類が豊富なので自分の使用するシーンを想定して、好みのデザイン・カラーを選んでみましょう。

ミレーはフランスの老舗アウトドア用品メーカー。自国初のヒマラヤ登山隊に装備を提供し、一気に知名度が上がりました。女性向け登山ザックが充実している点でも有名で、定番モデルの名称に“LD”を付けた女性向け仕様のザックを多数ラインナップしているのが特徴です。

また女性の体形に合わせたデザインによる、優れたフィット感もミレーの特徴。老舗ならではの高い品質により、多くのユーザーからの信頼を集めています。

モンベルは日本発のアウトドアメーカー。登山に関心のない方でも、一度はブランド名を耳にした方もいますよね。国産メーカーゆえにクオリティが高く、耐久性に優れたアイテムなど、さまざまな点で安心感があるのが強みです。

それでいて価格がリーズナブルなので、入門者から上級者まで多くのファンが支持しています。店舗が全国各地にあり、ウェアやギアなどさまざまな装備が揃えられるのも魅力の一つ。店舗スタッフのサポートを受けられるのも心強いですね。

ノースフェイスは1966年にアメリカで誕生した人気ブランドです。ノースフェイスのザックは、小さめのサイズながらも収納力があり、小さめでかわいいデザインが特徴。デザインのバリエーションも豊富で、カジュアルなファッションに合わせて使用できるので、おしゃれな雰囲気を演出したい方にもおすすめです。

ほかにも、「ザ・ノースフェイス シングルショット NM72203」は20Lというちょうどいいサイズ感なので、旅行やアウトドアなどのシーンでも活躍できます。背負い心地も良く、収納力も優れているため、必要な物をしっかりと持ち運べます。

1977年にカリフォルニアで誕生したグレゴリーは日本で販売されて以降、アウトドア用だけでなく、タウンユースとしても人気のブランドです。フィッティングの良さが特徴で、長時間使用しても身体への負担が少ない点がメリットです。

グレゴリーのザックはメンズ用とレディース用に分かれています。たとえば、ディバであれば女性用、またはユニセックス用となっており、基本的な性能は同じでも製品名は男性と異なります。こうして、男性と女性それぞれの体格に合わせて作られているため、フィット感があるのです。

最後にザックの洗濯方法やカビ防止方法などを紹介するので参考にしてください。登山を終えた後のザックには泥・砂・汗が付着しています。登山用ザックにおいて型崩れは禁物なので、手洗いが一般的です。

泥や砂などの汚れの落とし方は、タオルや柔らかいブラシを使うのが正解。あらかじめ目立った汚れを落としたら、桶や浴槽にぬるま湯を張って手洗いします。汚れが残っている場合は中性洗剤を使いましょう。

水気を十分に切ったら生地が劣化しないよう直射日光を避け、カビの繁殖を防ぐために風通りのいい日陰を選んで干すのがポイントです。なお素材によっては水洗い不可の場合もあるので、その場合はクリーニング店に依頼しましょう。

登山をする女性が増えてきたため、登山ザックにも男女兼用や女性向けのモデルが多くなってきました。機能的で背負いやすいザックは登山をより快適にします。当記事を参考の上、ぜひ最高の女性向け登山ザックを手に入れてください。